けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

初ゴール

2006-07-30 06:52:20 | football
Valencia C.F. 3-1 Charlton Athletic

プレシーズンマッチ、メスタージャにチャールトン・アスレチックを迎えたバレンシア。先発したモリエンテスは、前半15分過ぎ、バレンシアの選手としてメスタージャでの初ゴールを決めました。右サイドをレゲイロが崩して上がってきたクーロ・トーレスにパス、クーロ・トーレスのクロスを、ゴール前ニアサイドに詰めたモリエンテスが足でゴール、1-0。なんだかやたらトリッキーといいますかテクニカルなゴールでした。バレンシアのファンにきちんと名刺を渡せた感じ。
30分過ぎには、アングロのパスからバラハが左足でミドルを決めて2-0。

試合開始当初はまだ戸惑ってる感があるように見えましたが、やはり最初からトレーニングに参加しているのが効いているようで、コンビネーションも悪くない感じです。左サイドでキレキレのビセンテからのクロスに頭で合わせたのとか、ゴールにはなりませんでしたが良いなあ~。

モリエンテスは後半40分までプレイ。しかし決定的なのに決められなかったのが2つ、3つ。全部決めろとは言いませんが、もう少し…。

後で追加:動画
上でゴール経過を書いたもののアシスト等に自信がなかったのでゴール動画を探していましたら、バレンシアオフィシャルが載せてくれていました。モリエンテスのゴールシーンはモリエンテスしか映っていないので、結局アシストはわからなかったのですが。


試合に先立ち、各種イベントおよび全選手の紹介と全体写真の撮影が行われました。コウモリが踊りまくっていたのが印象的でした(でもパルちゃんの方がダンスは上手)。



さらにおまけ
カイザースラウテルンとプレシーズンマッチを戦ったリバプールでは、

レイナがMFで出場。プレイの幅が広い人だ…。

バレロン負傷

2006-07-29 10:07:12 | football
今年1月に左膝靭帯を断裂し全治6ヶ月、W杯出場の可能性も失い、リハビリを続けていたバレロン。このプレシーズンまでには負傷も完治し、元気にトレーニングしていました。

それが、昨夜のプレシーズンマッチ対ベンフィカ戦、再び左膝を痛めタンカでピッチを後にすることに……。詳細は現時点ではわからず、左膝半月板の損傷と靭帯の損傷の可能性が。

ただ常に希望を持っているのがバレロンの強く良いところ。

バレロンのコメント
(今回の負傷の)感覚は前の場合(靭帯を断裂したとき)とは違っている。そんなに痛まないんだ。だから今回は、少しはラッキーで半月板だけだろうという希望を持っている。


半月板だけの負傷であれば、早ければ数週間の離脱で済むはず。
土曜日にマドリーのクリニック・セムトロでMRI検査を受け、負傷の程度と回復時期が決まるようです。少しでも軽いように祈ってます。本当に良い選手ですから。
MARCA記事


続報
バレロンの負傷の程度が判明しました。MARCAによると、左膝十字靭帯の部分断裂および半月板損傷、全治4ヶ月

残念な診断結果となってしまいました。試合で姿を見られるのは年明けでしょうか。負傷とリハビリの繰り返しは厳しいものでしょうが、またピッチの上でのバレロンを見たいのでがんばってほしいと本当に思います。

06/07 CL予備予選3回戦

2006-07-28 19:26:01 | football
組み合わせ抽選会が行われ、

チューリッヒ(スイス)/ザルツブルク(オーストリア) vs バレンシア
リバプール vs マッカビハイファ(イスラエル)

イスラエル…



バレンシアが対戦することになるチューリッヒとザルツブルクの2回戦1stレグの結果は、チューリッヒがホームで2-1と勝っています。一方のザルツブルクは…今気づきました。あれです、監督がマテウス&トラパットーニの、レッドブル・ザルツブルク。お金持ちらしく有名選手の名前がちらほらと。私が知っている範囲では元ドイツ代表リンケ、ツィックラー、スイス代表ニコ・コバチ、チェコ代表ロクベンツ…元バイエルン? トラップの力ですか。

どっちが来ても何かイヤな感じ~

Ruuuuuuuuuud!!!!

2006-07-28 13:56:41 | football
移籍金吊り上げられただけなのではという気がしますが、ようやくルート・ファンニステルローイの移籍が公式に決定したようです。既にマドリー入りしているという噂も。今日のうちにメディカルチェックとメディアを使った発表があると思われます。

ベッカムは相棒が来ることになったわけで嬉しいのではないでしょうか。動くポストがあるのは良いことだと思います(動かないポスト=クリスティアノじゃない方のロナウド)。

スペイン人ファンがやるかどうかわかりませんが、ManUではファンニステルロイーがボールを持つと「Ruuuuuuuuuuuuuuuuuuud!」とスタンドから声がかかります。ちょっとブーイングのように聞こえないこともあったりなかったり…。ちなみに類似品には「Huuuuuuuuuuuuuuuuuuuth!」(@チェルシー)があります。





おまけ:今日とある記事で知った衝撃の事実。

7月15日、JOMOオールスター。オールスターの花形といえばもちろんマスコット。ただ立ってるだけで「かわいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」と言われてしまうグランパス一家を代表して、グランパスJr.君(ジュニ坊)がカシマを訪れていました。家族ぐるみのお付き合いがあるパルちゃんたちに助けてもらい、様々なアトラクションを覚束ないながらもつとめ上げ、無事終了。


その4日後のリーグ戦、瑞穂に登場したジュニ坊。



えっ?

グレた…ジュニ坊がグレた…すごく目つきが悪くなってる。とても同じ人物、もとい、同じシャチとは思えません。オールスターの後、何かあったんでしょうか。

今日はこっちでお披露目

2006-07-25 21:36:53 | football
昨日メディカルチェックを極めて健康体で通過したカンナバーロ(デル・コラル医師曰く「カンナバーロはトロ(雄牛さん)みたいなもんだ」)、本日ベルナベウにてお披露目が行われました。背番号は、サンチス、ジダンと来た5番。いつもどおりディ・ステファノ名誉会長も参加。


しかしカンナバーロ、チームへの本格的な合流まではまだ数日あるでしょうが、それにしても短い休暇でしたね。スペイン代表組だって一昨日ようやく合流したところですし、セレソンブラジレイロたちはまだ。先は長いのでじっくり身体を休めて欲しいところ…

と、言いたいところですが大丈夫でしょう。常日頃カンナバーロが売りにしているプレイっぷり(&お見事な肉体美)を見れば、少々の疲労など物の数ではないはず。だろう、たぶん。


ファビオ・カンナバーロ
このようなヨーロッパにおいても世界においても偉大なクラブにいられることを非常に名誉に思います。ここには強い意気込みを持ってやってきました。私にとって、33歳という年齢はたいした問題ではありません。何かタイトルを勝ち得たい、そういう意気込みで来ているのです。ありがとう。


ですますだと変な感じ。もっと長いのは、いろいろな記事で出るだろうと思うので割愛。


さて、一方オーストリア合宿の方では、誰が持ち込んだのかウィルス性胃腸炎が大流行してポルティージョとソルダード、GKコーチ、カッサーノ、ウッディと罹患したり(だいたい治ったらしい)、グティがあっちこっち怪我し続けてたりとか、ソルダードがオサスナにレンタル、アルベロアがデポルに移籍とかありまして、上にも書いたとおりスペイン代表組4名が一昨日合流しました。
合流初日は土砂降りの中ランニング、昨日も今日もランニングなどフィジカルトレーニング中心ですが、今日はボールにも触り始めたようです。

選挙だなんだとチーム作りがひどく遅れているマドリーですが、とりあえず材料が集まり始めた、という感じでしょうか。

2回目のお披露目

2006-07-24 22:05:16 | football

背番号はまだ決まらないようです。



さて、デル・オルノのお披露目に付随しまして、なぜかモリエンテスもお披露目会見のやり直しとなりました。ソレール会長のご挨拶はすっとばして、2人のコメントを。
(いつも通り適当意訳ですので、後で正確な日本語記事を参照してください)

バレンシアに来て
モリエンテス:まずは会長と、私を受け入れてくださったバレンシアC.F.の方々に感謝します。この街で既に何日間か過ごしていますが、すべてがとても素晴らしいことばかりです。この新しい舞台にとても満足すると共に、今はできる限りプロフェッショナルレベルでも個人レベルでもベストを尽くしたいと強く望んでいます。求める目標を手にするために一生懸命やる必要があります。もう一度、家にいるかのように私を迎えてくれたことに感謝したい、それだけです。

デル・オルノ:私も、会長と私を迎え入れてくれたバレンシアのすべてに感謝したい。今私は、素晴らしい時を過ごした後で新しい経験をすることになります。すべてが上手くいくように願っています。フェルナンドと同様、私がここに到着してからの皆さんの対応に感謝したいと思っています。

イングランドでの経験
モリエンテス:最初のプレスカンファレンスで言ったとおりです。過去を見つめる必要はない。その代わりに新しいクラブのために力を尽くす。私は今別のクラブにいて、切り替えなければならないのです。

デル・オルノ:イングランドで過ごした時はとても素晴らしいものでした。イングランドでの経験は私を選手として成長させました。そして今は、チャンピオンズリーグとスペインリーグに力を傾けることができるでしょう。

目標
デル・オルノ:タイトルのために戦わなければいけません。レアル・マドリーやバルセロナを相手にして最後まで行き着くために。最後の5,6試合まで行けば、チャンピオンになる可能性がある。

モリエンテス:目標は何かタイトルを獲ることだと考えています。このチームでは既に過去のシーズンで、ファンが重要なものを手にすることに慣れています。ポジティブに考える必要があるでしょう。何にしても、まずすぐに目指す目標はチャンピオンズリーグの出場権。その2試合(予備予選)を手にしてから、夢を見ることにします。

アシエルに、アスレチック・ビルバオへの復帰の可能性は
ビルバオには私の買戻しオプションがありましたが、彼らとコンタクトをとると、彼らは話を進めてくれました。

チャンピオンズリーグ出場の見通しは
デル・オルノ:はっきりとはわかりません。今日、私はトップチームでトレーニングしませんでした。別メニューをこなすことになるでしょう。少しずつ少しずつ、回復させていくつもりです。



で、バレンシアに関連して、こんな画像をみつけました。今回の合宿先での1枚だとのこと。


スパイクです。左からビセンテ、ミスタ、モリエンテス、最後は誰だろう。後にはディアドラ、ロット、プーマ、その隣はナイキでしょうか。
何が言いたいかといいますと、バレンシアのユニフォームサプライヤーはナイキなのに、バレンシアはアディダス率が高いような気がするのが気になったのです。良いのかな? アルベルダもマルチェナもカニサレスもビジャも確かアディダスの人…スペイン代表だからか。ナイキスパイクの人、どれくらいいるのかな。

ピンク

2006-07-22 22:56:08 | football
新シーズンが近づきますと、各クラブは次々と新しいユニフォームを発表します。同じものを使っても良いんだろうとも思うんですが、胸スポンサーが変わることもあるし、それに以前買った人にもまた新しく買って欲しいですからね。


左からMackay、ボディポ、マヌパブ


常に魅力的なユニを紹介するデポル、今シーズンの3rdユニはピンクであります。濃い目の。
うーん、うすピンクならもう少しかわいかっただろうになあ。パレルモみたいに。ちなみに過去の3rdユニは、


昨シーズンのピスタチオユニ。モデルはカプデビラ。



03/04、停電、8-3等の話題を作ったオレンジ・紺・白ユニ。モデルはアンドラーデ。


今シーズンのマドリーのユニも個人的にはあまりお勧めではありません。スポンサーネームが目立ちすぎる気がする。

…ちょっと違いますが似たようなものです。



緊急追加
バレンシアが公式で、チェルシー所属の左SBアシエル・デル・オルノの獲得を発表しました。6年間の長期契約。デル・オルノ「も」、プレミアではあまりうまくいきませんでしたし、W杯ではスペイン代表に召集されるも、合宿に入って数日で負傷のため離脱。ペルニアに取って代わられることになりました。不幸さ加減はどこかMさんに似ています。
ともあれ、お披露目は月曜日の13時から。

新シーズンが近づいてきた

2006-07-20 23:13:41 | football
やっとマドリーの補強が本格的に始まりました.ユーベからCBにカンナバーロと、エメルソンはピボーテですね。移籍金は思ったより抑えられましたが、正直なところ2人の年齢を考えると…どうなんだろうなあ。今回のW杯を見てもカンナバーロの能力には文句のつけようがありませんが、セリエで安定していた(と思っていた)サムエルが、周りがボロボロだったにせよ上手くいかなかったことを思うと少し不安でもあります。誰が欲しいの何が良いのというのはかなり食傷気味ですが、ロベカルが出るのなら左SBは補強しないと。R・ブラボのみで行くわけにいかないでしょうから。

どうせ選挙の公約どおりに補強が進むわけがないと思っていたのですが、やはり選挙運動で欧州中のクラブに迷惑をかけたせいか、動き方が派手なせいか、うまくいってない印象がありますね。カカに声かけてミランを怒らせたり、ファギーにネチネチ言われて結局ファンニステルロイも獲得できていなかったり。ロッベンも動かないし、セスクだシャビ・アロンソだと言っても来るわけないだろうし。
個人的には、カペを監督にしたのが最大の補強だと思ってます。なので誰が来ようが来なかろうがあまり気になってません。一緒でしょう。


こちらもあまり補強が進んでいないバレンシアですが、今夜トルコのフェネルバフチェと練習試合第2弾を行います。そうです、噂のズィッコさんが新しく監督になった、そしてアネルカ大先生のいるあそこです。
ということで最近登場頻度が増してきたバレンシア系新聞のLas Provinciasですが、「アネルカとモリエンテス、face to face」という記事を載せています。

おそらくバレンシアファンにとっては絶対に忘れられない2000年のCLファイナル。バレンシアが初めてCLファイナルに進出したその試合、敵のレアル・マドリーにはこの2人がチームメイトとして所属していたけど、今はライバルだね、ってな感じの記事です。

少々気になるのがモリエンテス。このface to face記事によると、現在軽い筋肉疲労があるとのこと。たいしたことはなさそうですが。
(追:結局不出場だったようです。酷くなる前の休養だと思えば良いか)

ちなみに暴れん坊で素敵な逸話もいろいろあるアネルカの人間的魅力については、フランスリーグ情報を発信していた博士の異常な愛情さんの「その男、天災につき」が面白いです。



さて、ようやくLFPが06/07シーズンの日程を発表しました。LFPのサイトは悶絶するくらい重いので、MARCAにリンク。

私事ですが、9月の上旬に学会でスペインに行く予定があります。学会後は数日余分に滞在して、可能ならばどこかで試合観戦を、可能ならばマドリーかバレンシアの試合を…と思っていました。しかしリーガの日程がわからないことには、学会開催地からの移動予定も立てられない。予定は宙ぶらりんでありました。

Jornada 2 10/09/2006
サラゴサ - エスパニョール
マジョルカ - デポル
ビジャレアル - レクレ
レバンテ - マドリー
ラ・レアル - セビージャ
ベティス - ビルバオ
アトレチコ・マドリー - バレンシア
ヘタフェ - ラシン
バルサ - オサスナ
タラゴナ - セルタ

アトレチコ・マドリー - バレンシア

ハイ、決まり。どちらかのカーサでの試合が見たかったのですが、この節はどちらもフエラ。でも、例えばマドリーはマジョルカと、バレンシアはセルタと、とかでなくて良かった。時間もないので長距離で便の良くない移動は少々無理があったので。
ということで学会開催地(グラナダ)からマドリーに飛ぶことにします。海外での試合観戦は初めてだけどがんばります。うまくすればヘタフェの試合も見られるかなあ。宿泊先探さないと。


おまけ
バレンシアファンの方にはお馴染み中のお馴染み、スポーツライター小澤一郎氏のブログ「スペイン バレンシアサッカーライフ」で、オランダ合宿中のモリエンテスの一日が紹介されています。


さらにおまけ
FIFAからジダンとマテラッツィへの処罰が発表されました。
○ジダン:マテラッツィへの頭突き行為に対し、3試合の国際試合への出場停止と7500スイスフラン(約70万4500円)の罰金。ただし既に引退しているため、出場停止のペナルティは子供と若者のための地域奉仕活動3日間に代替。
○マテラッツィ:ジダンへの挑発行為に対し、2試合の国際試合への出場停止と5000スイスフラン(約47万円)の罰金。

生育環境

2006-07-18 02:38:38 | football
MARCAにモリエンテスのインタビューがありまして、記事にしようかと読んでみました。どうしてもわからないQ&A1個はなかったことに。

Q:3回のチャンピオンズリーグ制覇、2回のインターコンチネンタルカップ制覇、ヨーロッパ・スーパーカップにFAカップ…バレンシアでは何を得たいと思っていますか?
M:とにかくタイトルを獲りたい。1度タイトルを手にすると、幸か不幸かエゴイスティックになる。タイトルを獲るのに疲れることはないんだ。順位が下がったり目標を達成できないと疲労を感じる。でもタイトルを獲ることで疲れたりはしない。

Q:あなたはバレンシアのギャラクティコなのでしょうか?
M:違うよ。僕はささやかな貢献をするために、皆が見ているような履歴を持って来た。でも僕は非常に謙虚な気持ちで来たんだよ。

Q:キケとは選手として、そして監督として同じチームになった。
M:サラゴサで一緒に戦ったのは11年前のことだ。僕たちは特に仲が良い訳ではなかった。彼はベテランだけど、僕はキャリアを始めたばかりのころだったからね。めったにない関係だよ。

Q:昨シーズン25ゴールを上げたビジャとやっていくわけですが…
M:僕には何の問題もないよ。彼がその調子を続けてくれるように願っている。そうなれば良いと思うし、個人的にもそれは嬉しいんだ。彼はスペイン人だし、ビジャのように1シーズンで25点も上げるようなFWは今は少なくなってしまっているからね。

(ちょっと略)

Q:レアル・マドリーへのリベンジの気持ちは残っていますか?
M:ないよ。僕はマドリーにすごく愛着をもっているんだ。マドリーにいた時は、僕のキャリアの中でとても良い時期だったし、たくさんのタイトルを手にすることができた。僕がワールドクラスだと言ってもらえる大部分はマドリーにいたおかげだよ。

Q:バレンシアは常にマドリーとバルサの次に位置しているものでしょうか?
M:予算の点で言うならイエスだろうね。今のマドリーとバルサはエリートチームで、他のクラブが真似のできないような贅沢が可能だ。

Q:考えてみると、キケはどこかベニテスに似たところがあるのでは?
M:そう、彼らはいくつかの点で似たところがあるんだ。どちらもトレーニングはすごく方法論的だし、フォーメーションを守備的に組むところとかがね。



よし読んだ、と思っていたらLas Provinciasにもインタビューがありました。

…長い。でも面白い。サッカーに関係する部分もあるのですが、モリエンテスという人間の形成に大きく関連した、子供の頃の環境の話が興味深い。ごく一部ですが。


Q:サッカーで成功していなかったら、何をしていたと思いますか?
M:僕の人生はグアルディア・シビル(GC、治安警察隊)と緊密に結びついている。父がそうだったし、兄もそうだ。僕はずっと官舎に住んでいたし、たぶん家族と同じようにしていただろう。小さい頃から教えられてきた秩序は、常に好ましいものだった。僕はGCをとても尊敬していた。彼らはすべてを人々のために捧げる人たちだからね。

Q:その秩序があなたを人間として成長させた。
M:そう。15年間官舎に住んで、彼らと共に過ごした。父と共に秩序も家族にもたらされていた。それが小さい頃から僕が受け取ってきた主な価値観のひとつで、とても誇りに感じている。

Q:そういうやり方なら、サッカーであらゆるものを勝ち取ってもスターになるのではないんですね。
M:そう、とても謙虚であることなんだ。そういう風に僕は教育を受けた。小さい頃から価値観を持っていれば、別のやり方でいくのはすごく難しいことなんだよ。

Q:そしてそれが、人生においてとても良いものになっている。
M:そう。ありがたいことに、僕に与えられたすべてが、プロフェッショナルの世界、フットボールの世界において重要な力になっている。

Q:秩序はフットボール選手にとってとても必要なものだけれど、それは人生を秩序立てる上でもそうなんですね。
M:秩序は人生のどんな領域にあっても必要なものだと思っている。僕の場合はサッカーと結びついていて、順序だてること、落ち着いた生活、休息、プロフェッショナリズム、身体を維持するために暮らすことが必要になる。できるだけ維持していこうとする。もうできないのなら、やめれば良い。17年間プロフェッショナルレベルでプレイしてきて、自分自身がやってきたことにとても満足している。誇れることだよ。

Q:GCとの緊密な結びつきがあるのなら、長年テロリズムの問題があっただろうと思います。とても厳しいものでしょう。
M:そう、そうなんだ。身をもって体験したよ。トレドの官舎に住んでいたとき、サラゴサやビック(バルセロナ近郊の街)への攻撃や他の恐ろしい事を記憶している。僕たちは特殊なやり方で生活していた。知ってのとおりテロはどこでも起こる。僕たちはそれをより身近で見ていたんだ。



育った環境に影響を受けて自分が存在することを自覚している、というのが読み取れるように思います。父親と兄弟が警察官というのは知っていましたが、具体的な様子が本人の口から語られるのを読むのはなかなかない機会。サッカー選手ですから、インタビューといえばサッカー絡みなのは当たり前ですので、こうして内面に踏み込んだような記事は興味深く感じました。

ちなみに外務省のサイトによると、スペインの警察には4種類あるんだそうです。文民的性格を持つ国家警察、軍隊の性格を持つ治安警察、地方行政区独自の市警察、バスクやカタルーニャの自治州警察。ちょっと勉強になった。

ニュースの洪水

2006-07-18 01:07:08 | football
ワールドカップにバレンシアの話題を少々混ぜ込んでここ1ヶ月ほどが過ぎていきました。さて、レアル・マドリーはどうなっているのでしょうか?

何がなんだか…。会長選挙運動、公約合戦、選挙、新会長就任と新チーム体制の構築、そしてようやくプレシーズンスタート。例年以上の大混乱ぶりに、私の頭の中も大混乱です。今現在、私がどこまで把握しているかを列挙していきます。

○会長選はラモン・カルデロンという人が当選。ペレス寄り。次点は僅差でパラシオス
○カルデロン会長と一緒に仕事をするスポーツ・ダイレクターはOBのプレドラグ・ページャ・ミヤトビッチ
○胡散臭いポマードが目印
○これに伴い、ブトラゲーニョがスポーツ・ダイレクターを退任
○ミチェルがレアル・マドリー・カスティージャ(下部組織。セグンダ所属)の監督に就任
○トップチームの監督には遂にカペッロが登場
○以前マドリーを優勝させたのに「サッカーがつまらん」という理由で辞めさせられた経歴あり
○なのにまた呼ぶのかい
○でもワガママ選手たちを御すにはもうカペしかないだろうと思っていたので、これはOK
○これに伴いカッサーノは大喜びであると思われる
○ところで補強状況はどうなっているんでしょうか?
○選挙以来それはそれはたくさんの選手が獲得候補に名前をあげられていますね
○ではマルカのAltas y Bajasの「Interesan(興味あり)」に載っている選手名を挙げてみましょう
○トニリベリヴィエイラカンナバロザンブロッタエメルソンディアラキヴロッベンエインセファンニステルロイクリスティアノロナウドピルロカカセスクホアキン
○本当にお騒がせしてすみません
○もう少し真面目にいきます
○ルート・ファン・ニステルローイが獲得間近らしい
○カカには物凄い大金を積んでいるらしい
○カルチョ・スキャンダルに伴い、目をギラギラさせているらしい
○ロベカルはチェルスキーに行きたいらしい
○そんなゴタゴタはありつつ、とりあえずチームは始動してます
○さっそく怪我で離脱する我らが第2キャプテン、グティ(でも軽症だった)
○プニプニになっていたらしいカッサーノ
○プニプニといえばロナウドは、痛めていた脚を手術。復帰は開幕間際らしい
○代表選手は今週末から順次合流予定(一番早いのはもちろん最初に敗退したスペイン組)
○とりあえず今日からオーストリア合宿に出かけるそうです
○相変わらず興行旅行もやるようです。アメリカへ、GO WEST
○でもカペの鶴の一声で、チレでの無意味な興行試合はなくなったらしい
○その代わりかどうか、地下鉄事故のチャリティでバレンシアと親善試合をするらしい(ジェーニャさん情報)
○バレンシア~
○他にプレシーズンマッチはどことやるんだろう
○いつも2チームくらい招待してプレシーズンマッチやっていませんでしたっけ?サンティアゴ・ベルナベウ杯。
○バレンシアとの試合がこれになるのかな?
○ともかく早く補強するならしちゃいましょう…どこを? CBと左SB辺りですか?


おまけ
他チームだけれどちょっと楽しみなのが、ボカのアボンダンシエリのヘタフェへの加入です。今回W杯でアルゼンチン代表のゴールを守り続けたアボンダンシエリ(最後はピッチにいられなかったけど)。彼の魅力はその力強く正確なパントキックにあると思っております。
2003年のインターコンチネンタルカップでボカがACミランと対戦した時のこと。試合自体はミランがガチ守りに入るという少々面白みに欠ける展開だったと思うのですが、そんな試合の中で興味を持たせてくれたのがアボンダンシエリのロングキックでした。すべてのゴールキックがぴったり味方の足元もしくは胸元に渡る、という印象で…。1ちょっとくらいずれるんじゃないかと思っていても、毎回毎回ぴたっと味方の足元へ。すごかったあれは…。
そんなアボンダンシエリが34歳にしてヨーロッパへ。リーガの放映権はまだわかりませんが、Wでさえなければヘタフェも昨シーズンよりは見られるだろうとひっそり楽しみにしています。

デビュー戦

2006-07-17 10:08:45 | football
オランダ合宿中のバレンシアが、06/07シーズン最初の練習試合を実施。対戦相手はオランダ2部のチームのようです。

Go Ahead Eagles 1-2 Valencia C.F.

なんと先制を許してしまったわけですが、後半に入って交代で出場したミスタとビセンテの得点で逆転。この試合、モリエンテスは先発でバレンシアデビューを果たしました。が、得点はなし。AS紙の記事によると、

唯一の補強選手であるフェルナンド・モリエンテスは、初め非常にアクティブであった。ゴールはしなかったが、ボールを受けると我慢してキープし、2列目からシルバなどがあがってくるのを待った。2列目の選手とモリエンテスとの連携からのシュートチャンスは2回あったが、いずれも相手ゴールからそれた。

ご祝儀記事かもしれませんが、連携もでき始めているようで良かった。もっともスペイン、アルゼンチン、ポルトガル代表の選手たちが合流してないので、まだまだですね。この先はフェネルバフチェ、チャールトン・アスレティックとの練習試合があり、その先はCL予備予選、そして06/07リーガ。


この日ビセンテは25歳の誕生日。バースデイ・ゴールになりました。1月に足首を痛め、復帰できたと思った4月には再発。シーズン終了間際には戻れましたが、結局W杯への出場もできませんでした。そんなビセンテは、バカンス期間中もかなり体を絞り、フィジカルレベルを上げるのに集中していたようです。今現在調子が良さそうですし、また前と同じようなキレキレのビセンテが見られるのではと期待しています。

覚悟

2006-07-14 09:52:45 | football

13日の朝、BS1で朝に放送するFrance 2で何回もインタビューの様子を見ました。夜になるまでネットはほとんどできませんでしたし。

「お詫びするが後悔はしていない」。退場に関わるコメントはあちこちで紹介されてますし(例、sportsnavi)、ジダンは自身の基準で絶対に譲れない一線を守ったんだということだと思います。それぞれ思うことはあるでしょうが、それよりもちょっと心に残ったこと。

インタビュー自体は、今回のフランス代表について、ドメネク監督との関係、いくつかの試合について、ファイナルでパネンカを成功させたこと、など今大会のジダンについていろいろ聞いていました。テキストは退場部分以外のインタビューのやり取りも載せているFootball365から。


毎試合、敗退した後に皆に「メルシィ」と伝えるためのTシャツをユニフォームの下に着ていた。ある意味それが役に立ったけれど、毎試合そのTシャツを見せようと強く望みはしなかった。もし私が「これが私の最後の試合なのか?」と試合の度に自分に問いかけていたら?そう、実際私はどの試合の前もそう問いかけていた。それでもピッチの上に立つと、そんなことはもう考えたりしなかった。すぐにそういう疑問はストップしてしまう。ピッチに入ると僕たちはすぐに試合のことに集中するから。でもそういう考えは毎試合持っていた。



シーズンが終わったら辞める場合なら最終節が最後の試合だとわかるわけですが、事前に現役引退を発表した上でトーナメントの大会に臨む。どの試合がラストダンスになるかわからない中で、ジダンは毎試合お別れの準備をしてプレイしていたわけです。本当に後がない覚悟があったんだろうなあと。ファイナルではキレるジダンも見せてしまいましたが、「思慮深く物静かなジダン」もジダンです。そんな彼が強い心で厳しい戦いをこなし続けていたことは、ちょっと胸に迫るものがありました。

ジダンのフィナーレ

2006-07-10 06:02:13 | football


一発退場。

……それもまたジダンらしいといえばらしい終わり方か。シーズンに1、2回はブチ切れて退場する人でしたから。最後はマルセイユの下町のジダン、ってことかなあ。良い終わり方ではなかったかもしれませんが、だからといってジダンの素晴らしさが減じることはありません。ステキなプレイをたくさんありがとう。お疲れ様でした。本当にお疲れ様でした。


本当にこれで終わりなんだ…さみしいなあ。さみしいよジダン。


凱旋門に浮かぶジダンの顔と「ジズー、私たちはあなたを愛している」の文字

オブリガード

2006-07-10 02:09:38 | football


じっくり記事を読む時間がないので、申し訳ないながらも0-0から。

ルイス・フェリペ・マデイラ・カイェーロ "フィーゴ"選手
「15年も当たり前のように着ていたユニホームを脱ぐのは本当に寂しい。しかしいつかは辞めなきゃならない時が来る。このチームは全てを出し尽くし戦ってくれた。もちろん僕も出来ることは全てやった。この場で一緒にやれたことを誇りに思っている」


わかっていたことではありますが、3位決定戦を終えてフィーゴが代表からの引退を宣言しました。

ジダンと同い年のフィーゴ。一旦2004年で終わりになったかと思っていたポルトガル代表のフィーゴを、さらに2年間見ることができました。ポルトガルは、最後までもう一歩が足りないままだったけれど、大舞台でここまでの成績を残したのですから、フィーゴにとってはある意味良い終わり方だったのかもしれません。最終戦、フィジカルが万全でない中で唯一のアシストを決めるその力。最高です、ルイス・フィーゴ。あと何年か、残りが少なくなっていることを覚悟しつつ、クラブでの活躍に期待。


そしてあと1時間ほどで、ジダンのラストダンスが始まります。