Champions Leagueマンチェスター・ユナイテッド戦、召集選手
GK:ディエゴ・ロペス、アダン、ヘスス
DF:バラン、ラモス、ペペ、マルセロ、アルビオル、コエントラン、カルバーリョ、アルベロア
MF:シャビ・アロンソ、ディ・マリア、ケディラ、エッシェン、カカ、モドリッチ、エジル、カジェホン
FW:クリスチアーノ・ロナウド、ベンゼマ、イグアイン
負傷欠場:イケル・カシージャス
監督判断:ナチョ、モラタ
負傷者がほとんど復帰し、モウリーニョが指揮下における選手が充実。22人の召集なので、最終的に4人がベンチ入りから外れます。ここから4人外すのか…もったいない。
今日のトレーニングについての公式の短い記事では、「選手たちはアダン、ヘスス、アルベロア、コエントラン、セルヒオ・ラモス、バラン、シャビ・アロンソ、ケディラ、エジル、ディ・マリア、ロナウド、ベンゼマのグループと、それ以外のグループとに分かれて、ボール回しのタッチ&スピードのトレーニングを行い…」といった感じの下りがあり、わざとなのかどうか、先発フィールドプレイヤーを暗示させるような。
ところで、これ書いている時点ではまだやってませんが、たぶんUEFAの試合前日会見のルールはリーガより厳しそうなので、久しぶりに試合前日会見にモウさんが出てくることになるんじゃないかと思います。選手の担当者は誰かな?(って、クリスチアーノかな、このカードだと)。
ルート・ファン・ニステルローイ:数日前ですが、MARCAから。
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Q:チャンピオンズ・リーグでのレアル・マドリーvsマンチェスターの試合まで1週間を切りました。どちらを応援しますか?
A:(ルートは笑い出しながらインタビューをスタートした)選ぶなんて不可能だよ。僕の2人の子供達のどちらかを選ぶようなもので、できないよ。僕はどちらのチームも大好きで、だからハートが引き裂かれてるよ。
Q:ベルナベウに行くつもりですか?
A:うん、もちろん。もう旅行の計画は立てている、この大一番を見に行くよ。パルコで見ることもできるけれど、もっと雰囲気を楽しめるスタンドで見るのは捨てがたいね。チャンピオンズ・リーグでのベルナベウは信じられないほど素晴らしい、マンチェスターからも多くのファンがやって来て、狂ったみたいに応援するはずだ。ピッチの上では2つのビッグチームがぶつかる…マドリーへ行って試合を楽しむよ。
Q両チームはどんな状態で試合に臨むでしょうか?
A:どちらも非常に良い状態で来ているね。マドリーは、この数週間でチームが改善してきている。グラナダ戦を除けば、強いチームになっていると思う。バルセロナ戦やビッグゲームでは非常に良くやって来た。試合は、小さな点で決すると思うよ。
Q:どちらが優勢というのはあるでしょうか?
A:いや、ないね。僕が思う差は、クリスチアーノとファン・ペルシーのコンディションだ。この2人の選手のどちらかが、差をつけるよ。
Q:どちらのチームの方が、より良いブロック、より良い個人技を持っているでしょうか?
A:もしマドリーがすべてを手にしているというなら、マドリーがより高いクオリティを見せるだろうと思う。しかしマンチェスターは毎週勝利を重ねている。0-2で敗れていればやり返すし、1-0であれば試合をコントロールする。マンチェスターは立派なチームだ。全員が一緒になって守り、それからファン・ペルシーとルーニーに向けてプレイする。マドリーは、負傷者が出て、ブロックを作ったり、毎週堅実なチームを繰り返すことができなかった。ペペとマルセロが負傷し、イグアインとベンゼマをローテーションし、ディ・マリアはずっとはプレイできない…イケルの負傷もだ、彼は常に出場していて非常に経験がある選手なんだから。この点で、マドリーにはよりブロックを作り出すのに問題があって、エジルとクリスチアーノでつながっている。こういったことをあわせても、本当に面白い試合になるだろう。
Q:あなたはファーガソンをよくご存知です。彼はどんな試合をベルナベウで展開するでしょうか?
A:この決勝トーナメントをコントロールするよりも、ベルナベウでゴールを上げようとするだろう。試合開始から攻撃は市内だろうが、秩序正しく、機会を狙うはずだ。すべてはオールド・トラフォードということになるだろう。
Q:ボール(支配)はマンチェスターに? それともマドリー?
A:マンチェスターがマドリーにボールを持たせると思う。それからスピードを上げて、バレンシアやルーニー、ファン・ペルシーと…彼らは攻撃を諦めないだろうが、初めはボールをマドリーに持たせるだろう。
Q:マドリーで心配なことは?
A:マンチェスターは、ゴールをするのに多くのチャンスは要らない。1本をファン・ペルシやルーニーに渡して、内側へ入っていく。失敗はない。そして問題は、1度でもチャンスを成功させれば、どうすれば自分達に有利に結果をコントロールできるかを彼らがわかっていると言うことだ。マンチェスターでは、誰もが狂ったように走り回る。なぜなら、こういった試合でのファーガソンの第1のモットーは、ボールが持てないならテルセーラ(4部相当)のチームのごとく走らねばならない、というものなんだから。
Q:この試合は10年前のようなものになるでしょうか?
A:ありえるね。あの対戦は印象的なものだった。あの2試合のことは、イエロと何度も話をして、ものすごい試合だったということでお互い一致しているんだ。1stレグでは3-1(ベルナベウ、マドリー勝利)、そしてセカンドレグではマンチェスターで4-3(あの頃のロナウドがハットトリック、マドリーはこの試合は敗れるもAwayゴールで勝ち抜け)。誰もがユナイテッドの敗戦と見ただろう。でもイエロが僕に言ったのは、あと5分続いていたら、ユナイテッドが逃げ切っただろうということ。オールド・トラフォードは、大きな後押しもしてくれる。
Q:スタジアムで最も印象的なことは?
A:両方とも違っているね。ベルナベウは、その構造が印象深い。周囲を取り巻く様子、その高さ…。オールド・トラフォードはより伝統的で古さがある。どちらも戦うのには本当にすごいスタジアムだ。僕の場合、ベルナベウについては、マンチェスター時代は怖いとも思わず、どの試合も楽しんで戦っていたよ。でもこれが重荷になる選手達がいるということも理解している。だから、前日のトレーニングは良いものだ。試合前にスタジアムを見ないでピッチに入ったら、ベルナベウの人々が後押しをしている中では、気後れしてしまうだろう。
Q:スタジアムは重要な要素になるでしょうか?
A:そうなるかどうかはわからないけど、でも影響することはあり得る。オールド・トラフォードは強い後押しをするし、マンチェスターは今シーズンはホームでとても強い。そして彼らはそのことを知っている。ホームに戻ることが、彼らにとっては不可欠なものなんだ。
Q:クリスチアーノは、オールド・トラフォードでどんな受け入れられ方をするでしょうか?
A:彼らは大喝采を送るだろうね、間違いなく。サー・アレックスの銅像の除幕式で僕がオールド・トラフォードに行った時、大スクリーンにクリスチアーノからのメッセージが流れた。皆立ち上がって拍手を送っていたよ。彼らは、彼を大好きなんだ。
Q:ファン・ペルシとルーニーは、何が最高なのでしょうか?
A:ファン・ペルシーは、ゴールを決め自身でプレイもする。どちらもだ。それに今シーズンは、ルーニーがセカンドラインから入ってきて、大きな脅威になっている。彼らは死をもたらすペアだね。
Q:ファン・ペルシは、ベンゼマあるいはイグアインよりもゴールを決めるでしょうか?
A:現時点ではイエス。ファン・ペルシは、2シーズン続けてスペクタクルなレベルにいる。ピピータやカリムよりもたくさんゴールを決めている。でもこれは、彼らが試合を決められないという意味じゃないよ。今のところ、マドリーvsマンチェスターの試合のことを考えて最初に意識に上るのは、エジル-クリスチアーノ対ルーニー-ファン・ペルシだ。でも決してわからないことだよ。この間のクラシコでは、クリスチアーノもメッシも目立たなかった。
Q:予想外の主役が現れるでしょうか? 誰に期待しますか?
A:ミヤトビッチがいつも僕に言っていたのは、チャンピオンズに出ていた頃、勝っていても楽しくなかったと。自分がゴールできなかったからね。それでもどうだ、彼はファイナルでタイトルにつながるゴールを決めたんだ(97/98シーズンですね)。あのゴールが、その年彼がチャンピオンズで決められないでいたことをひっくり返したんだ。こういうことは、他の選手達のモチベーションになるし、イグアインにとっても同じことだよ。同じようにゴールできていないけれど、でも試合に出て行けば、こういう例のように、1つのゴールだけですべてを変え得ることをわかっているんだ。それに、悪い状況であっても、このモチベーションは素晴らしいもの。僕たちは戦い、常に信じなければ。この対戦の重要なゴールは、空も飛べるほどだろう。
Q:デシマへの執着をご存知でしょう。これはどうでしょうか?
A:途方もないことだけれど、同時にすばらしいことだ。マドリーにとって、ヨーロッパのカップを掲げることは、何か本当に途方もないことなんだ。そして僕にしても同じことだし、僕にはそれを勝ち取る運がなかった。
Q:あなたのチャンピオンズへの執着は、マドリーでの方がマンチェスターでのことよりも大きいでしょうか?
A:そう思うよ。ロッカールームでは、だいたい同じような感じだ。ファーガソンもモウリーニョも同じように要求するから。どちらのクラブにとっても可能性のあるチャレンジだということ。でも、マドリーの周囲やファンにあると思われているその執着は、より大きくなってきている。マドリディスモがデシマを望んでいるんだ。
Q:このプレッシャーは選手達にネガティブな影響を与えるでしょうか?
A:選手達の性格によるね。よりビッグネームの選手にはこうした問題はない。彼らは毎試合こういった試合を戦ってきてるわけだから。
Q:こういった対戦でのメディアや周囲の空気のプレッシャーはどんな影響を及ぼし得るのでしょうか?
A:わからないな。試合はストレスの大きいものだ。誰もが試合を見ているし、スタジアムの雰囲気も…前にも言ったけれど、チャンピオンズ・リーグでのベルナベウの雰囲気はものすごい。でもそういった雰囲気以上に、そこにいる選手達がすごいんだ。僕がマドリーと対戦しに行った時、目の前にはジダン、フィーゴ、ロナウド、ラウル、ロベルト・カルロス、フェルナンド・イエロがいて…すごいチームだった。そして僕たちには、ベッカム、スコールズ、ギグス、ベロン…。
Q:今は、クリスチアーノ、エジル、ベンゼマ、ルーニー、ファン・ペルシといるわけですが…10年前と今ではどちらの試合の方が良いでしょうか?
A:それは難しいな…(ルートは数秒考えて、低い声で選手達の名前を引用し始めた)僕たちが2003年に戦った時の方が、少しだけよりスペクタクルだったと思う。フィーゴ、ジダン、ロナウドがいて…。
Q:クリスチアーノは、そういった選手達と大きくかけ離れているものではないでしょう。彼がそのレベルに到達できると思ったことは?
A:イエス、彼には、いつでも素晴らしいポテンシャルがあると見ていたよ。ラファエウとの対峙はとても面白いだろうね。彼はマルセロのようなラテラルで、よく上がるし非常にスピードがある。ディフェンスより攻撃に優れていて、彼がサイドを上がりっぱなしになったら、クリスチアーノがどうするかわからないな。面白い対戦になるよ。
Q:今度の水曜のような試合が懐かしくないですか?
A:良いものと取っているよ。自分がしてきた決断を喜んでいる。いつ自分がやめるか自分で決められたし、それは僕にとってとても大切なこと。僕には僕のプライドがある。もう以前の自分とは同じじゃないと気づき始めて、やめる時が来たと自分に言ったんだ。長年プレイしていて、自分のフィジカルレベルの歳頂点まで到達してしまった。今は家族と楽しんでいるし、バカンスのプランを立てたり、スキーに行ったりできる(スキーは怪我しやすいのでたいていどこのクラブも御法度)。フットボールはファンとして楽しんでいるし、将来の計画も立てていくことを考えている。何かをするよ…そして今は幸せだ。
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