けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

Campeones de Europa!!!

2008-06-30 06:08:31 | football
EURO 2008 FINAL
ドイツ 0-1 スペイン

スペインの得点:フェルナンド・ホセ・トーレス・サンス(33)

もう夢みたいです。スペイン、遂に優勝。やった…、遂にやった。でも信じられない…。


もう何から書いたらいいのかわかりませんけど、思いつくままに。
試合開始当初は硬い、というかさすがに緊張感があるのか、ドイツが優勢。それでも15分過ぎくらいから落ち着いてきたでしょうか。シュートが打てるようになったし、ディフェンスも落ち着きを取り戻した。ロシア戦ほどセスクのよさは見られなかったと思いますが、そのかわり今日は(今日も)チャビが中盤で攻撃のキーになっていたと思います。先制点はチャビのパスからトーレスへ。トーレスの、あの縦に抜け出る動きはさすがですね。プレッシャーが最高潮になる舞台で決勝点。トーレスにはけっこう手厳しかったりする当ブログではありますが、今日は彼なりの良さが出ていたと思います。



その後、惜しいシーンはいくつもあるのに、追加点がなかなか取れなかったのが、見ているほうは辛かった。パスをいくつもつないでシュート、カソルラ→グイサの折り返し→セナに合わず、セルヒオ・ラモスのヘディング……。「それ、決めて…ああああ」と何度なったことか。それでも守る方は今日も安定。ひやっとする場面もありましたが、不安はほとんど感じさせない堅実さを見ることができた。セナは相変わらず効いていたし、イケルの集中力も切れないし、CBの2人も安定してました。

近年のフットボールでは、フィジカルに優れ組織を固めるチームが優勢になることが多いように思っています。その中で、小さい選手が多いスペイン、攻撃的であることが当たり前で、パス回しに熱狂するスペインが優勝できたことは、ちょっと意味があるのではないかと。というかリーガを見ている人間としてはそこが単純に嬉しいのです。ただ、今回のスペインは攻撃に魅力があっただけでなく、やはり守備は堅く作れていたこと。守備が堅実なスペインというのは、ちょっと今までのスペインイメージらしくなく、でもそれが実現できたのが素晴らしい。


大会中はプエルタが代表で1度だけ付けた15番を背中に戦い、優勝セレモニーでは緑と白のアンダルシア旗を腰に巻いて背中に「16」がプリントされたアントニオ・プエルタのシャツを着たセルヒオ・ラモス。最高の結果を捧げることができて本当に良かった。親友を思う、ラモスの男気が良い。


追加:el mundoの採点
カンペオネスなのですからご祝儀で全員満点にしたっていいのに、とちょっと思ったりしました。満点を得たのはただ1人、フェルナンド・トーレスです!

カシージャス 8/10
素晴らしいパンチング。彼の最強の力があったわけではないが攻撃不可能だった。前半確実にドイツを止め、後半は空中でのボールを2つストップした。その後はドイツの攻撃力が失われていき、仕事はほとんどなくなった。

セルヒオ・ラモス 8/10
下がる動きと共に、押し上げる動きで攻撃に危険性を増やし、特にレーマンに弾かれたヘディングシュートはスペクタクルだった。いくつかミスも犯したが、常にハートがありポドルスキを非常によくケアした。

マルチェナ 8/10
ボールをカットするタイタン。ポジショニングがよく、コントロールとパワーを併せ持ち、今回のEUROすべてにおける権力者。どんな小さな1対1でも、ポドルスキ、クローゼに負けなかった。空中戦でのクローゼの危険性を封じ込めた。主役を務めたセビージャの男。

プジョル 7/10生来の力。再び燃えたった夜。ビッグゲームに力を与えられた。すばやいカット、カバーリングには慎重で堅実。ドイツの攻撃に張り付き、ポジショニングと経験によって彼らに勝った。

カプデビラ 7/10
従来どおりの信頼性があり、また攻撃にも可能なだけの展開を見せた。ディフェンス面でエラーもなく、シュヴァインシュタイガーを中央に押し込めた。常によく集中していた。

イニエスタ 8/10
右から左にポジションを移し、ボールへのタッチやマークをはずす動きに疲労は見られなかった。ただシュートの際にはためらいがみられた。2回のチャンスがあったが行き詰った。2本のエクセレントなパスよりは、打つべきだっただろう。

チャビ 9/10
彼のボールタッチと知恵とが、すべての試合でのスペインの攻撃を動かした。最高の試合。すばやく動き、優れた感覚でもってドイツの中盤の選手たちを混乱に陥れた。トーレスのゴールをアシストし、チームを率いた。非の打ち所がない。

セナ 8/10
賢明さ、献身、抵抗。再び地道な働きで拭い去ることのない試合を見せ、相手にプレッシャーをかけ、ボールをはじき出した。あらゆる面で誰よりも優れていた。中盤における真のスーパーマン。

シルバ 7/10
交代されるまで、サイドチェンジや中央へのポジションチェンジを試みていた。英雄的な戦いでガソリンが切れるまで、常にスキルに溢れ、度胸があり、つなぎのイマジネーションに富んでいた。彼もまた賞賛されるべき選手だ。

セスク・ファブレガス 7/10
3、4回の絶大なボール配給で、トーレスやシルバのマークをはずす。非常によく貢献し、プレッシャーをかけていた。疲労により後半に入って交代。

トーレス 10/10
チャンスによく打った。ドイツのチェックをよくかいくぐった。メルテザッカーに競り勝って打ったヘディングシュートはポストを叩き、ラームの前のスピードからゴラッソを決めた。速さでドイツを揺さぶり、常に彼らに勝っていた。

グイサ 7/10
10分間のプレイだったが、3、4回の実に目覚しい働きがあった。そのうちの1回ではレーマンに片手でセーブさせるほど。よくチームに入りボールを奪取、セカンドラインから素晴らしいボールをいくつか供給した。

シャビ・アロンソ 8/10
チェック、パワー、そしてコントロール。セスクに代わって入り、中盤でスペインを息づかせた。「サブ」としてギリシャと対戦した際に見せたのと同レベルのものを、ドイツの前で披露した。

カソルラ 8/10
試合の残り少ない時間だけだったにしても、彼が素晴らしいスペインの「かき混ぜ役」であるのを見るのは楽しいものだ。1対1、そして自信。いつ身をかわし、いつ仕掛けるかを彼は常にわかっている。彼はドイツの厳しい寄せをすばやく交わしていた。

幸せの金色のユニフォーム

2008-06-27 06:49:33 | football

勝った。勝ちましたよ。しかもたぶん今大会ここまでで一番いい試合で。スペイン代表がファイナル。U-19とかU-21とかではなく、フル代表がファイナルに。どうもまだ実感がわきません。

EURO2008 Semi-Final
ロシア 0-3 スペイン

スペインの得点:チャビ(50)、グイサ(73)、シルバ(82)


はからずもビジャの負傷交代で、スペイン優勢の流れが一気に強まった感じがしました。試合開始からしばらくは、ポゼッションもそれほど変わらなかったと思いますし、ゴール前まで迫るような惜しいチャンスも、それほどあったわけではないと思う。ただ、ビジャに代わってセスクが入り、「クワトロ・フゴーネス」が実現。4-1-4-1のこのシステムが、結局一番良いのかもしれません。イニエスタやシルバの動きが生き生きしてきましたし、セスクも彼らしい仕事ができたと思います。
結局先制点は後半まで待たなければいけませんでしたが、ここまであまり調子のよくなかったイニエスタのクロスを、真正面に入っていったチャビがまっすぐボールを蹴り込みゴール! 2枚換えで入ったグイサは、きれいな胸トラップから身体の向きと反対方向へ流し込む、実に見事なゴールでした。ダメ押しもほしいかな、と思っていたところに、セスクの折り返しからシルバもゴール。素晴らしい。
ただ厳しいことに、ビジャの負傷は大腿四頭筋の損傷で、程度は不明ですが現時点ではファイナルの出場はかなり難しいようです。となるとファイナルは4-1-4-1、1トップはトーレスで行く可能性が高いのではないかと思います。でもね、トーレス、頼むからトラップ練とシュート練をファイナルまで毎日100本ずつやってください。プレミア行って上手くなったんだなと思っていたんだけど、たいして変わってないよ。しっかりしてください、ほんとにもう。

で、さらに特筆すべきは守備側の仕事っぷり。今日も実に見事で、スペイン代表の守備が堅いという、やっぱりこれも実感がわかないことのひとつかも。プジョルとマルチェナのCBコンビは、それぞれのリーガでの仕事を思い出すと「……」となってしまうところが無きにしも非ず、なのに、イタリア戦に続き今日も本当に素晴らしかった。とにかくロシアの選手をエリア内に入れない、ラストパスを出す前にカット。ラテラル、特にセルヒオ・ラモスもサイドをえぐったロシア選手がクロスを上げる前にボールを奪ってしまう、という守備によく効いていました。今日はラモスはいいパフォーマンスでしたね。守備の仕事もきちんとこなした上で、攻撃参加もタイミング良くできていたと思います。セナも相変わらず中盤でボールを持つロシア選手を休みなくチェックしボールを奪取、イケルの仕事はあまりなかったかもしれませんが、後半終了間際のセットプレーからのシュートはきっちりセーブ。

こうして国対抗で見るとスペインの守備の人たちの足元の上手さがよくわかります。最終ラインでボールを奪い取ると、大きく前にけりだしたりクリアするのではなく、ドリブルしたりサイドに開いたり、前へ走り出す中盤の選手を狙ってパスを出したり。相手FWに対抗できるだけの足元の技術、実際大雨の中でもボールをコントロールできボールを取られない、というのが、守備の安定につながっていたのでは、と思います。

ということで、何はなくともファイナルのようです。ドイチラントです。スペインとドイツ、不安要素ならいっぱい思い出せるわけですが(マドリーとバイエルンの思いでとか)、今日はひたすら喜んでおこうと思います。


時間がないのでel mundoからとりあえず採点だけ。10点満点です。寸評は後で訳したいと思います。

カシージャス7
セルヒオ・ラモス9、プジョル9、マルチェナ10、カプデビラ7
セナ9、イニエスタ9、チャビ10、シルバ9
ビジャ6、トーレス6
SUB:セスク9、シャビ・アロンソ6、グイサ9


その他雑感。
1.大喜びするレティシアちゃん&皇太子。ファイナルはご一家でおいでになったらいかがでしょう。
2.ラファ・ナダルのブログの更新が楽しみです(自分の試合のことなんて書かなさそう)


追加:選手寸評:上のエルムンドの記事訳です。
カシージャス 7/10
前半にパヴリュチェンコのボールを防ぎ、後半にジリアノフにシュートを防ぎ……それから脚を使ってスペインの「ロンド(ボール回しの練習)」に参加した。

セルヒオ・ラモス 9/10
守備でも攻撃でも実質的に完璧、自身のサイドで自由にプレイした。エリアの中央でシュートを狙っていた。

プジョル 9/10
期待、クオリティ、気持ち。技術面、戦術面のクオリティがあふれ出ている。今シーズンで最高のプジョル。

マルチェナ 10/10
イタリア戦で示したパフォーマンスに続き、マルチェナは想像を絶するような事態を上回って見せた。ロシアの「クラックたち」から望みを失わせ、さらに威厳を持ってボールを奪い取っていた。

カプデビラ 7/10
自身のサイドをよくカバーし、フォワードへのボールの供給を狙っていた。前の試合に比べると確実に良くなっている。期待。

マルコス・セナ 9/10
再びコントロールのリサイタル。必要とあればハードに行き、長短のパスを出す。技術にあふれている。この10年のスペインで最も優れた守備的なメディオセントロ。

イニエスタ 9/10
レベルを上げてきた。非凡なフットボールを生み出し、ピッチのあちこちでセンセーショナルな仕事をした。チャビのゴールをアシスト。

チャビ 10/10
セスク・ファブレガスからよくサポートを受けていた。彼が望んでいたように後方から貢献し、イニエスタのパスからゴールを決めたときは稲妻のようにロシアのゴール前に現れた。

シルバ 9/10
多くの時間動き回るスタミナ、機動性を失わない選手にとってのリサイタル。その見事な仕事振りはゴールに値する。

ビジャ 6/10
30分間の出場。好プレイで攻撃をリードし、シュート2本を放った。その後、負傷に涙し、チームと喜び合った。

トーレス 6/10
動くことでチームメイトたちのスペースを作り出し、相手守備にとって困難な状況を作り出した。フィニッシュとボールの扱いに成功することが必要だった。

ファブレガス9/10
ビジャの負傷という緊急事態に出場。スペインは、卓越した視野を持ってチームをリードする、非常に優れた選手を目にした。

シャビ・アロンソ 6/10
重要な時間帯にチャビと交代で出場。シュートを試み、この試合の最高の中盤に活動とクオリティを加えた。

グイサ 9/10
68分に出場し、73分にゴール。5分間でテクニックに非常に優れた動きでロシアのGKを破り、試合を決定付けた。


ブログ

2008-06-25 23:44:54 | football
6月10日(初戦、ロシア戦)
今日はフットボールを見るのを楽しんだよ。スペインは素晴らしい試合をしたと思うし、これからEUROでのスペイン代表の先を見通したら、僕たちは幸せで楽観的な気分になるはずだよ。どのチームにもあるような初戦の不安さはあったけど、最初のゴールの後はもっと楽に見ることができたね。クイーンズでの試合の順番を変えてもらうだけの価値があったよ。


6月14日(スウェーデン戦)
今日の試合は、チームのベストの試合からはかけ離れていたと思う。それでも、素晴らしいチームや代表は悪い試合でも勝つものだ。これが自信を与えるものだと思う。
攻撃のアイディアを失ってロングボールを蹴り始めるようになる、そんなチームを僕は好きではない。でも原則としてプレイが速いスペイン代表が僕は好きだし、EUROに勝ちたいならそうするべきだと僕は思うよ。


6月19日(ギリシャ戦)
(ギリシャ戦について触れた後)今の感じでは、僕たちの代表はイタリアを上回っていると思うんだ。僕たちのチームには若くて、ヨーロッパのビッグクラブでスターになっている選手たちが集まっている。それに僕たちにはキャラクターのある素晴らしい監督がいる。彼は批判を受け止め、このEUROの準備をし、3試合に勝利した。僕の間違いでなければ、代表の公式戦史上、もっとも優れた結果を残していると思う。勝利の気持ちを持ち、ファイティングスピリットを選手たちに植え付けている。それもまた勝利を運んでくる理由になるよ。


6月23日(イタリア戦)
こんな日を僕たちは何年もの間望んでいた。たくさんの敗北と、たくさんの不公正があった。それだけに価値があるよ。個人的には、感動してるし、幸せだし、天にも昇る気持ちだし。でも僕がトーナメントや試合に勝つのとは何か違う感じだ。勝ち続けていくのは大変だということを僕は理解しているんだけど。でも今日は、僕は有頂天だよ。セミファイナルに残った中で、僕たちのチームが一番だと僕は確信してるからね。


6月25日
皆、僕がフットボール大好きなことは知っていると思うし、いまEUROに夢中になっているんだ。もしそういわせてもらえるなら、僕は1番のファンだよ。そしてもう頼んでいることなんだけど、お願い、第2戦を一番遅い時間にしないで僕に試合を見る時間をちょうだい。これをプレスカンファレンスで言ったら大爆笑されたよ。でもね、僕は真面目なんだけど。



日本語でこの記事を読んで爆笑しまして、そういえばラファ・ナダルはelmundo.esで今回のEUROのブログ企画に参加してたな、と思って探したものが上の日記です。ちなみに実際はもっと長文で選手の評価や試合分析をしてます。サカオタ・ナダル本領発揮。(ブログは今はウィンブルドン用に移行になってます。でも内容はサッカー…)。
今回の「日程代えてください」はかなり悲痛なお願いになってますね。ウィンブルドンなら、日程変更の前に雨で中断・順延になる可能性のほうが高いような気もするのですが。


ベスト4

2008-06-23 06:50:45 | football

EURO2008 Quarter Final-4
スペイン 0-0 (PK:4-2) イタリア


勝った……ペナルティまでいってイタリアに勝てるなんて思わなかったけど勝った…。イケル、本当にありがとう。

朝なので、時間がないので、雑感。

とにかく守備が、よく抑えて跳ね返してた。危ないシーンもいくつかあったけど、CBのマルチェナとプジョルは落ち着いて対処できていたし、その前のピボーテ、セナがよく効いてたと思います。右ラテラルのラモスは終始押さえ気味で(たまに豪快にボールをかっさらわれてましたが)守備に注意を払っていたし、カプデビラの側も攻められることは多かったけれど大きく崩されることもそれほどなかったように思います。
問題は攻撃。イニエスタが左、シルバが右になって動きやすくなった感じで、特にシルバは攻撃の中心になっていたと思います。チャビももっと抑えられるかと思ったけどそうでもなかった。でもやっぱりエリアの中まで崩す機会は少なく、エリア外からのシュートが多かった。後半の後半、グイサが出てきてからビジャとグイサの連携を見て、この2人をもっと使ってほしいなあ、と。しかもチャビイニエスタとかいる状態で使って欲しい。


ま、とにかく抜けました。スペイン代表がベスト4です。まだ信じられない……。



追加:elmundo.esから選手寸評
カシージャス:10/10
1stハーフは出番がなく、その後カモラネージとディ・ナターレの素晴しいシュートを防ぎ、最後にデ・ロッシとディ・ナターレのペナルティを止めた。

ラモス:6/10
最初の1時間は気弱な攻撃と優柔不断、以降は集中していった。あらゆるボールをカットするような、彼自身の最高パフォーマンスに近づいてきた。

プジョル:8/10
エリアの中でも外でも、必要なときに注意深く、速く、力強い。延長でもその力は衰えを知らなかった。

マルチェナ:9/10
非常に素晴らしい。恐らく彼の代表暦の中で最高の試合。プジョルとのシンクロの良さで、トニに適切なポジションを取らせなかった。

カプデビラ:5/10
おそらくチームで最も悪かっただろう。守備を適切にフォローできず、自身のサイドもケアできず、驚くような攻撃参加もできなかった。

セナ:10/10
完璧、このステージでの神。この試合で絶対君主として君臨した。試合を調整し、ピンチになる場面を与えなかった。何回となくボールを奪い取った。最後にはペナルティも決めた。

チャビ:7/10
攻撃の展開において、彼の特性を駆使した。リズムが落ちていった時、監督によってセスク・ファブレガスと交代させられた。

イニエスタ:6/10
右サイドでプレイを始めたが、左サイドで仕事をし、彼の最高の状態を思わせるパスをいくつか想像させた。EUROではまだブレイクしきれていない。

シルバ:9/10
攻撃のリズムを帰るために、スペインは常に彼を経由してボールを回した。イタリアのエリアで多くのダメージを与えた。しかし彼のフィニッシュはゴールを捉
えなかった。

ビジャ:8/10
貪欲、非常に活発、常に危険な存在。今回はゴールを決められなかったが。しかしファーストキッカーでペナルティを決めた。

トーレス:6/10
ゲームが膠着したときに問題を抱える。自身のプレイを考えなければならない。完璧なエリアへの侵入があったが、ブッフォンと対峙するまでにはいたらなかった。

カソルラ:6/10
チームがどっちつかずの状況で、イニエスタと交代で出場。少しずつゲームに入っていき、信頼を得た。ディフェンス面で堅実だった。

ファブレガス:6/10
クラブでそうであるようなチームを支配するファブレガスにはなれなかったが、スペースを得ていた。チャビとの交代だったが、状況の改善はできなかった。ペナルティを決めた。

グイサ:6/10
チームメイトから供給されるボールが難しい状況であったが、攻撃を再活性するための力になった。ペナルティは失敗。


マルチェナとかセナの褒められっぷりがいいですね。



Trixさんを持ち上げてみるラモスとレイナ

2度あることは

2008-06-22 08:10:13 | football
EURO2008 Quarter Final-2
クロアチア 1-1 (PK:1-3) トルコ

クロアチアの得点:クラスニッチ(119)
トルコの得点:セミフ・シュントゥルク(120+2)

絶句するしかない試合。ありえない~、と思わず声に出してしまうようなありえない試合でした。90分の試合では明らかにクロアチアに勝機があり、クロアチアはただゴール前を固めているトルコを攻撃し続けた。決め切れなかったのが悔やまれます。延長に入って盛り返してくる不屈のトルコ。延長後半、試合終了まであと1分+ロスタイムなんて時間に失点したら、たいてい心が折れてしまうものだろうに、最後の最後で追いつく。ペナルティに臨む時点で、クロアチアとトルコの間には、メンタル面に大きな差ができてしまいました。
あと、最後まで交代準備しながらタイミングを失し出場できなかったうち(=モナコ)のレコが少々哀れでした。

試合終了後、ミュンヘン在住の友人から電話がかかってきました。
「トルコ人が大騒ぎしてる~」

あの展開で大騒ぎしないでいられる方が不思議ですからね。でも次(=ドイツvsトルコ)、もっと大変よ。



EURO2008 Quarter Final-3
オランダ 1-3(Ex.) ロシア

オランダの得点:ルート・ファン・ニステルローイ(86)
ロシアの得点:パブリュチェンコ(56)、トルビンスキ(112)、アルシャヴィン(116)

1位抜け敗退、3ヶ国目でございます。余裕で通過した1位抜けの国が揃って敗退。ええと、ス、ス……

とはいっても、この試合では一貫してロシアの方が優位に試合を支配していたと思います。オランダは攻撃が中に集中し停滞。グループリーグであったようにパスで崩すこともなく、ポストでボールをキープするルートへのフォローもほとんどない。ペナルティエリアの中に入る手段を見失い、エリア外からミドルシュートを連発するしかない、という感じでした。なぜロッベンを入れてサイドを広げなかったんだろう。交代しても停滞感がなくなるでもなく(むしろカイトがいた方がサイドを使えていたのでは)、守備と前線との距離が伸びてロシアの攻撃を受けるたびにバタバタする。次第に足が止まり、攻撃も動けなくなってパスの出しどころがなく、やっぱりミドルシュートかセットプレイしかない。ミドルはスネイデルがよく打っていましたが、今日はあまり枠に飛ばない日だったようで残念。でもスネイデルが打たないことには、シュート数が増えなかっただろうと思います。オランダ唯一の得点は、スネイデルのプレースキックからルートのヘディングでした。ナイスゴール。
延長に入る前のマッサージでルートが痛そうな表情をしていまして、ちょっと心配。膝か足首か、脚が攣っている状態なのか。とにかくお疲れ様でした。ゆっくり休んでください。

ロシア。強い。サイドをえぐっての折り返し、縦への突破、と何度でも攻撃のチャレンジを繰り返し、それが最後には実を結んだ。攻撃も守備も集中が切れず、最後まで驚くほどよく動いていたと思います。
で、ふと思ったのがロシアの武器のひとつは、選手のほとんどがロシアリーグ在籍という点にあるのではないかと。ロシアリーグは春開幕の秋閉幕なので、開幕から3、4ヶ月が経過した今というのは、開幕当初の調整不足もなければ疲労の蓄積もない、理想的なフィジカル状態にあるのではないかと思います。翻ってオランダ。リーガ、プレミア、ブンデス、エール・ディビジ……ほとんどの選手が長いシーズンを戦い終えて集合した状態、しかもCLやUEFA杯に出場するようなクラブ所属の選手も多いわけですから、疲労の蓄積は比べ物にならなかったのではないかと思います。3戦目はメンバーを入れ替えて主力は1週間程間が空いていたわけですが、それでもフィジカルの差は歴然でした。先日のFOOT!で(というか以前から)、リーグ戦で休んでいた選手が活躍する旨、こうたにさんが言っていたと思いますが、やはりこの時期の大会は疲労やシーズン中に負った負傷や不具合との戦いでもあるんだな、と感じた次第です。

ダークサイド

2008-06-20 23:53:02 | football
今朝方のポルトガルvsドイツの結果を踏まえまして、色々な方のブログや掲示板など拝見しておりますと、スペイン代表に肩入れしてらっしゃる方々は皆同様のご意見をお持ちのようです。

ドイツ=勝負強い=イタリアも勝負強い
ポルトガル=グループリーグ強かったのに結果はご覧の通り=ってことはス、ス……


やだなあ、もう。スペインは予選3連勝したんですよ。しかもゴール決めまくり、スウェーデン相手に劇的勝利を飾り、第3戦はメンバー総入れ替えに近いのに勝利と。今回の代表は一味違うはずです。

……なんて思えないのは、当然私も同様でございます。確かに今回のスペイン代表は良い仕上がりっぷりのように見えます。点も取れてる。攻撃もある程度コンビネーションはできている。中盤のタレントは抱負。大きな怪我人も出していない。サスペンションで欠けることもない。守備がちょいと気になるけれど、まあそれでも酷いというほどではない。ですが、でもでもやっぱりスペイン代表だから。「今度こそ大丈夫、なはず」と「でもでもやっぱり不安なの」の間を揺れ動く……なんだ、スペインファンってのは。

しかも、ハートが傷つくことを恐れるナイーヴなスペイン代表ファンを、さらに不安にさせるようなネタがここ数日出ています。ちょっと気になっています。


最新のニュースだとこちらから。MARCAです。

本日午前のトレーニングを開始するに当たって、まず10分間ほどアラゴネスが選手たちにお話をしたそうです。ところがその最中にセルヒオ・ラモスがアラゴネス(の発言?)に対して激昂して言い争いを始め、あまりにも言い争う声が大きくなったので、やむを得ずマルチェナ(同郷ですね)が仲裁に入ってラモスを引き離す羽目になった、ということらしいのです。

で、なぜこんな不穏な空気になっているのかというと、どうもいろいろと伏線がある様子。

○今大会のセルヒオ・ラモスのパフォーマンスはよろしくない。
○初戦と2戦目の間に、セルヒオ・ラモスはインスブルックのナイトクラブで遊んでいたらしい(UEFA.com報じたのはスウェーデンのスポーツ紙)。
○アラゴネスは特に罰することもなく騒ぎを大きくすることもなかった。むしろかばっていた(「ラモスはその日はフリーの日なので好きなことをできた」と会見でコメント)。
○19日(昨日)のトレーニングでは、芝生の上で個人面談(画像)。
その19日の会見でアラゴネスは「ラモスはピッチの外でのある小さなことを改めなければならない」とコメント。
○本日朝、言い争いに至る。
○記事の中には、今大会のキャンプでのラモスの遅刻癖に言及したものも。


当ブログではしばしば腐されているアラゴネスでありますが、握手を拒否したトーレスに駄々っ子のようなラモス。監督としての仕事だけでも十分いろいろあるだろうに、孫同然の年齢の選手の話し相手になり、カウンセラー代わりになり……さすがに爺の苦労がしのばれてきました。

この言い争い後にスタートしたトレーニングには微妙な空気が漂っていたそうです。MARCAがわざわざ作ってくれた写真集など見てますと、選手たちの表情の微妙さ加減といったら。セスクなんて泣きそうだし、フェルナンド・トーレスなんて絵に描いたようなヘの字口。



問題のセルヒオ・ラモス。マドリーファンの方は、シーズン後半の彼のパフォーマンス、メンタルが微妙だったのはご存知だと思われます。一説には恋人と別れたというのも。それを引きずったまま大会に入ってしまったのか(でも年上の新恋人ができたという話もありました)、それとも他に何かアラゴネスに不満でもあるのか。
ただ何があるとしても、今このタイミングで言い争いをしてプラスになるようなことは何もないはず。言いたいことがあっても常に黙ってろとは言いませんが、マスコミの目がないところとか1対1で言うとか、冷静になれなかったのか。まだ若いとはいえ、それくらいの分別がつく程度には経験を積んでいると思うんですけどね。何をきっかけにして、こんな問題児になってしまったんだろう……。


という顛末の、皆様の不安を助長する今日のスペイン代表でした。


後から映像追加
20minutosから言い争いの様子。思ったほど酷くはないか…。言い争いというよりも、セルヒオ・ラモスがアラゴネスに向かって言いたいことを言いまくっている、という感じでしょうか。マルチェナが仲裁に入ったのは、何事か言い続けているセルヒオ・ラモスの様子が、カメラの真正面にならないようにしたんですね。気が利くなあ。
この後のトレーニングも、そして夕方のトレーニングも通常通り行われたようです。ラモスも普通にトレーニング。夕方のトレーニングではペナルティの練習も…そんな可能性もあるわけですね。

まずドイツ

2008-06-20 06:52:40 | football


EURO2008 Quarter Final-1
ポルトガル 2-3 ドイツ

ポルトガルの得点:ヌノ・ゴメス(40)、エウデル・ポスチガ(87)
ドイツの得点:シュヴァインシュタイガ(22)、クローゼ(26)、バラック(61)

トーナメント・ステージっていうのはこういうものなんだなあ…と改めて実感。ここで勝たねばという時のドイツは本当に強い。イタリアも似たようなところが…うーん、怖い。

ポルトガルは、守備が緩いところもあり、私的テンポではほんの少しボールを離すタイミングが遅く(リーガ的タイミングに慣れているのだと思います)、焦りと共にフィニッシュが雑になっていった…という全体的な印象。負傷者が出たり、立て続けに失点したりと、試合運がなかったなとも思います。
ただ決勝トーナメントでは、どこかで点を取ったらひたすら守りきって勝つという戦法も可能である中で、両チーム共にそれぞれの良さを出した攻撃の姿勢を見せていたというのが良かったなと思います。そのせいか失点はどちらも増えてしまいましたけどね。特にどちらに肩入れするでもなく見ていましたが、単純に決勝トーナメントらしいい好試合だったのではと思います。


観客席のフィーゴとフェルナンド・コウト



おまけ
バレンシアでは08/09シーズンの新ユニが発表されました。「ニュースがないんです」と言っていたモリエンテスが、2ndユニのモデルさんとして登場。
(暗黒の)昨シーズンのユニは、バレンシアとして初めてプリメーラ優勝した1941/42シーズンのチームへのオマージュというコンセプトでしたが、今シーズンは2回目の優勝を果たした1943/44シーズンのチームへのオマージュ、なのだそうです。カラーリングは1stが白×黒、2ndが黒×オレンジ。
ちなみに新胸スポンサーの「Valencia Experience」って何?と思ったのですが、何だか良くわかりませんでした。イベント会社? 裏に何だか大物がいる会社だとか、微妙な噂もあったりで……成績あげて、もう少し怪しくないスポンサーを捕まえて下さい。


マタとモリエンテス。GKさんは割愛

EURO外

2008-06-19 20:31:36 | football
EUROが始まって以来、当ブログでは存在が放置されたままのモリエンテス。要するに何もニュースがないんですけどね。ファン掲示板には、モリエンテスは7月にドミニカ共和国でサッカー教室に参加するらしいという、非常に真偽の程が定かではないニュースが出たりしているくらいです。…なぜレパブリカ・ドミニカ? しかも7月って間もなくプレシーズンじゃないですか。というか、今年は地元の教室はやらないの?

と思いまして、昨年の記事(一番下)からリンクを辿ってみたら…今年も無事に第3回が開催されるようです(6月23~29日)。サッカーだけではなく、プールや体育館での活動にレクリエーションなど、内容も充実。「朝ごはんは1時間半前までに済ませてください」「水分を摂る重要性」なんていう注意事項もあり、かなり本格的になってきた感じです。ところで、パドリーノ・モリエンテスはいつ現れるんでしょうか。




もうひとつ。グティは引退したらプロゴルファーになりたい。んだそうです。以下、記事から
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ゴルフが大好きなグティは、先週末にアビラで行われた第9回メノルカ中央病院ゴルフ大会(チームメイトのミゲル・トーレス、元チームメイトのパコ・パボン、テニスプレイヤーのフェリシアノ・ロペス、闘牛士のオスカル・イガレスやハビエル・バルベルデらが参加)で、ハンディキャップを11から7に減らした。この大会の結果を経て、グティは引退後の目標の一つとしてゴルフに専念することに目覚めた。

「ゴルフは、友達に手ほどきしてもらって以来7年間続けている。プロとしてゴルフに専念するのは、僕がフットボールから身を引いた後の計画のひとつだ。」
だがグティの挑戦は簡単なものではない。プロフェッショナルになった瞬間から選手はハンディキャップを失い、しかし一流の選手はハンディキャップ0に到達しなければならない(この辺の仕組みはよくわかりません。ゴルフはやるのも見るのもしないので)。プロの大会ではハンディキャップは-3に相当する。グティは、なおも熟達するために、ハンディキャップ7をゼロにするために、そして彼の夢を達成するためにパーフェクトなスコアを続けていかなければならないだろう。

現時点では、レアル・マドリーの14番は来シーズンについて最優先の目標を決めている。「僕たちはヨーロッパのタイトルを獲得したい。ここ何年もそれを必要としているからね」。そしてEUROを戦うスペイン代表については、「トーナメントから真にEUROがスタートする。何か良い結果を残してくれる代表だと信じているよ」
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「ブーツを掛けた」後のグティをイメージするに、例えばマドリーの子供クラスのコーチは無理のような気がします。あのパスセンスやらテクニックを教えろと言ったところで「やればできるかも」「練習してれば、できる人はできるようになるかも」としか言いようがなさそうだし、子供の集団をうまく扱えるかは非常に怪しい気がする。だからといって解説などに呼ばれたら、暴言など吐い……ま、それはわかりませんが、何であっても好きなことをするという意味ではいいのかもしれません。
ただ、たとえゴルフに転向したとしても、ふっくらしないで欲しいとは思います…礒貝さんみたいに


さて、いまからスペイン戦とロシア戦、見ます。

かぶるよろこび

2008-06-18 20:22:05 | football
グループC-5
オランダ 2-0 ルーマニア

オランダの得点:フンテラール(54)、ファンペルシ(87)

グループC-6
フランス 0-2 イタリア

イタリアの得点:ピルロ(25=PK)、デ・ロッシ(62)


選手が変わろうと、チームの強さ、攻撃の魅力は変わらなかったオランダでした。3戦全勝で9得点。前半の方のロッベンのシュート、惜しかったなー。ルーマニアも可能性がないわけではなかったけれど、両国の差は明らかだったと思います。

たとえ勝ってもルーマニアがオランダに勝ったら終了、という前提で始まったフランスとイタリア。
フランスは、開始10分もしないうちにチームの中心だったリベリが負傷で交代、動揺覚めやらぬうちにアビダルが退場となってペナルティで先制を許し…最後までチームらしさが感じられない、そんなフランス代表でした。試合後に、テュラムなど一部のベテランを引っ張りすぎ、その一方で経験の少ない若い選手も多く、世代交代に失敗したのだという記事を読みました。確かにその通りで、偏った選手の召集の仕方をして世代交代の努力を怠っていたのはドメネク。テュラムもマケレレも一旦は代表引退を宣言していたのを、ドメネクが呼び戻してチームの中心として使い続けた。予選を突破でき、本大会で結果を出せればそれでいいのかもしれませんが、4年間率いて次に続くチームが作れなかったというのは、やはり失敗だったのだろうなと思います。ベテランをバサバサ切り捨てお気に入りの若い世代でチームを作ったアラゴネスは、そういう意味では代表監督としての仕事をしたのだろうなとふと思いました。でもラウルの切り方については、ずっと文句言ってやる。

イタリアおめでとう。狂喜するジージ・ブッフォンに、カピターノという彼個人にかかっていたプレッシャー、イタリア代表はこうあらねばならない、ここにいなければならないというチーム全体へのプレッシャー、苦しい中できちんと必要な結果を導き出したのは、さすがイタリア代表。

で、スペイン代表と対戦してくださるわけですね…。親善試合レベルではイタリア代表は苦手だと思わないのですが、真剣勝負をやって果たして勝てるんだろうか、スペイン。ピルロとガットゥーゾがサスペンションだというのは朗報なのかもしれませんが、個人的にはユーヴェにやられるマドリーとかローマにやられるマドリーとか、そんなイメージが私の脳裏をちらりふわりとよぎるのであります。


かぶりもの見本市
今朝のオランダ-ルーマニアの試合を見ていて思ったこと。オランダサポーターのかぶりもの、なんて種類が豊富なんでしょう!と。趣向を凝らしている目立つファンをカメラさんが追いかけているから、という理由もあるのかもしれませんが、次々とカメラに捉えられるバラエティに富んだデザイン展開に感心することしきりでありました。というか、オランダ人は外に出るときは何か頭にかぶらないといけないとか、そんな決まりごとがあるのかしら?

この辺はよくありそう。
 

エンブレムでおなじみ、オランダの獅子モチーフ。
  

これも良く見ると、モヒカンではなく国旗に色分けされたライオンさん。

その他。オレンジならなんでもいいのでにんじんをぶら下げた人や定番のオランダ娘なども。娘さんはユニセックスバージョンもある。
  

どういう謂れなのかわかりませんが、今回3試合通して来ていたらしいオレンジ色の怪しい大佐(?)

トルコvsチェコ

2008-06-16 07:00:50 | football
例によって恐ろしいほど気が利かない(もしくは嫌がらせ)某Wのおかげでデジタルでしか見られなかったトルコvsチェコ、まだ結果を知りたくない方のために、まずは


セグンダ終了
セグンダはこの土日で最終節となる第42節を終了。最後までもつれた昇格争いも決着がつきました。だいぶ前に昇格を決めていたヌマンシアに加えて、



マラガとスポルティング・ヒホンが来シーズンからプリメーラへ。ヒホンは以前ビジャがいたところです。場所はスペインの西北の隅に近い海沿いの街。マラガは久しぶりですね。フェルナンド・サンスおめでとう。

最後まで昇格を争ったラ・レアルはまた来シーズン。ちなみにセグンダからセグンダBへ降格するのは、カディス、ラシン・デ・フェロール、ポリ・エヒド、グラナダ74。
では逆にセグンダBからセグンダに昇格するのはどこかといいますと、ウエスカ、ジローナ、アリカンテ、そしてラージョ・バジェカーノ。ラージョ、遂にラージョがセグンダまで戻ってきます。あの片側のゴール裏が広告板になってるテレサ・リベロ・スタジアムはまだ使われているのでしょうか。というか当のテレサ・リベロ女史は元気かな。




呆然の結果

グループA-6
トルコ 3-2 チェコ

トルコの得点:トゥラン(75)、ニハト~(87, 89)
チェコの得点:ヤン・コラー(34)、ヤロスラフ・プラシル(62)

もう、呆然とするしかない幕切れでした。どこかでなるべくしてなったと思うところもあり、もうちょっと何とかならなかったのかチェコ、という気持ちもあり。

試合はどちらかというと低調。それでも前半はチェコの方が試合を支配していました。トルコは守勢に回り、前線のニハトやトゥンジャイにはほとんど良いボールが入らなかったのではないかと記憶しています。だからといってチェコが良かったわけではないと思うのですが。シオンコがこれまでの2試合と同程度に良く、目立っていたのと、跳ね返す守備は相変わらず強いなというのと。

ところが後半、トルコが一気に調子を上げてきました。スピード良く攻め、チェコが防戦一方になっていきます。でもそんなところで逆にチェコが追加点。確かシオンコのクロスにプラシルがスライディング気味に飛び込んでゴール。0-2とチェコリード。

で、プラシルですが、正直なところ酷かったなあと。EUROではずっとそうなのですが、攻撃が半端というか消極的に見える。何かに遠慮しているのか、守備に常に気が回っているのか、ドリブルもチャレンジしないし、パスも無難だし、ボールもタメないですぐ離してしまうし、中に入ってFWを助けるような動きもほとんどしない。で、守備では一応仕事もしているのですが、守備専ではないわけですから、さっくり抜かれることもしばしば。2点目を取ったのは本当に良かったし、クロスに反応して中に飛び込んだ感覚は良いと思うのですが、不満の残るまま終わってしまいました。

2点差にし一時は立て直しかけたものの、結局その後も攻め立てられるチェコ。1点差に追いつかれ、最終ラインはバタバタするようになり、チェフが大活躍。

だったのに。そのチェフが。ハイボールの処理を誤り、終了3分前にニハトに同点ゴールを許してしまいました。あのチェフがミス、というのはチームのメンタル面にとって特に打撃でしたし、守りきるしかない状態で追いつかれてしまってはもうチェコに盛り返す力も気力もなかった感じ。その2分後に、ラインコントロールミスからニハトに2点目を許し3-2。最後はトルコのGKがコラーをど突き倒して退場になり、トゥンジャイGKとか奇妙なことにもなりましたが、チェコはその状態ですらシュートも打てずなすすべなく終了。


まだまだ。


ニハトはさすが。


コラーさんとブリュックナー監督はこれで勇退です。お疲れ様。


数日後に追加

連勝

2008-06-15 04:12:43 | football
グループD-3
スウェーデン 1-2 スペイン

スウェーデンの得点:イブラヒモビッチ(34)
スペインの得点:トーレス(15)、ビジャ(90+2)

戦前から「引き分けでいいだろう」的な発言がスウェーデン側から出ていたり、1-1のまま試合が続いているうちにこちらも「そんなものかなあ…」と思わされていましたが、最後の最後でまたもビジャ!

前半は、お互い同等にやり合っていた感じ。しかし後半に入り、特に20分頃からはスペインがスウェーデンを自陣に釘付けする一方的な展開になってしまいました。両チームの均衡が崩れていったのはズラタンがいなくなったからなのではないかと思うのですが…ズラタンが前半のみで交代なのは、完調ではないからでしょうか。やはりズラタンがいるといないとでは、迫力・怖さがぜんぜん違ってきます。前半のズラタンの得点シーン、セルヒオ・ラモスは完全にフィジカル負けだったな。

で、スウェーデンを攻め立てていたスペイン、ということになるのですが……なんかこう、いまいちすっきりしない。確かにボールは回してポゼッションは圧倒していたし、ゴールに迫るシーンもいくつもあった。ですが、パスは足元ばかり。人がいるところにしか出ない。サイドを駆け上がる選手の前にボールが出るとか、スペースにボールが出て選手が走りこむとか、動きのある攻撃(言い方が難しい。連動というかブレイクスルーというか)があまりない。そういう攻撃を作れるのはやはりイニエスタやチャビだと思うわけですが、早い段階で交代になってしまったし、現状この2人はあまり生きてない気がする。

ま、トーレスも点が取れて良かったとか、カプデビラ、シルバ、セナ辺りは調子が良さそうとか、ポジティブな点もいろいろあります。逆に気になるのはプジョルの負傷。前半で交代したプジョルは足の裏を傷めているそうで、診断は明日以降に行われます。マルチェナがカードをもらってしまったので、仮にプジョルの怪我が時間がかかるとなると、不安が出てきます。アルビオルはまだ硬い感じだったし…。というか、リーガではレバンテ、ムルシアに続く失点第3位の成績を誇るバレンシアのCBをそのまま代表にって、いかがなものかと思われます。マルチェナはがんばっていたと思うし、代表のマルチェナは(たまにポカがあるとしても)それほど悪くないと思っているのですが。


追加:首位突破
後の試合でロシアがギリシャに1-0勝利を決めました。ギリシャはこれで敗退が決定。ロシアとスウェーデンは勝ち点で並び、勝った方もしくは引き分けた場合には得失点差でスウェーデンが決勝トーナメント進出となります。ロシアもスウェーデンも勝ち点数でスペインに並ぶ可能性はありますが(次戦でスペインが敗れると)、勝ち点が並んだ場合の当該チーム同士ではいずれもスペインが勝っているので、首位決定と。
次はギリシャとですが、グイサだのセルヒオ・ガルシアだの、いろいろ試して欲しいと思います。グイサ見たいなー。

オランイェ祭り

2008-06-14 07:49:58 | football
グループC-4
オランダ 4-1 フランス

オランダの得点:カイト(9)、ファンペルシ(59)、ロッベン(72)、スネイデル(90+2)
フランスの得点:アンリ(71)

オランダ、強い。イタリアとフランス、前回W杯のファイナリストをどちらも3点差で粉砕。
パスを回しまくりながら前に上がっていくのも、引いて守ってボール奪取したらカウンター喰らわすのも、どちらも成功しているのがいいですね。守備も、ファンデルサールからバックライン、中盤まで堅い。フィジカルが良いのもあるし、組織がきちんとできているのだと思います。チームとしての形があり、それが結果につながる。しかも怪我人の回復が早かったとか、その戻ってきた怪我人がいきなり好調とか、交代起用が得点につながるとか、めぐり合わせのよさも持ち合わせている。向かうところ敵なし、といった感じです。今のところ。

さて、マドリーファンとしましては、

ロッベン~! スネイデル~!! 改めて、マドリーは良い選手を保有しているのだということに深く感じ入ったしだいです(怪我がなければもっといい)。ミヤトビッチ、見る目あるんですね。こんな時だけ褒めてみる。

怪我の回復が遅れるかもと言われていたロッベンは、結局無事に後半から出場。特に問題がある様子もなく安心しました。でもまさか得点まで行くとは。左サイドでキープしたルートからボールを受け、そのままドリブルでエリア内に侵入し、角度の少ないところからゴラッソ。ほんの1分前にアンリが2-1にするゴールを決め盛り上がり始めたフランスに、頭から氷水をぶっかけるような容赦ないゴールでした。決まった瞬間の「俺、やっちゃったぜ~」という表情と、その後皆に祝福されて嬉しそうなのと、どちらも印象的。初めてロッベンが男前に見えたような気がします。
この試合も絶好調のスネイデル。エリアぎりぎりくらいのシュートは試合中から何本か打っていましたが、最後のロスタイムにしっかり決めてしまいました。これもスペインの実況アナウンサーであれば「ケ・ゴラッソ」と叫んでくれるのではないかと思われます。
ついでにルートも。この試合では、前の方にいるよりも、サイドや下がってきてのプレイが目に付きました。決して前にいないというわけではなくて、ちゃんと最前線でポストもしているのですが。ポジションをあちこち移し、時には下がってボールを受け…というのは、マドリーでやっているのと同じ。純正ストライカー的なイメージのあるルートですが、持っている才能は柔軟でポリヴァレントだなあと思います。ロッベンに出したパスの前のルーレットはロビーニョ辺りに習ったんだろうか。



おまけ
こちら。アグエロとかメッシとかバネガとかサバレタとか、それからガゴとかイグアインとかエインセとか、来ちゃったりするようです。大会直前の調整ですから、メンバー落ちのない真剣な調整試合が見られるかもしれません。

2周目スタート

2008-06-12 03:28:47 | football

グループA-3
チェコ 1-3 ポルトガル

チェコの得点:シオンコ(17)
ポルトガルの得点:デコ(8)、クリスチアノ・ロナウド(63)、クァレスマ(90+1)

1周回って第2戦に突入。チェコの動き、試合運びは初戦に比べたらはるかに良くなっていて、身体が温まってきたんだな、という印象。試合自体も面白くなってきました。負けちゃいましたが。
好調でないシーズンを過ごした後というバロシュが、良い方に意外なほど良く動き回る。試合開始当初はポルトガルの方が圧倒していましたが、先制-同点後は、ポゼッションが低くともチェコが試合を支配した時間帯もありました。拮抗し、最後はポルトガルの実力、攻撃力がチェコを上回った。そんな試合でした。

初戦はあまり良いと思えなかった、当方ひっそりのプラシル。今日は良かったと思います。一応アシストもしましたし。
プラシルは2日ほど前にインタビューを受けていまして、その中でやはりクリスチアーノ・ロナウドへの警戒を口にしていました。常に守る数を優勢にしていかなければいけないと。どちらかというとロナウドが左サイドにいることが多かったのでプラシルがヤンクロフスキと共に直接当たるという機会は少なかったと思いますが、それでも左サイドにいる間は守備への意識が高いように感じました。それはそれで良いのですが、後半にリードされて、交代選手が入りトップ下付近にポジションを移すと、良さがはっきり出てきたように思います。攻撃に近いポジションの方が、やはり適性なんですね。オサスナで今期任されていた役回りに近かったのではないでしょうか。バロシュへのラストパス、コラーさんとのコンビ、クリーンヒットしなかったけれどペナルティエリアの角の辺りからのハーフボレー。何度か見たことのある風景。

と、チェコ寄りで見た試合のものすごく雑な感想(というかほぼ一方的にプラシルの感想)でした。


マラビジャ!

2008-06-11 07:07:15 | football
グループD-1
スペイン 4-1 ロシア

スペインの得点:ビジャビジャビジャ!(20, 44, 75)、セスク(90+1)
ロシアの得点:パブリチェンコ(81)

ビジャ~!


7番、ラウルでないのならビジャで正解



どーでもいいことを追加
この試合を観戦に来ていた来賓の皆様。

皇太子とレティシア妃


セスクの保護者とフェルナンド・イエロ


仲良しのおっさん2人(マドリーのカルデロン会長とアトレチコのセレーゾ会長)

オランダ vs イタリア

2008-06-10 06:41:39 | football

オランダのストッキングが水色なのが気になった。

グループC-2
オランダ 3-0 イタリア

オランダの得点:ファン・ニステルローイ(26)、スネイデル(31)、ジオ(79)

ルートの、あそこで飛び出す嗅覚はさすが。スネイデルも、あの位置、あの角度であれだけのゴールを決めてしまうのは本当にすごい。スネイデルは大会前の練習試合から好調だったようですが、この試合のゴールシーンはもちろん、左サイド~中に入ってパスを出したり受けたり時には守備にも回ったり、本当に調子が良さそうだなあと思います。
負傷で出られないロッベンがゴールを決めたスネイデルを迎えてその次にルートともハグしていたのが、マドリーファン的にはかなり良い光景でした。早く良くなれ、ロッベン。

オランダ代表は、足元が上手くてフィジカルも強くて……完調であれば凶悪ですね。大きくない選手もいますし足の技術もそれぞれですが、パスをつないでいこうとするチームコンセプトが良く出ていたと思います。単純に、ここまで見てきた中で一番面白かったです。

イタリアは、前線と中盤から後ろの分断具合が気になりました。失点して守備意識が引く方向に行き過ぎてしまったのか…。

ともあれ、各国に散らばったマドリディスタたちは概ね好調です。ペペに続いてルートとスネイデルもゴールゲット、明日の試合でセルヒオ・ラモス辺りが点決めてきたら完璧かもしれない(イケルは免除)。