08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 30
Real Madrid C.F. 2-0 Real Valladorid
マドリーの得点:ラウル・ゴンサレス・ブランコ(44)、アリェン・ロッベン(83)
GK:イケル
DF:ミゲル・トーレス、ペペ、カンナバーロ(63、ガゴ)、エインセ
MF:ラス、ロッベン、スナイデル(74、ファンデルファールト)
FW:イグアイン、フンテラール(63、グティ)、ラウル
個人的にはけっこう面白く見てました。確かに攻め込まれてる時間帯があったり、イケルがギリギリでパラドン!など、危ないシーンもありましたが、何か楽しかった。
相変わらずラウルが、ピボーテ、攻守の繋ぎ役、サイドに流れてチャンスメイク、と何でも屋ですが、やっぱりこの人は最前線に置いてこそ。そもそも、ラウルはなんでもやってしまうからいけないんではないでしょうか。「守備? そんなもん知らん」てな感じで、前線でライン裏を狙いつつ待っていればいいのに。点が取れる人をゴールから離すなんてもったいない。でもなー、ラウルがあちこち動いてくれるのが良いんだよなー…。
試合開始時からしばらくは、ラウル今日もゴールから遠いな…と思っていましたが、30分ごろから前線に顔を出す機会が増えてたように思います。そして前半終了間際に立て続けのゴールチャンス。3度目で無事ゴールとなりました。ここぞという一番の場所にぴたりと合わせるのは、さすがラウル。それにアシストのイグアインも、これはうまかった。相手DF2枚に立ちはだかられているのを、ボールを浮かせて抜き、クロス。前節は貴重なゴールを個人技で決めて、また一段と生意気になった感じがします。全部が全部ではないけれど、「俺がやる、俺が打つ」という気持ちが出ている。独善的にならないように、周りがうまく手綱を引いてやれば、良い方向に強さが出て行くのでは…と期待。
後半、ファンデ・ラモスの交代策は、カンナバーロとフンテラールを下げて、ガゴとグティを投入。この交代により、最終ラインが右からラス、ペペ、エインセ、ミゲル・トーレスに。ミゲル・トーレスは、右より左の方が、圧倒的にやり易そうに見えました。右ラテラルでは、クロスも動きもぎこちないように感じるのです。
後半途中、スナイデルが脚を負傷し、ファンデルファールトと交代。そんなに長い時間プレイしたわけでもないし、何かが決定的に良かったとも言えませんが、何か目立つVDV。ラインを十分に確認せず、オフサイドポジションに取り残されつつシュート! というのを2回繰り返す。でも、スペースがあって多少余裕を持ってボールを保持できるような状態だと、VDVにはちょっとわくわくします。もっと見たい気もするけど、この「スペースがあって~」という条件は、普通の試合で最初からというわけにはいかないから…ラフィ、もっとがんばれ。
2点目は、ペペのファウルか?というシーンから大逆襲で、グティの長めのふわっとしたパスがゴール前へ抜けるロッベンに届き、ゴール。ロッベンの落ち着き払った強いシュートも良かった。えらい熱くガッツポーズしてましたね。グティも良かった。
その他いろいろなことをだらだらと
○地震の犠牲者のため、カンナバーロは喪章を巻いて出場。
○ベッカム、ベルナベウに登場。なぜかきっちりスーツなど着込み、8割がた微笑みは絶やさず。でも、右からのクロスについては何か意見が言いたかったに違いない。
○ボルーダ会長に、「Vamos Ganar Liga」と言ったらしいベッカム。まだスペイン語覚えてたのか。いや、そもそも覚えたのか?
○髪をきっちり撫で付けてヒモで止めていたイグアイン。気がついたらバラバラボワボワの山賊になっていた。
○グティカメラ(後にフンテラカメラに代わる)。
○例によってファウルをした途端に「俺!?俺がやったって言うの!?」と審判に食い下がるガゴ。他に誰がやったっていうんですか。ラスにでも、罪をなすりつけるつもりだったんだろうか。
○グティが出てきた際のベルナベウの反応は、概ね拍手。むしろ、拍手大きいじゃないですか。
○そのせいか、この試合のグティさんはご機嫌が良さそうだった。
○2試合出なかった後で、チャンスをつかんだグティ。ここで切り替えて、さあこれから残りのリーガをがんばって! というところでアマリージャを頂戴し、満期を迎えるグティ(WOWOWアナ情報)。嗚呼グティ。
○後半、ペナルティエリアぎりぎりでマドリーのFKのシーン。ラウルとグティにお膳立てしてもらってFKを蹴るイグアイン。贅沢だ。
○90分+αの間、ペペに張り付かれっぱなしだったゴイトムに、しかもファウルまがいで何度か倒されているのに笛を吹いてもらえなかったゴイトムに、さすがに同情した。
○この試合、実はもともと主審はカンタレーホだったはずだった。皆が大好きカンタレーホさんは、CLのチェルシーvsリバプール戦で主審を務めるので急遽替わったとのこと。
○イングランドの皆さん、たっぷりご堪能ください。
○試合終了後、バジャドリの皆さんと旧交を温めあうエインセ。
正直言って、微笑みすぎ。
問題児その2
試合直後に問題になっていたのが、セルヒオ・ラモスのベルナベウからの脱走。サスペンションで試合に出られないのなら、おとなしくスタンドから見てなさい(スタンドからと言ったって、普通に観客席に座っているバレンシアなどとは違い、マドリーの選手&家族の皆さんはガラス張りの温室の中から試合観戦ができるのです)、となるはずが、セルヒオ・ラモスは試合を前半だけ見て、その後スタジアムを後にしたとのこと。ラウルのゴールが見れたら満足だったのか。
セルヒオ・ラモスの行き先は、ラス・ベンタスで行われていた闘牛。しっかり闘牛場で写真も取られてしまってます。MARCAにも、記事が書かれているし、また問題になるのか・・・。
と思ったのですが、試合後にこのことについて聞かれた
ファンデ・ラモスは、「セルヒオはここにいたけれど、彼の友人である闘牛士のタラバンテを応援しに行ったそうだ」と、クラブは知っていたとも取れる様子。闘牛はさっぱり詳しくないですし、その楽しみ方もわかりませんが、スペイン人の血(もしくはアンダルシア人の血)的には、特例になるような事態だったのかもしれません。
ま、そういう問題じゃない気もしますが。もしかしたら、対外的に大事にしないというだけで、それ相応のお咎めはある、かも。
休
マドリー、バレンシアともに2日間休養。水曜日にトレーニング再開。