けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

帰ってきました

2009-06-30 06:37:51 | football
スーペルより、バレンシアのレナンとミゲルについて。記事は短くまとめました。

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レナンとミゲルは、この先1日たりともウナイ・エメリの指揮下につくことを望んでおらず、できるだけ早く移籍できる道を探っている。ミゲルには、プレミアのアストン・ヴィラ、スパーズ、ブラックバーンなどからオファーがある模様。移籍金は600万ユーロ。レナンは、ブラジルに戻るつもりはなく、リーガ・エスパニョーラでの移籍の道を探している。サラゴサとシェレスの名前が挙がっている。レナンは、昨シーズンのシーズンオフ、オリンピック代表に参加してチームへの合流が遅れたことを悔いており、プレシーズン開始時から他のチームメイトと共にトレーニングし、同じコンディションを作っていくことを望んでいる。クラブ側も、放出はできるだけ早く済ませたい意向。現在12人の余剰選手がいること、レナンもミゲルも現時点ではサブでしかないため。
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シーズンオフに入ってから、バレンシアの状況にはほとんど触れなくなるかな、と思ってました。が、移籍マーケットの準主役というか、いろいろなニュースが入ってきます。
加入についてはまだ全員が公式発表となってはいませんが、既に左ラテラルのマテュー、GKのモヤ、セントラルのデアルベルト、右ラテラルのブルーノの4人。それなりの移籍金を払ったケースもあり、フリーで手に入れた場合もあり…ディフェンスばっかりだ。いずれにしても早い段階から動くのは、どのチームであっても、チーム作りという意味では重要です。
が、出すほうについては……。既にアルビオルが決定し、さらにはモレッティ、ミゲルにも実現しそうな噂がある。何年もレギュラーだったとかカンテラから育ってきたとかそんなことは考慮の対象外で、少しでも金になりそうな選手は放出、というのが今のバレンシアの方針に見えます。おそらく選手たち(または代理人)には、シーズン終了後にクラブから、次シーズンの扱いについて連絡がいってるんでしょう。主力と考えているか、移籍してもいいよ残るならサブだけど、とか。ミゲルとレナンはもうウナイ・エメリの指揮下に入ることを望んでいない、というこの記事。この2人も「移籍可、残留しても先発はない」と言われたんだろうし、移籍希望したくなるようなクラブ内での問題が、昨シーズンからあった可能性もあります。
もちろん、スペイン独特のマスコミ操作かもということも、考えてしまうわけですが。例えばクラブが放出したい選手について、マスコミに「その選手自身クラブに残りたいと思っていない、クラブの関係者を良く思っていない」みたいなことを書いてもらえば、ぐっと放出の方向に動きやすくなる……なんて。

皮肉も交えて言うと、バレンシアの新しいクラブ首脳陣とウナイ・エメリは、考え方が一致していて最高の蜜月状態なのかもしれません。若手やそれほど有名ではない選手を使っていく(そしてベテランを好まないように見える)ウナイ・エメリには、こうして長年クラブにいた選手やベテラン選手が放出され、新しく若い選手が揃えられていくチームの方がやりやすいでしょう。
昨シーズン放逐されたヒルデブラントやエルゲラのこと、シーズンの終わりに「ウナイ・エメリとは考えが合わなかった」とモリエンテスが吐露したこと、エドゥも既に移籍する方向で動いていること(ブラジル、コリンチャンスが有力)、そして今回のミゲルやレナン。長年クラブにいたベテラン、トップレベルで経験を積んだ選手は、それぞれに主義や主張がある。人によっては「わがまま」と捉えるのかもしれませんが、各選手が自分のベストパフォーマンスを出すのに適した条件を知っているからこそ、「こうしたい」「こうしてほしい」という主張をすることもあるだろうと思います。悪いことだとは思いません。もちろんそのことを、扱いが難しいと考える監督がいるのはわかりますが。
ただ、それを上手く御していかないと、いわゆるビッグクラブでながく監督をしていくことはできないだろうな、と思います。そうでなければ、チームとして長いシーズンやビッグトーナメントを戦いきれないから。でもウナイ・エメリは、ベテラン選手やを御そうとするのではなく排除する方向で、自分の指揮権を守ろうとしているんだろう、という感じがするのです。ちょっと嫌な言い方ですが、それが選手としてトップクラスを経験したことのない監督の弱みなのかなと思います。その辺が同じように若手有望監督といわれても、ペップと決定的に違うところかな、と。かつてスター選手だった監督なら、そういう選手がどう考えるか、どう感じるかを理解できるだろうと思うからです。

ウナイ・エメリの意思だけでチームができていくわけではないので、一方的に彼を批判するのは見当違いかもしれませんが、こういうクラブの流れには少なからず監督の方針が影響しているんだろうと思う。いや、監督の方針が影響するのではなく、クラブがバレンシアなりの経済再建策に見合った監督を利用しているということか。


試合後のグイサ
コンフェデレーションズ杯3位決定戦の試合直後インタビューで、こんなことを言ったそうです。
「早くスペインに戻ってプレイしたいと思ってるよ。もしビッグなマルチェナ(スペイン語ではpadre Marchena 。マルチェナ親父と訳そうかと思ったが思いとどまった)が、あいつはクラックだけど、あいつがバレンシアでプレイできるように俺にちょいと手を貸してくれればね。」

ブランキ・ネグロなグイサ。グイサがリーガに、しかも上位いじめができそうなクラブに戻ってきたら…とか素晴らしいですが、バレンシアでは……。上述の現在のクラブの流れに、グイサはシンクロしづらいと思うので。


試合後のアルビオル
las provinciasから

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レアル・マドリーへの移籍が決まって以来初めて、ラウル・アルビオルは、彼の新しいチームについて話をした。まず最初にアルビオルは、メスタージャへの別れについて話しをした。
「僕は幸せだ。バレンシアから離れるというのは僕にとって簡単なことではない。でも、これが最高の道だった。僕がマドリーでプレイできるということを示すという、大きな希望を持っている。」
フロレンティーノ・ペレスが、セルヒオ・ラモスに次いで獲得した2人目のスペイン人であるアルビオルはそう述べた。

「良いオファーであり、クラブどうしが合意に至った。両クラブとも僕のために多大な努力を尽くしてくれた(1500万ユーロ)。僕はレアル・マドリーで、高いところに到達したい。」
そう付け加えたアルビオルは、バレンシアから離れたくなかったという躊躇を示した後であるが(3日ほど前のスーペルに、コンフェデ開始前にアルビオルが「マドリーに行くとしたら望んでではなくクラブのために行くのだ」という旨の発言をしていたことが載った)、今は白いユニフォームを着ることが「夢である」と強調する。

昨日、アルビオルはピケと共にスペイン代表の中央で守備をした。彼は、EUROに行ったルイス・アラゴネスのときよりも、ビセンテ・デル・ボスケによって戦力とされている。成長しバレンシアを離れなければならなくなった今、アルビオルは、レアル・マドリーで成長し続けていくことを予見する。意思が勝る。
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スーペルの記事を信じるなら、6月頭には、アルビオルの元にマドリーからのオファーが行っていたか、移籍の可能性があると信じるに足る情報が行っていたか。マドリーとバレンシアの公式がご成約を発表した後でも、何かすっきりした表情ではないというか、むしろ「行きたくないけど売られたからクラブのために仕方ないんだ」のまさにドナドナな表情だったアルビオル。それでも、コンフェデ最終戦のあとに応じたらしいインタビューでは、ずいぶんさっぱりした顔をしてたと思います。もちろんコンフェデが終わってスペインに戻れるから、というのもあると思うけど。
マドリーも応援する身としては選手本人が「仕方ないんだ…」のままだと、やっぱり残念です。素行が多少問題ありだろうがパリスヒルトンにゲイだといわれようが「来たかったゼ!」とか言って頂ける方がすっきりします。とはいえ、ほとんど抵抗なくバレンシアから売られたアルビオル、しかも移籍の話し合いがされていた所からはるか離れた場所で自分の行き先を知らされる、なんて展開を経ているわけで、そこにはやはり同情する。代表でのチームメイトもいるし、馴染んでがんばってねとしか言えません。
ちなみにマドリーのファンは、アルビオルに何を期待するかアンケートでは「将来展望」がダントツ1番でした。がんばれ。


左から、国際経験、将来展望、ポジショニング、ボールクリア、ボールコントロール、ポリバレント性、空中戦



バカンス…そしてどこへ戻るかわからない
MARCA記事なので、それなりに割り引いてお読みください。

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ビジャ、シルバ、シャビ・アロンソ、アルベロア、セスク、そしてグイサは、プレシーズンの行き先がわからないまま休暇に入る

「やっと休みだ」と何人かの選手たちは、ルステンブルグのロイヤル・バフォケンスタジアムを後にしながら繰り返していた。この試合で長いシーズンも終了、23人の代表選手たちは、約11ヶ月前に今シーズンに入った。では、彼らのうちの6人は、来シーズンをどこで始めることになるのか?
南アフリカに滞在中、その将来が決まったのは唯一ラウル・アルビオルだけだった。レアル・マドリーの新しいセントラルは、ブレームフォンテーンで自身の移籍が時間の問題であることを知らされ、その翌日、両クラブがバレンシアから出ることを公式に発表した。今週、メディカルチェックを行った後、ベルナベウでプレゼンテーションとなるだろう。

アルビオルと異なる運命にあるのが、ビジャ、シルバ、シャビ・アロンソ、アルベロア、セスク、グイサだ。バレンシアの選手たち(ビジャ、シルバ)は、ジョレンテ(バレンシア会長)の呼び出しを受け、最終的にはテーブルの上に乗っているオファーのひとつを受けるかということを伝えられる。レアル・マドリーとバルセロナは「グアヘ」を当てようとし、一方でリバプールもこの2大クラブに割って入り、シルバの件で争おうとしている。
実際、リバプールはこのマーケットにおける大きな問題となっている。「レッズ」は、ちょうどバレンシアと同じように、難しい経済状況にある。それは、彼らの所有選手のうち何人かを売らねばならないほどで、シャビ・アロンソやアルベロアは、スーツケースに荷物を詰めるのに良い位置づけにある。フロレンティーノは彼らを希望し、コンフェデレーションズ杯が終わった今は、まさにそのちょうど良い時機なのだ。両選手ともチャマルティン(マドリーのこと)でのプレイを望み、唯一の障壁はイングランドのクラブが求める高い移籍金にある。

セスクとグイサの場合もまた、似通ったところがある。それぞれのクラブは、彼らが継続してくれることを望んでいる。しかしどちらもスペインに戻りたがっている。彼らの将来はまた、各クラブが契約による残りを放棄することにかかっている。なぜなら、アーセナルもフェネルバフチェも、最大のよりどころを失うような、彼らの売却を望んでいないからである。

こうした展望をはらみながら、代表は月曜の早朝2時に、チャーター機でマドリーに到着する。大部分は休暇を始める。この6人については、真に将来に対峙する時である。
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ということで、無事に帰ってきました。

カピタンお疲れのようで…顔が険しい


ビジャのTシャツかわいい



私服とジャージが混在しているのはなぜか。

6月27日

2009-06-28 00:23:31 | football
ビジャレアル公式発表
ビジャレアル、ベシクタシュ、そしてニハト・カフベチは、該選手が来シーズン、トルコのクラブでプレイすることで、本日合意に至った。ニハトは黄色のユニフォームを身に着けて3シーズンを戦い、リーグ戦62試合、国王杯4試合、インタートト4試合、UEFA杯6試合、チャンピオンズ4試合に出場した。当クラブは、黄色と共にあった彼の貢献、献身に感謝すると共に、彼の新しいフットボールキャリアにおける最大の幸運を望んでいる。
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数日前から決定したような話は出ていましたが、本日ついに公式発表となりました。ニハトがリーガからいなくなるんですね。寂しいな、これは……ソシエダ時代も入れて、リーガでは長かったし活躍もしていたから。ビジャレアルでは3シーズンでリーグ戦62試合、つまりシーズン辺り約20試合。負傷を長引かせたり回復に時間がかかったりで、なかなか思うにまかせないところもあったと思います。ベシクタシュはニハトがプロデビューを果たした古巣。そこでの、新たな幸運を。


バレンシア公式
バレンシアは、GKセサルとの契約を1年更新。新シーズンいっぱい、セサルはバレンシアの選手です。
ここまでが公式。
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セサルの契約を延長し、さらにはマジョルカから、GKモヤを獲得することがほぼ確定(サイン、公表はまだ。移籍金は500万ユーロらしい)しているバレンシア。では、レナンは?
現在の状況では、レナンは3番手的な扱い、もしくは「移籍して良いよ」になりそうです。今回獲得する(であろう)モヤは現在25歳で、将来的にスペイン代表の可能性もある選手(下のカテゴリーで召集済み)。それに対して、レナンはまだ成長途上とみられているようで、シーズンを通してチームのGKとして存在していくことは期待されていないようです。
レナンは、今年の1月のビルバオ戦で負傷。その後セサルがやってきて、期待以上の力でチームを守っていた。そしてレナンは、回復してもほとんど使われなくなった。負傷が移籍の扉を開かれる理由になるんだろうか……。


プレイしたい
ベンフィカへの移籍が公式に発表されたサビオラは、リスボンへ行き、契約を済ませた模様。A Bola紙からのコメント。

ベンフィカというチームを見て、心から、多くのクオリティと高い競争力を持つチームだと思った。僕たちは、どんなものを前にしても戦うことの出来る、非常に競争力のあるチームを作り上げていけるだろう。
ベンフィカは、ポルトガルでもヨーロッパでもとても重要なクラブだ。アイマールは、僕に良いことをいろいろ教えてくれた。でも重要だったのは、ルイ・コスタ(SD)、ベンフィカの会長、チームのコーチ陣が僕を必要だとして、僕に賭けてくれた決断を目の当たりにしたからというのが本当だ。すごく必要とされていると感じ、抗しきれるものではなかった。
そんなにも信頼されるということはすばらしい。それは僕の誇りであり、モチベーションになる。それに応えたい。僕の目標は、ずっとできないでいたけど、再び継続してプレイすること。有用で重要な存在だということを、再び感じたい。


チャビ不在?
日曜日にコンフェデの最後の試合、3位決定戦を控えているスペイン代表ですが、ここまで出場し続けていたチャビに問題が発生。金曜日の朝、起床すると肌にアレルギーの反応が出ていた様子。原因は特定できていないとのこと。金曜日にはトレーニングはしたようですが、土曜日にはさらに検査をいくつか受けている状態で、試合への出場可否はまだわからないようです。
スペイン代表が、コンフェデ3位というものをどれだけ真剣に捉えているかわかりませんが、無理をしなければならないわけではないと思います。チャビ抜きでかまわないと思う。チャビはお大事に。


6月27日
カピタン・ラウル、第32回生誕記念日。

公式:サビオラ、C・ロナウド

2009-06-27 08:42:49 | football
ハビエル・ペドロ・サビオラ、ベンフィカへ
サビオラがポルトガルのベンフィカへ移籍することが公式に発表されました。

マドリー公式
レアル・マドリーCFは、本日(26日)、ハビエル・サビオラの移籍の件で、スポルト・リスボン・イ・ベンフィカと合意に至りました。当クラブは、選手に対して心からの感謝を述べると共に、新しい舞台での更なる成功を希望します。

ベンフィカ公式
ベンフィカは、レアル・マドリーと、ハビエル・サビオラ(27歳)の移籍の件で完全な合意に到達しました。契約は3年間で1年のオプション付き、移籍金は500万ユーロです。
(以降、サビオラの紹介は略)
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マドリーでの2年間、悲しいほどに出番がなかったサビオラ。もう27歳か……。新天地ベンフィカには、アイマールがいますね。リーベルを離れた2000年?2001年?以来、再び彼らの道が交わる。今度こそ、その力に対し正当な評価がされれば、と思います。





クリスチアーノ・ロナウド
何を今更ですが、マドリー公式にて、正式にクリスチアーノ・ロナウドの獲得が発表されました。


マドリー公式
レアル・マドリーCFとマンチェスター・ユナイテッドは、7月1日付で、クリスチアーノ・ロナウドの移籍に関する最終合意にサインしました。該選手はレアル・マドリーと6年間の契約を結び、7月6日にサンチアゴ・ベルナベウにてプレゼンテーションを行う予定です。

マンチェスター・ユナイテッド公式
ロナウドの売却は完結
クリスチアーノ・ロナウドの移籍は、金曜の夜にレアル・マドリーとマンチェスター・ユナイテッドの間で、彼の移籍に関する協定が最終的に終了したことで、完了しました。ポルトガルのウィンガーは、世界記録となる8000万ポンドのオファーを7月11日に受けていました。彼は休暇を取っていましたが、新しい雇用主の元で、仕事に戻ることとなります。売却の契約は、7月1日水曜日をもって成立します。
ユナイテッドは、契約が完了したということ以上のコメントを行いません。

ナカムラ

2009-06-26 23:03:49 | football
どちらも一般紙と言って良いと思います。こんな見方をされています、という例として。もっとも、少々大げさに書かれているような気もするけど。

エル・パイスから。
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フトボリスタ・モデロ

彼は洗練さとテクニックの面で天才的であったが、シャビエル・アスカルゴルタは、あらゆる面でその成長の仕方を心配していた。「フットボール以外では何をしているんだ?」と尋ねると「勉強」と返事が返ってきた。アスカルゴルタは「では何を勉強している?」と尋ねた。
「フットボール」と答えたシュンスケ・ナカムラ(横浜、日本、1978年生)は、桐光学園(高等教育の学校)を出て横浜マリノスに籍を置いて以来、頭からフットボールのことが抜けないでいた。1997年、彼にチャンスを与えたアスカルゴルタは、常にこの中盤の選手のクオリティを信頼し、このときデポルティーボにいたチキ・ベギリスタインに彼の移籍を強く勧めなかった。「私がそうしたかった時に、彼はまだシュンスケのことを知らなかった。」とアスカルゴルタは明かす。この日本人選手が、エスパニョールに移籍を決め2シーズンの契約を結んだ。彼には価値がある。なぜなら彼は、彼の国の広告アイコンだからだ。

3年前、ナカムラはグラスゴーの街を、日本人フットボール選手を探し求めて旅していた。彼はレストラン、両替所、裁判所などを尋ね歩いた。その頃デル・ピエロ(ユヴェントス)は、トリノでイタリア代表に選ばれていた。2つのチームはアムステルダムで出会う。これはアディダスによる企画で、ナカムラの多くの広告のひとつだ。「彼は、彼の国ではスターだ」と、セルティックのスポーツ・ディレクターであるジョン・パークは言う。このスコットランドのクラブはそれを利用し、中村の肖像権の50%を手にしていた。ナカムラはまた、フットボール・キングダムに加え、Pro Evolution(ウイイレ)の2001、2005、2006年の顔でもある。

「彼は1年で700万ユーロの広告料を生み出している。」とエスパニョールでは指摘されている。このため、経済的な合意には努力が必要だった。シュンスケは1年当たり120万ユーロを受け取る。新たに契約が更新されれば、エスパニョールは肖像権の一部を受け取る。つまり、既に契約されているものとは異なる、新たなブランドとの契約がされた場合のみ受け取れるということだ。それでも、「我々は、彼をメディアの汚れから引き離さなければならない。彼にはフットボールをして欲しいのだから。」 とクラブのスポーツ面の責任を負うヘルマン・デ・ラ・クルスは主張している。

アスカルゴルタが彼をトップチームに引き上げた際、彼にはやや負担が見られた。「プライベートのプレパラドール・フィジコを探したよ!」とアスカルゴルタは言う。そして結論付ける。「一人前のフットボーラーになって欲しかったんだ。」 横浜での仲間だったフリオ・サリナスはこう言っている。「彼には高いクオリティがある。小さなレフティだ!」。そして別のロッカールームでの仲間であったジョン・アンドニ・ゴイコイチェアはこう深める。「最高の1人だ。それに、いつもバルサのことを聞いてきたね。」 ナカムラは、アスールグラナへの偏愛を明らかにしている。「ドリームチームのビデオを見て育ったんだ。」 彼の、日本国外への初めての旅は、カンプノウを訪れることだった。そして2000年、彼はJリーグの最優秀選手に選ばれる。

彼のクオリティは代表でも示された。しかし、フィリップ・トゥルシエは、アジア杯で優勝した後、彼を2002のW杯メンバーからはずした。それでも彼は、300万ユーロのオファーを受けながら、ある事情でマドリーに移籍しなかったことがある。彼は下部組織でのプレイを望んでいたが、チームはセグンダに昇格できず、法律の問題で合意には至らなかったのだ(補足:セグンダ以下では、外国籍選手の所属が制限・禁止される)。彼はまずイタリアのレッジーナに行き、後にセルティックに移る。ここではリーグ優勝に3度輝き、2007年には最優秀選手となった。「彼は試合のどんな局面でも失敗しないし、特にファウル(FK?)の場面で輝く。」とパクは言う。同時に彼の反響も思い出させる。「彼がスコットランドにやってきて、ユニフォームの売上は急上昇だった。」

ナカムラは日本フットボールのものだ。グラスゴーには、8人もの日本人ジャーナリストが赴任した。エスパニョールが彼らを待っている。
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続いてエル・コンフィデンシアルより。
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シュンスケ・ナカムラ、スペインでプレイする日本人「ギャラクティコ」

エスパニョールは、来シーズンのチームの基準とされる選手、日本人のシュンスケ・ナカムラと契約を結んだ。スピードがあり、動きがあり、ボールの扱いが上手く、卓越したゲーム・ビジョンを持つこの選手は、ペリコでの新たな「ブレイン」となるのに必要な可能性全てを持ち合わせている。よく知られているわけではないが、この日本人は、現時点で東洋の最高の選手だと考えられている。また彼は、彼自身の国では真に大衆のアイドルであり、正真正銘のメディアスターである。

この中盤の選手は、日本人選手のステレオタイプとは、まったく異なっている。背が高く、技術があり、悪魔の左脚を持つ。クオリティの高い得点を決め、新しい日本フットボールの価値を示す選手だ。ほんの十数年前まで、日本のサッカーは完全にアマチュアであった。しかし現在、彼らは成長し、その影響力は大きなものとなっている。これは主として、今回エスパニョールと契約し、日本サッカーが生み出したクオリティを示している彼のような選手のおかげである。
ナカムラは、1978年6月24日にヨコハマで生まれた。フットボーラーとしてのキャリアは、彼が生まれた街から始まる。ヨコハマ・マリノスは、彼にとってプロフェッショナルとしての初めてのクラブで、そこでは5シーズンに渡ってプレイした(1997年~2002年)。そしてこのフットボール選手の影響力は、すぐに欧州へと移ることになった。最初はイタリアのレッジーナで、3シーズン所属。ここでは80試合に出場し、11ゴールを挙げた。イタリアの次のステップは、スコットランドのグラスゴー・セルティック。ここで彼は、フットボーラーとして神聖なるものとされた。
この日本人ミッドフィルダーは、素晴らしい選手だという触れ込みで英国のチームに到着したが、彼はすぐにチームのスターのメダルを手にすることになる。カトリックのチームで4シーズン過ごしたことは、ナカムラがチームメイトやファンの間で、傑出し真のものとなる助けになった。120試合以上に出場し29ゴール。この成績により、彼はチームのキー・ピースとなった。セルティック在籍の間、チームはスコティッシュ・プレミア・リーグを3回獲得(2006、2007、2008)、リーグ杯を2回獲得(2006、2009)している。2007年には、シーズンの最優秀選手としてその名前をスコティッシュリーグに刻んだ。
シュンスケ・ナカムラは、代表に固定されている。日本代表として87キャップ、アジア杯を2回(2000年、2004年)獲得したことで、彼が史上最高の日本人選手の1人であることが保証されている。さらに、彼は日本における広告の開拓者でもある。日本ではナカムラは、まさに金を生み出す機械なのだ。アディダスの広告イメージと東洋のテレビにおけるマルチなイメージ表出をするスターということ、さらにはフットボールのクオリティも加えて、広告による収入を考えると、彼は重要な利益をもたらすことだろう。

近年、日本フットボールは、スペインリーグへと選手を輸出し始めた。最初に我々の国にやってきたのはノブユキ・ザイゼンで、ログロニョスに所属した。1996年の夏にやってきたこの非常に華奢な選手は、しかし結局、公式の試合には1試合も出場しなかった(外国籍の問題)。何かをなしたのは、ソータロー・ヤスナガで、リェイダにやってきた。(意味がわからないので一文略)。そしてさらに何人かがスペインにやってきた。
ショージ・ジョー(バジャドリ)は、スペインで最初にゴールを決めた日本人という名誉を手にした。2000年2月27日の、対オビエド戦である。ケンジ・フクダ(カステジョン、ヌマンシア、ラスパルマス)、ヨシト・オオクボ(マジョルカ)、アキノリ・ニシザワ(エスパニョール)もそれぞれリーガに参加したが、まちがいなく最も良く知られている東洋の選手は、韓国のリー・チュン・スー(=イチョンス、レアル・ソシエダ、ヌマンシア)だろう。わが国におけるメディアの大騒ぎを解消した、初めての存在である。そして今、シュンスケ・ナカムラがやってきた。来シーズンのリーガ・エスパニョーラでの新たな発見となるのに、十分な条件を備えている。
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ところで、スペイン語でniponと書くのとjaponと書くのとの違いは、どこにあるんでしょう?

イランの2人

2009-06-26 01:19:49 | football
シーズンオフの方が、記事の更新頻度が増しているのは気のせいでしょうか。


イランの2人
ディアリオ・デ・ナバラが、ちゃんと情報をフォローしてくれました。オサスナのネクナム(=ネコ)とマスード(ショジャエイ)は、先の報道にあったようにパスポートを取り上げられた状態にあるわけでもなく、問題なく過ごしているとのこと。とりあえずテヘランにはいないということで、少し安心しました。

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昨日、オサスナはジャバド(ネコのこと)とコンタクトを取り、休暇の場所にいて落ち着いていることを知らされた。またイランサッカー協会は昨日、緑のリストバンドをつけた代表選手の追放を否定した。

ジャバド・ネクナムとマスード・ショジャエは、それぞれパスポートが手元にあり、良い状態にあることがわかった。最近イランから到着した情報、6月17日にソウルで行われた韓国戦での抗議行動への処罰として、イラン代表の全選手がパスポートを押収されたこと、は否定されている。

オサスナは昨日、ネコ自身と連絡を取ることができた。ネコは、彼もマスードもパーフェクトな状態にあり、誰も彼らのパスポートを取り押さえてもなく、どんな種類の問題もないことを確認した。
ロヒージョの選手は、落ち着いているというメッセージを送ることを望んだ。彼は、イラン国内で(ただしテヘランではない)家族と共に休暇を過ごしているためで、数週間のうちに戻ることを考えている。ネコはマスードと話しをした。彼も同様に問題はないそうである。
試合では、6人の代表選手が緑色のリストバンドをつけているのが見て取れた。これは、6月12日の大統領選に立候補し敗北したフセイン・ムサビを支持するサインとみなされた。6人の選手たちの運命は、あらゆる憶測の目標となった。

イランのメディアから発信された情報は、緑色の抗議を強行した4人のフットボール選手、カリミ、マハダビキア、ハシェミアン、カエビが、フットボールを去るようにさせられたという確信を示していた。不思議なことに、残りの2人、ネコとマスードの運命については、これまでなんのニュースももたらされなかった。
また、代表の選手たちが、W杯予選からテヘランへ戻った後、彼らのパスポートが取り上げられたことも伝えられた。イギリスのガーディアン紙が、これを確認した。

これらの情報に対して、イランサッカー協会副会長のMehdi Taj氏が議論に加わった。緑のテープで抗議の姿勢を示した、イランサッカーを代表するアリ・カリミとメフディ・マハダビキアが、代表を追放されたと断言した。イラン現地のニュースで、このTaj氏は、これら2人の選手のイラン代表からの引退は、「まったくの個人的、プロフェッショナル的問題、彼ら自身による決断」によるものだとしている。また彼らに対しては、今回公式の試合で、ムサビ氏支持を示す緑色のリストバンドをつけて戦ったことが、今回の件のプレッシャーとなったことにも反論している。またTaj氏は、2人のパスポートが差し押さえられたことも否定している。「彼ら2人の選手たちは、何年にも渡ってイランサッカーのために誇りを持って戦ってきた。我々は、しかるべき形で彼らに感謝したいと考えているのだ。」
それにもかかわらずTaj氏は、同様に追放されたという残りの2人、カエビとハシェミアンについては言及しなかった。イランの報道によれば、ネクナムとマスードのみが、再び代表に招集される可能性があるだろうということだ。

今回処罰された4人のうち、アジアのマラドーナと呼ばれるアリ・カリミは32歳、一度は代表を退いたもののW杯南アフリカ大会の出場を目指して代表を助けに戻ってきた。メフディ・マハダビキアは31歳で、アイントラハト・フランクフルトでプレイしている。バヒド・ハシェミアンも32歳で、ドイツのボーフムのミッドフィルダー。フセイン・カエビは24歳で、レスター・シティで短い期間プレイした後、イランリーグに戻っている。
彼ら全員がリストバンドをしており、そのうち何人かは試合を通じてそれを装着していた。オサスナの2人は、ハーフタイム以降は、リストバンドを白いテープで覆っていた。

ネコとマスードは、イラン滞在を終えた後、アスピリクエタやモンレアルと同様に遅れてチームに戻ってくる予定だ。ただし正確な日はまだわかっていない。
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政治的な問題もありますが、今回「引退」になった中には、元々現サッカー協会関係者と折り合いが悪いベテラン選手がいるというのも、聞きました。さすがに、この記事中のサッカー協会関係者氏の言葉を、そのまま信じる気にはなれません。真実はどこにあるのか。


いつか見た風景
やっぱり先のことを考えすぎちゃったんでしょうか。スペインはセミファイナルにて敗退。FIFAだか何だかが「世紀の番狂わせか!?」と、いかにもなアンケートをしているらしいですが、ちょっと前のスペイン代表に戻っただけよね、と思ってしまうわけで。フィットしているとは言いがたい選手と布陣の起用、攻めれども攻めれども点取れず、内容は勝った気がするけど、でもちゃんと試合に勝たなきゃ意味ないのねー、という、やっぱりいつかどこかで見た展開。
で、セルヒオ・ラモス、2失点目のあれは何なの。

セルヒオ・ラモス
「背後には誰もいないと思ってた。自分1人だと予測していたんだ。
この敗戦で僕たちはつらく感じている。ファイナルに行きたいと思っていたが、残念なことに、それはできない。僕たちはきびしい相手とやりあっていた。彼らは、非常にはっきりとしたアイディアを持っていた。僕たちに欠けていたのは、ゴールに向かう視点だ。彼らは、2回のチャンスをものにしたんだ。」

3決があるそうですから、かくなるうえは……ブラジルよ、スペインに続け(無理か)。


敗戦の弁
出場した選手、してない選手、デルボスケにイエロと、いろいろな人のコメントが出ているのですが、とりあえず訳せたのは、前方から3名。

フェルナンド・トーレス
予期しない敗戦だが、アメリカは非常にディフェンシブに試合を運び、2つのチャンスを生かした。この敗戦で、ロッカールームが悲しみ辛く感じているのは当然のことだ。

ダビド・ビジャ
僕たちは苛立っている。少なくともファイナルに到達するだけの自信を持っていたのに。彼らは10人で守備的に来て、ボールを入れようとしなかった。その一方で、彼らはとてもうまくやっていたのだ。彼らは僕たちを上回っていた。涙はないが、自分たち自身への怒りを感じる。僕たちは、ここを通過するという多くの希望を抱いていた。僕たちにとってコンフェデエレーションズ杯は、W杯やEUROに匹敵する。タイトルが欲しかった。

セスク・ファブレガス
スペイン代表での自分の役割を理解している。常に監督の決定を尊重するつもりだ。僕はできる限りのことをしてチームを助けようとし、ミステルは僕を交代させると考えた、それを尊重する。
敗北は、いつでもネガティブなものだが、そこからポジティブなものも生まれる。常に勝つことはできない。ボールが入りたがらない日も、カウンターアタックでやられる日もある。フットボールが逆風になった、そういう夜だったんだ。僕たちは、立ち上がるために戦わなければならない。
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どうも交代が不満だったように聞こえるセスクですが、一番最初に代えられるのはやっぱりセスクだったんじゃないか。エリア内へ供給するパスの質は良いけど、あのポジションにしてはボールに絡む回数が少ない。
ただ、2トップ、左サイドにリエラ、トップ下にセスク、右はセルヒオ・ラモスにおまかせ、というあのアシメトリーな布陣自体、どうかと思ったりもするわけですが。右はセルヒオ・ラモスの裏を取られ、左ではリエラがフタになったのか、カプデビラが良い形で上がって来れなかったように見えた。もっとはやくマタ出してれば良かったのに。思ったより、デルボスケのやることは面白くならないな、と思います。あとトーレスは、もっとトラップを練習しよう(以前に比べれば上手くなったと思うけど、プレッシャーかかるとだめなんだな…)。

公式:ラウル・アルビオル獲得

2009-06-25 19:51:20 | football
即、公式発表です

レアル・マドリーとバレンシアは、アルビオルの移籍の件で合意に至った。この合意は、来週、メディカルチェックおよび選手とのサインが行われて後、有効となる(すいません、ここ訂正しました)。スペイン代表ディフェンダーであるアルビオルは現在23歳、契約は5年間で、来週プレゼンテーションが行われる。



バレンシア公式から

バレンシアCFとレアル・マドリーCFは、ラウル・アルビオルの移籍の件で合意に至った。当クラブは、アルビオルが彼のキャリアの中で見せてきたバレンシアニスタとして相応しい行動に感謝を述べると共に、彼の新たなプロフェッショナルのステージにおいて、最大の幸運があることを願っている。



あっけないもんだ……。

イラン

2009-06-25 00:09:19 | football
6月19日の記事の最後で、W杯アジア予選の韓国vsイラン戦で、イラン代表の選手5~6人が、イラン総選挙での改革派(ムサビ氏)支持を思わせる、緑色のリストバンドを付けてプレイしていた…ということに言及しました。
その後、イランの情勢は悪化。公正な選挙、やり直しを求める改革派のデモ隊を、保守、アフマニネジャド大統領側がは軍隊組織によって攻撃。宗教を背景にして絶対の力を持つ最高指導者も、保守側を正当化している。テヘランでは日ごとに死者が増え、メディア関係者や反体制と見られる人々が不当に拘束されたりするなど、保守派の独裁的な措置が行われ、海外のマスコミ関係者も、イランを退去せざるを得なくなっている状況だと聞きます。そんな中で、既に日本語でも出た記事(CNN日本語)ですが、

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韓国ソウルで6月17日あったサッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会のアジア最終予選、韓国対イラン戦で、イランの一部選手が同国大統領選に出馬、敗北した改革派候補、ムサビ元首相のシンボルカラーである緑のリストバンドなどを身に着け、プレーした問題で、選手4人が代表から「引退」していたことが24日分かった。。
責任を問われ、引退に追い込まれたともみられる。イランの政府系新聞は、4人は終身相当の禁止処分を受けたとも報じた。

同試合では選手6人がリストバンドを着用していた。イランでは、6人は改革派を支持したと受け止められていた。引退したのは、代表の中軸だったカリミ、マハダビキア選手ら。

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元記事はイギリスのガーディアン紙
韓国vsイラン戦で緑のリストバンドをつけていたのは6人、そのうち4人、31歳のアリ・カリミ、32歳のマハダビキア、32歳のハシェミアン、24歳のカエビが「引退」させられた。この4人は、インタビューに応じることが禁じられている様子。緑のリストバンドをつけていた6人のうち、残りの2人がどうなったかはわかっていない。また、韓国戦終了後テヘランに戻って以降、メンバーの誰もパスポートを返してもらっていない……


残りの2人は、オサスナのネクナムとマスード・ショジャエです。あの試合後、イランの情勢がますます悪化していくニュースを見るにつれ、どうしているんだろうかと気になってはいたのですが……どうにかして、国外で休養してくれていればと思ったんですが、パスポートを取り上げられた状態ということは、イラン国内から出られないのか。今回の「引退」措置を受けていないと報道されていますが、そういう措置を受けた選手たちと同じことをしてお咎めなしでいられるんだろうか。いまどうしているんだろう。
ディアリオ・デ・ナバラにも、まだガーディアン紙に載っていること以上の情報はないようです。記事の最後には、「オサスナでは、ネコとマスードがこの問題でどうなっているのか、確かなものを得ていない。クラブは代理人に対し、彼らにいかなるときでも落ち着いているようにと、コンタクトを取っている。」とのこと。

ラウル・アルビオル・トルタハダ

2009-06-24 20:04:00 | football

MARCAやASなどマドリー系メディアだけでなく、スーペル他バレンシア方面でも報道されている、マドリーがアルビオルを狙っている、という話。例によって公式になるまで何も信用できないわけですが、キロンなど代理人の談話も混ぜて、こんな感じで進んでいるらしいという情報を、スーペルから
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グアヘ・ビジャの移籍交渉の件で、フロレンティーノ・ペレスがバレンシアから拒否を受けたにもかかわらず、レアル・マドリーは再びバレンシアのドアを叩いた。今度はラウル・アルビオルの移籍の件だが、今度の結末は異なったものになりそうだ。スーペルが知る範囲では、バレンシアのオフィスにはマドリーから1200万ユーロの提案が届き、このオファーは受け入れられなかったものの、バレンシアからは明確な答えがなされた。もう300万ユーロの上乗せで、VCFはアルビオルの移籍を受け入れる。
この交渉は、良い方向に進んでいる。このため、近いうちに契約が成立する可能性がある。マヌエル・ジョレンテ会長は、この問題を長引かせないつもりでいる。現在検討している問題よりも多く、2つ以上のオファーが交渉のテーブルの上に乗るのであれば、時間がかかることになるだろうが。VCFの会長は、午前中の中頃にはこのことをウナイ・エメリに伝えて、パテルナのシウダ・デポルティーバでミーティングを行い、アルビオルの移籍による利害得失のバランスについて話し合った上で、1500万ユーロであれば利益があるとみなせるという点で一致した。アルビオルには2シーズンの契約が残っているが、これは同時に、クラブがアルビオルの移籍を進められなかった場合には彼と契約更新をせざるを得ないということを意味する。なぜなら、来シーズンには、契約が1年しか残っていない状態になるからだ。

アルビオルの代理人であるマヌエル・ガルシア・キロンは、この日の朝クラブのオフィスでハビエル・ゴメスに会った際(モヤの移籍の件で)、最初の時点では受け入れられなかった、マドリーからのオファーとその金額を伝えられた。そして近いうちに、もしフロレンティーノ・ペレスがオファーの金額を上げて1500万ユーロに到達すれば、アルビオルはコンフェデレーションズ杯から戻った後、レアル・マドリーに加わることになる。キロンはスーペルに対し「移籍不可能なフットボール選手はいない。アルビオルには大志があり、もしバレンシアがレアル・マドリーとの適切な合意に至れば、彼が成長を続けていくための最高の事態が作り出されるだろう。」 と語っている。
なぜVCFはアルビオルの売却を受け入れ、グアヘについては拒否するのか? 最終的に、両者の思惑が一致してこの移籍交渉がまとまれば、これはしかるべき経済的な指標を示すのであれば、メスタージャの組織が、自身の選手の誰一人としてフロレンティーノ・ペレスがアレンジするチームに売ることを拒否しているわけではない、ということの証拠になるだろう。ビジャの移籍を拒否したことが、収入を得るための必然的な損失とはならなかったことから、アルビオルの放出を正当化するための1500万ユーロは、直接的にバレンシアが抱える負債の一部を軽減することになるだろう。

グアヘに何が起きたのかということとは別に心に留めておくべきなのは、ウナイ・エメリがアルビオルをチームで一番のセントラルと考えていたことだが、エメリは彼の代わりとなるものを見ている。アレクシス、マルチェナ、マドゥロ、ダビ・ナバーロ(マジョルカから復帰)、デアルベルト。これらの選手たちが空いた場所を埋めるだろう。その反対側、攻撃の場所では、ビジャがゴールを保証する。
バレンシアは、マドリーが1500万ユーロの支払いに合意することでの利益を考え、内々の話し合いでは、ビジャの移籍はチームの様相を変えてしまうが、アルビオルの場合はそうはならないと見ている。ただ、アルビオルが23歳であり、既に代表で15キャップを記録していることは無視できないが。
彼らの行く先がどこになるかはわからないが、フロレンティーノ・ペレスが1500万ユーロの支払いを受け入れるなら、すべてのパーツが事態の終結に向かうだろう。アルビオルは交渉がどのように進んでいくかについて逐一報告を受けるはずだ。彼の意思はクラブを離れるというところにはないが、現れている問題を見たところでは、移籍を受け入れる以外の選択肢はないようだ。それが、このクラブをぐらつかせている負債の一部を経済的に助けることになるのだろうから。
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記事の中にもありますが、なぜビジャは拒否でアルビオルはOKなのか。もちろん価値も違うし、ポジションも違うし、ディフェンスなら代われる選手がチーム内に揃っている。でも、将来のバレンシアの中心になるはずのカンテラ出身の選手を、カルチョの言葉を借りるならバンディエラの一番の候補を、「1500万ユーロなら出せます」と首脳陣で結論出しちゃうのか……。ま、バレンシアお得意のちゃぶ台返し「○○は移籍不可の選手であります」で最後は終わるのかもしれませんけど。

代理人の発言もありますし、マドリーからアルビオルの獲得に対してオファーがあったこと、マドリー側が一定の上乗せをすれば移籍可能とバレンシアが考えていること、の辺りは本当のようです。ペレスがな……基本、ディフェンスにはケチだからどうだろう(ラモスにはちゃんと払ったけど)。


ビジャ
ついでに同じスーペルから、ビジャについての記事を。タイトルは「バレンシアはビジャに新しいプロジェクトを説明するだろう」ということで、バレンシアの評議会(要するに会長周辺の首脳陣)のスポークスマンによる発言。箇条書きでまとめますと、

○ビジャの件では、国内も国外も、どのクラブとの交渉も存在しない
○バレンシアの首脳陣は誰も、南アフリカにいってビジャに状況を説明する必要があるとは考えていない
○ビジャが厳しい時期をすごしたのはわかるが、今後、バレンシアのプロジェクトは野望に満ちたものであり、彼が戦力であるということを説明するだろう
○ビジャは我々にとって重要な選手だ
○我々は、ビジャがこれ以上、彼自身の状況について話をすることを望まない。それは彼のためにもクラブのためにもならない

何となくですが、いけすかないな、と思った。


ということで口直し
El Paisから、アルビオルについてのちょっと良い感じの記事。


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「ラ・ロハ」のメンバーたちは、チームの人間的な価値を保証するものとしてアルビオルを見ている

皆にチョリと呼ばれるアルビオルは、23年前、バレンシアのMarchantで生まれた。マドリーが彼を欲しているという噂も聞くが、彼自身は、コンフェデレーションズ杯の明日の試合でアメリカに勝つことと、プレステでピケやブスケツと対戦する時間を取ること以外は、気にかけていないようだ。「あいつらにはまったくうんざりするよ。あいつらといっしょにやれる奴なんていないさ。」 彼は5年前、その目で死を見た人間だ。

「ヘタフェへの道は雨が降っていたよ。」とアルビオルは回想する。車はカーブから逸れていき、アルビオルはヘリコプターの中で意識を取り戻した。17日間をICUで過ごし、脾臓を摘出して、彼は2ヶ月以上もの間休養することになった。「フットボールに戻ることはないだろうと考えていた。悪夢だった。あの日、僕は死ぬ可能性があったんだということを理解している。だからこそ、今、僕はたくさんのつまらないことで時間を無駄にはしない。人生はとても美しいものだ。僕は一分一秒を楽しんでいる。なぜなら僕は、その1秒が最後の1秒になるかもしれない、ということを知っているからだ。」「これは、どんな時でも、幸せになろうとすることと、自分を取り巻くものにどう挑戦していくかという問題なんだ。」
アルビオルは、両親から教え込まれた価値観を誇らしく感じると言う。アルビオルの両親は、地元の街で20年間に渡って宝くじの小売店を経営している。「両親は、努力するという文化を僕に教えてくれた。働くことなしには、何も得ることができないということだ。」

「チョリはフェノメノだ。」 そう言うのは、代表の中でも特に仲が良いアルベロアだ。この代表で、アルビオルほど愛されている選手はほとんどいないだろう。この点については、カシージャスが語っている。「彼が仲間のところに顔を出すと、その場の雰囲気が彼のものになる。アルビオルはこの代表の顔なんだ。このチームの良いところ全てを集めたのが彼なんだから。」とスペインのカピタンは言う。パブロ・エルナンデスは、アルビオルのことをバレンシアの下部カテゴリーの頃から知っている。現在、メスタージャと代表でチームメイトであるこのエストレーモは、「彼は静かで、騒ぎを起こしたりしないんだ」と知らせる。「彼の場合はね」とカソルラが続ける。「100%そうあるべきフットボーラーというより、優れた人物ということなんだ。でも、フットボーラーとしても最高だよ。」

だから、アルビオルはいるべき場所にいるのだ。ビセンテ・デル・ボスケによると「非常にスピードがあり、ボールを離す点に優れたセントラルだ。まぐれなのではない。ここにいるべき選手だ。ヘディングも非常に素晴らしい。いま23歳で、成長し続けていける。当分の間、このセントラルが存在していくのだ。」
その意味でシャビ・アロンソは、アルビオルが「この若さにしては驚くほど成熟している」ことを強調している。

アルビオル自身は、力強さをつけていきたいと思っている。「もっと強くならなければ。」「成長し続けていくために、多くの点を良くしていかないといけない。」 そして今は、心を落ち着けている時だと理解している。「このチームの中で、僕は一番混乱させられている人間ではないけれど、僕もそうなっているのは認めるよ。」

「間違いなく、人間としても素晴らしいし、フットボーラーとしても最高だね。」とチャビは言う。「速くて、へディングがうまくて、クオリティがある。本当に最高だ。」とピケが付け足す。
「僕は運が良い人間だ、というだけだよ。」 これはアルビオル自身の定義だ。「生きているんだから。」 彼はそう付け加える。「それに、こんな他と比べられないほど優れたチームにいるんだしね。」 そう締めくくったアルビオルは、3ヶ月前から自身の情熱を、映画から彼の人生の愛するものたちへと振り向けている。伴侶であるアリシアと、アサールと名づけられた娘だ。
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生まれたばかりの娘さんの名前、Azaharは「オレンジの花」という意味。バレンシアらしい名前。

アルビオル、すごく褒められていますね。昨シーズン後半、OGとかPKプレゼントとか、何かいろいろやっていたのは忘れておくことに……。
コンフェデでも出場チャンスを得て、きちんと力を示せているのは嬉しいです。今夜はセミファイナルのアメリカ戦。皆、口では「気を引き締めて」とか言っていても、意識はブラジルとやることに飛んでそうな気がするのが少々心配ではありますが。がんばれラ・ロハ。

小さな記事を集めて

2009-06-24 00:04:40 | football
再挑戦もあり…か?ASより
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モリエンテスがプレミアに復帰する可能性。「インディペンデント紙」によると、元バレンシアのFWモリエンテスは、フルハムで来シーズンプレイする要請を受けている。リヨンのオーラス会長が、年齢の問題からモリエンテスとの契約の可能性を否定した話に続いて、このニュースが到着した。モリエンテスは33歳、フラムの監督であるロイ・ホジソンの好みに合い、彼のキャラクターがイングランドリーグによりフィットするだろうと見ている。モリエンテスは既にリバプールでプレミアを経験している。情報筋によれば、フラムは来シーズン、UEFA杯の新たな形であるヨーロッパ・リーグでプレイすることになっており、モリエンテスのヨーロッパのコンペティションでの経験も考慮している。
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ルート「マドリーで勝ちたい」マドリー公式
ルート・ファン・ニステルローイは、心に目標を決めている。できる限りはやく復帰することだ。オランダ人FWは、初めに、彼の意志の力はゆるぎないものだということを示した。
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ファン・ニステルローイはただ目標について考えている。このオランダ人が望むのは、2006年の夏以来レアル・マドリーが示したあらゆる信頼に、ゴールで応えたいと願っている。このため、ファン・ニステルローイは、スペインの首都において勝利を得ることを望むと断言している。
「レアル・マドリーは前に進み続けていくための大きなモチベーションだ。」
このようにルートはオランダのラジオ「NOS Langs de Lijn'」で述べている。このマドリディスタのFWは、最後に「回復し、チャンスをつかむためにチームに復帰すること、それを考えるだけだ。」という意思を示した。
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皆の分もあるんだからマドリー公式
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カシージャスのプロフィールは、何百人のライバルたちと共に、ユナイテッドのデータベースに並んでいる。
日曜日に複数のマスメディアが、マンチェスター・ユナイテッドのウェブページがイケル・カシージャスのファイルを掲載したことを、このイングランドのチームが、カシージャスに興味を持ってコンタクトを取ったと推測されるニュースに絡めて報道した。イケル・カシージャスのファイルは、アクセスできる唯一のものではない。これはデータベースであり、数百の選手のファイルを見ることができる。世界中のフットボール選手で、引退した選手のものも同様に含まれている。
先週木曜日、イングランドのデイリー・メール紙が、マンチェスター・ユナイテッドがイケル・カシージャスにコンタクトを取ったという推測を報道した。この噂は、日曜日にさらに拡大した。複数のデジタル・メディアが、カシージャスのファイルにアクセスできるURLを見つけたためである。このページは、「イケル・カシージャス マンチェスター・ユナイテッド・オフィシャルウェブ」の検索の第一の結果に出るようになっている。
このファイルの製作が、このイングランドのチームがスペイン代表のカピタンであるカシージャスに興味を持っていることを示唆しているとしても、同様にアクセスできるほかのファイルのことも考える必要があるだろう。つまり、報道によるならば、マンチェスター・ユナイテッドはラウル、グティ、サルガドといったレアル・マドリーの他の選手についてもファイルしたがっているということになる。他のチームの選手でも、ゼ・ロベルト、フェルナンド・モリエンテス、ロベルト・カルロス、ジェレミ、エルゲラ、イバン・カンポ、セサル、さらには引退したジダン、フィーゴ、フェルナンド・イエロ、マクマナマン、サビオ、ビットール・バイーア、ロベルト・プロシネツキなども。数百におよぶ選手のファイルに、あらゆるコンピュータからアクセスすることができる。これは、マンチェスター・ユナイテッドが過去何年かで対戦した選手たちのデータベースなのだ。

噂の寄せ集め
また、マンチェスター・ユナイテッドのウェブページは、このイングランドのクラブがイケル・カシージャスにコンタクトを取ったと推定するニュースを取り上げている。実際に、このウェブページは、異なる複数のマスメディアにおいて報道された噂を集めており、その影響は10人を超す選手に及ぶ。例えばマドリディスタのアリェン・ロッベンであり、そのほかにもフェルナンド・トーレス、エトオ、ダビド・シルバ、セルヒオ・アグエロの名前が挙げられる。
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ペレスが会長だし…という危うさはあるとしても、いくらなんでもマドリーがイケルを出すわけがないはずで、どうせガセなんだから放置しておけばいいのに、かなり真剣に事態を否定するマドリー公式なのでした。画像ページにも、サビオだセラーデスだジェレミだと証拠を載せてみたり、記事の中でも元マドリーの選手名をずらっと並べてみたり。カンポちゃーん。


夏休み中マドリー公式
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ホセ・マリア・グティエレス“グティ”が、ラ・セクスタで、現在の彼のチームについてレビューした。グティは、フロレンティーノ・ペレスの会長職への復帰は「大きな希望だ」と考え、同時に、来シーズンは「チームに対して重要な貢献ができる」と確信している。

フロレンティーノ・ペレスの復帰
「フロレンティーノ・ペレスの会長職への復帰は、すべてのマドリディスモにとっての大きな希望だと信じている。既に彼の最初のステージでは、世界の最高の選手たちがレアル・マドリーにやってきたし、それは常にクラブの組織において良いものだった。彼は強い決断力と、非常にクリアな考え方をもった人間だ。」

新加入
「クリスチアーノは、決定的な選手だ。ピッチの中にいれば、彼のプレイで試合を変える原動力になることができる。ピッチの外でも、彼がやってくることへの反応が、ベッカムがマドリーにやって来たときより小さくなるよう願っているよ。」
「カカは、どんな場合であっても決定的なことができるもう一人の選手だ。彼はチームプレイのできる選手で、それを試合を通してできる。それに非常に高いクオリティを備えている。」

新たなプロジェクトへの希望
ここ何ヶ月かは、レアル・マドリーを離れる可能性について考えることもあった。良い時期ではなかった。俺とファンデの関係は、来シーズンも続けていけるほど、良いものではなくフィットしていなかった。そういう時には、クラブを離れることが自分にとってもクラブにとっても最高の解決方法であると考えるものだ。今は、事態が変わっている。俺はここで続けて生きたい。第一に、それは俺がレアル・マドリーにまだ貢献できると感じているからだ。俺はここで何年も過ごしてきた。俺の経験は使えると思うよ。

以下の部分はマドリー公式には載っていなかったのです。マズいこと言ったのかな~……ASから
グティは、最終的にはレアル・マドリーとバレンシアとの間で、ダビド・ビジャの契約について理解がなされるだろうという確信を断言した。
「確かに、ビジャの件は心配されることだろう。しかしマドリーの興味が本当のものであり、確実に彼がここでプレイすることを望んでいるのなら、最終的に合意に至るのではないかと思っているよ。」
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少なくともバレンシアファンが怒りそう…と思ったり。ちなみにバルダーノは、ビジャについて「我々は目標を変えた」と発言(中身ちゃんと読んでないけど)。さて、どっち。


政界を巻き込んで:(もしくはただのバルセロニスタとマドリディスタの言い合い)
6月18日付:現スペイン首相(社会労働党) ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテーロ(カタランメディアより)
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クリスチアーノ・ロナウドを取り巻くあらゆる事態は騒然としている。これはフロレンティーノ・ペレスがマンチェスター・ユナイテッドに対してしなければならない支払いに端を発している。マドリーの新しい会長にまつわる騒音は、ついにはスペイン首相ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテーロがこの問題について発言するに至った。白のクラブのやり方を批判しなかったものの、マドリディスタの組織に資金を貸し付ける一方で、一般の家庭や中小企業に対して同様のことを行わない銀行に対する、財務大臣エレナ・サルガドによる非難の後であり、サパテーロはさらなる改善措置には触れないままだった。
サパテーロは、9600万ユーロというロナウドへの支払いが「度を越している」と述べたものの、ジョアン・ラポルタと同列にあることを望んではいなかった。
「帝国主義という言葉は、私には少し大げさに思える。」と、昨日クアトロの番組内で述べたサパテーロは、銀行組織のビジネスの問題には踏み込まなかった。
「私は感じたとおりのことを言うが、レアル・マドリーはそれで採算が取れるのだと言っている。要するに、フットボールがテレビで試合を見たりスタジアムに足を運ぶそれほど多くの人々を引き寄せないのであれば、我々がこれほどの数字を見ることはまずないのだろうから。原則的に私が好まないことだが、こういう事態が起こるのであれば、それだけの社会的な力があるという証拠なのだろう。」

一方、カハ・マドリー(マドリーの銀行)は、マドリーに対し7660万ユーロの融資を月曜日に行ったことを、恐れたりはしていない。
「彼らは融資を要求し、また担保も示した。我々はマドリーに資金を融資したし、バルセロナが返済の見込みがある担保を示すなら同じことをバルセロナに対しても行うだろう。」とカハ・マドリーの会長(頭取?)であるミゲル・ブレサ氏はサンタンデールでそう話し、一連の論争が理解できないものだとした。「なぜなら我々は、スペクタクルを提供する企業と、日曜日水曜日ごとにどれだけの視聴者がいるかわからない企業とを区別するからだ。」 
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6月22日付:元スペイン首相(国民党) ホセ・マリア・アスナール(こちらはマルカで)
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元首相のホセ・マリア・アスナールは、クリスチアーノ・ロナウドの契約と移籍金について、レアル・マドリーに対して行われている批判を「デマゴギー(大衆扇動)だ」と評した。

アスナールは、テレシンコのインタビューにおいてこの問題について話をし、自由貿易市場にいるのだということを強調している。つまり、支払う金があるのなら、そういった選手を獲得することは時宜に応じたとみなせる、良いことだと見ている。
「私にはちょっとデマゴギーに思えるね。」とアスナールは、今回の移籍金と、この種の問題に対処できるようにレアル・マドリーに銀行から資金が融資されたことに対する、一連の批判に対して指摘した。アスナールは、9600万ユーロもの支払いが人々の注意を引いたことは認めているが、「他のことで、4000万ユーロが支払われる」ことも指摘している(何の話?)。アスナールは、銀行にとって最も重要なことは、回収の可能性を持って金を貸すことであり、それができない場合に問題が生じるのだということを主張する。また、このことは現在の経済危機の場合に示されていることを強調した。
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マドリーでの同時爆破テロの直後に行われた選挙で、スペインでは政権が国民党から社会労働党に移り、リベラル派のサパテーロ政権がスタート。以降リーガではバルサ有利と言われているとかいないとかもごもご(ご存知、サパテーロはバルセロニスタ)。
以下、素人の聞きかじり知識的な感じで。現サパテーロ政権は2期目に入ったものの、移民政策緩和、経済不況、失業者増加など諸問題の影響を受けてか、支持を下げている様子。今月初めに行われた欧州議会選挙では、中道左派の与党社会労働党は票が伸び悩み、保守・中道右派の野党国民党が票を伸ばした(この傾向は、イギリスやドイツなど各国でも見られ、欧州議会の議席は中道右派の欧州人民民主党が最多となった)。そのうちマドリーにも運が向いてくるようなことがあったりなかったりもごもご(妄言です)。


そういえばセグンダも終わったんですが
1番:シェレス
2番:サラゴサ
3番:テネリフェ

テネリフェvsカステジョンの試合以外は全部土曜日で、しかもサラゴサもシェレスも引き分けて終了(この時点でサラゴサの優勝はなし)。じゃあもう、日曜日にカーサでテネリフェが勝って終わりだな、と思っていたら…負けちゃいましたんですね。前日に試合を終えていたシェレスが優勝。なんで同日同時刻開催にしなかったんでしょうか……。

ペリコ、ペリコ、ペリキート

2009-06-23 20:22:18 | football
ついに公式発表



青いアイツ
長くリーガファンをやっている方は、エスパニョールのマスコットのことをよくご存知だと思います。青いタイツのアイツ。インコ怪人とかエスパにょるおとか呼ばれていたアイツ。あのタイツインコ、もういないんですよね……。さすがにエスパニョール首脳陣もキモ少々標準からずれたかわいさだということに気づいてしまったのです。


今いるマスコットは、新しく標準的にかわいくなって……



うーん、やぱきもい。



食うなよ…。

1994年

2009-06-22 23:59:10 | football
15年前のこと
MARCAで、今現在、24時間内で最も読まれているニュース。
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1994年6月22日。W杯アメリカ大会。ロサンジェルスのローズ・ボウル・スタジアムで、93000人の観衆を前にした、アメリカvsコロンビアの試合。アンドレス・エスコバルは、数日後には彼の死につながる、不幸な出来事の中心人物になろうとしていた。試合の前半13分、このコロンビアディフェンダーは、アメリカ代表のジョン・ハークスを前にボールをクリアしようとしたが、不運なことに、ボールは味方のゴールに決まってしまった。この試合は2-1でアメリカが勝利、1994年のW杯にかけたコロンビアの夢は潰えた。
この当時のコロンビア代表は、強力な選手を揃えていた。たとえばレネ・イギータ、バルデラマ、アスピリージャ、バレンシアの「Tren(電車)」と呼ばれていたフレディ・リンコン。ファンは、コロンビアがW杯の上位に到達するこの上ないチャンスだと感じていた。それにもかかわらず、コロンビア代表は、ルーマニア、スイス、アメリカの前にグループ最下位に終わった。アンドレス・エスコバルが決めたオウンゴールは、彼にとってW杯の2試合目であり、それは後に彼の死にまで至ることとなった。

W杯敗退後、コロンビアに戻ったエスコバルは、メデリンで数日間の休暇を楽しんでいた。そしてその夜、ディスコで銃撃を受けた。殺人者は、ウンベルト・ムニョス・カストロ。この男はエスコバルを見つけ、躊躇なく彼のオウンゴールを非難した。エスコバルは、メディアなどが彼とカストロとの間のいざこざに介入しないようにしていたが、この男が12発も銃撃をしてくるとは考えてもいなかったのだ。アンドレス・エスコバルは、生きて病院にたどり着くことはなかった。

このニュースが知れ渡り、世界のサッカー界はショックを受けた。証明されることはなかったにもかかわらず、多くの者が、殺人者の背後にスポーツ賭博に関わるマフィアの存在を語っていた。
翌日の新聞は、「カバジェロ(紳士)」の名を持つエスコバルの身に起きた出来事に、信じられないという思いを示し、彼を「真の英雄」であると称することをためらわなかった。ファンたちは、この痛みの日々に、まだエスコバルが生きている、ちょうど行方不明になった人のことのようだと感じていた。
それでも、多くのファンたちは、アメリカ戦でのエスコバルのゴールについてコメントをしたがっていた。「多くの人が、何が起こり得たのか、そして最終的に何が起きたのかを想像していた。コロンビアでは、こうしたことは尊敬されない。」
オウン・ゴールは、決してこんなに高い値のつくものではない。彼の葬式には、10万を越す人が集まり、今でもウンベルト・ムニョス・カストロが、エスコバルの人生に交わってしまった日のことを思い出している。

殺人者に対し、コロンビアの司法は43年間の収監を言い渡した…しかし11年後、ウンベルト・ムニョス・カストロは、不正義なことに、再び自由を楽しみ味わうことになる。彼の刑は23年にまで軽減されたのだが、司法は2005年に、エスコバルの殺人者を「収監中の態度良好」につき釈放としたのだ。この決定はコロンビアの人々の間に大きな騒ぎを巻き起こし、エスコバルの人生を終わらせた人間がなぜ街に出てこられるのかという、無力感が見られた。1994年7月2日、エスコバルが亡くなったその日から、何も過ぎ去ってはいないのだ。

2002年7月、メデリンの町はエスコバルを記念したモニュメントを建立した。15年前の今日の、アンドレス・エスコバルのオウンゴールは、10日後に彼の死をもたらしたのだ。
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あれから15年……ですけど、たとえばセリエでファンが選手や選手の車を襲ったり、納得のいかないジャッジをした審判を脅迫するような言動があったり(チェルシーか)、スペインを初め各地で未だ見られるファンの人種差別的反応とか、我々がテレビで試合を見たりインターネットでニュースを見たりしている程度ではわからない力の存在とか、暴力の気配はなかなか消えないな…と思います。今でも。

PKよりも

2009-06-21 14:04:16 | football
ビジャの一人称が、僕でいいのかどうかわかりませんが、南アフリカ戦のビジャのコメントをスーペルからざっくりと。
だいぶ後から追加:もう少し読みやすいもの(las provinciasから)が見つかったので、補足というか、訳の修正。ほぼ意味が真逆になってるところもあったりで…相変わらず適当で申し訳ないです。

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先週起こったこと(フロレンティーノ・ペレスのコメントバレンシアの公式な移籍否定、タマルゴ代理人のバレンシア批判など)について
「僕は現実的になって、僕の将来がすぐに解決されるのは不可能だということを理解している。将来のことについては話したくない。もうこれ以上ね。なぜなら、水溜りにはまり込みたくないから。僕は率直に言って悪い時期を過ごしている。誰も、今週僕が経験してきたようなことを想像しなかっただろう。でも、ピッチの中では僕は全てを忘れる。すべてのチームメイトや監督への敬意から、僕は何にも影響されない状態でいて、僕の価値を示さなければならない。こういった一連の出来事の結果として、家族の助言を受けて、僕は全てのことを心から消し去って、ピッチの中での代表の事を楽しみたいとだけ考えている。」
「僕が悪い時期を過ごしているとしても、チームメイトやコーチたちへの敬意から、それはピッチの中に知らされることではない。僕がそのことに関わっていても、ピッチの外で事態が悪くなっていく、というのが真実だ。僕の唯一のミッションは、あらゆることに反応せずに、僕の価値を示すことだ。」

来シーズンもバレンシアでプレイするかどうかについて聞かれたビジャは、こう答えている。
「わからない。僕の将来については何も言う必要はない。唯一、今のことを考えるだけだ。厄介な問題に身を置きたくはない。」

「僕は、ただピッチの中のことだけを味わっている。あらゆることを忘れて、ピッチの中にいるのが良い。僕のチームメイトたちが示してくれるあらゆる愛情に感謝している。彼らは、非常にたくさんのところで僕を助けてくれる。フットボールとしてもも人間のクオリティとしても、優れているこの代表にいることを誇りに思う。」
「僕たちはピッチの中でまとまっているし、それを心に留めている。ピッチの中で、そのことをより強く感じる。」
「この3試合を勝利するという目標を、僕たちは達成した。イラク戦や、南アフリカ戦で最初のゴールが決まるまでの間、難しい時間帯も過ごした。でもスペインは良いプレイをした。冗談に聞こえるかもしれないけど、僕たちは今年、記録を破ることが習慣になってきている。それを伸ばし続けていきたいね。」
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と、まあまた変な展開になってきました。バレンシアは交渉術の1つのつもりかもしれませんけど、ビジャ側と話がこじれ始めたようで、そこが気になります。バレンシアもバレンシアファンも、ビジャが残るのは嬉しいだろうと思います。ビジャもそれが一番気が楽かもしれない。だけど、ビジャがもし移籍の意思を一度は固めていたら。タマルゴの反応を見ると、バレンシアはやっぱり選手の気持ちを汲んで動いているわけではないように見えます。マヌエル・ジョレンテ会長の話の中で、「ビジャに破格のオファーがあれば・・・」という話がありましたが、裏を返すと、金さえ積めばどこにでも売る可能性があると。シーズン終了後のW杯を見据えたら、大きな生活の変化はビジャは嫌がるだろうし、実際「移籍するなら国内で」というのは以前から言っていること。「破格のオファー」の可能性があるのはプレミア方面からでしょうが、行きたがっていないビジャを、話し合いのテーブルに載せる可能性も示唆したわけですね。やっぱりそういうのもいけすかない。
あと、ネグレド来ないよこれじゃ。


スペイン 2-0 南アフリカ
スペインの得点:ビジャとジョレンテ

当然スペインには勝ってほしい試合だけど、ホスト国さんにも気を遣った方がいいかも……という感じでした。南アフリカ、抜けてよかった。放送中にも何度か言われていましたが、これで15連勝の単独記録、35戦無敗はブラジルと並んで同率トップ。

南アフリカはスピードがあったというか、妙に動きが速く感じた。だんだんラフになっていったのには、だいぶひやひやしましたが。セントラルのアルビオルですら2回ほど削られてたり。

上記のとおりの状況でありながら、ビジャ、すごいゴール。同じ言葉しか使えませんが、もうね、本当にすごい。3戦連続ゴール、2戦目はがっちり護られてる中での貴重なゴールだったし、この試合でも、なかなかうまくいかない中で、しかも自分がPKを失敗した直後で、南アフリカファンがうわーっと盛り上がったところで、このゴラッソ。トラップして、身体をひねりながら、ゴールの遠いところへと突き刺すように。デカいDFとか傍にいるんですけどね。PK決めるよりはるかに難しいと思うんですが、あれができちゃうんだなー。




これは弁償したほうが…カード出るかと思った



おかえりー



ジョレンテのゴールも嬉しかったです。足元やわらかい。ジョレンテ+ビジャで長い時間見てみたい。


パブロ、初キャップおめでとう! デビュー戦なのに、ぜんぜん画像がみつからなかったですが……一応、いた証拠。
最初で少し遠慮があったかというのと、あんまりこの試合サイドが機能していなかったので、やりやすいとは言えなかったか、と思います。プジョルが上がってくるわりにはパブロを使わず、カソルラ入って以降、さらに影が薄くなっていったような。
スペイン代表、確かに好調ですけど、両ラテラルのバックアップは少し不安。あとピボーテか。セナ、シャビ・アロンソ、そのあとがブスケツでは、やっぱりまだ不安な感じ。デラレが復調したら……。


番外編

野獣と…

フィーゴから

2009-06-19 01:46:30 | football

数日前のですが、Onda Ceroでのインタビューだそうです。いろいろなところで記事が出ているのを、拾い集めてつなぎ合わせたものなので、発言内容の順番とか適当だと思ってください。多少端折った部分もあります。ベースはスペイン語のEurosportと、英語のGoal.com。

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「もし私がマドリーのソシオであったら、私はスタジアムのVIP席には行かないだろう。しかし、スタジアムにはいつでも足を運ぶだろうね。
同じことはバルセロナについても言える。親友のペップが私に来るようにと招待してくれたら、私は喜んで出かけるだろう。何の問題もない。」
しかしフィーゴは、カンプ・ノウに忠実な人々は、今でも彼の行動を許さないだろうということはわかっている、と付け加えた。

今シーズンでインテル・ミラノとの契約を満了し、ブーツをかけた(引退した)ルイス・フィーゴは、ラウルについて、誰かが彼を引退させたがっている、ことを述べた。しかしフィーゴは、そうであっても「彼らはそうはできないだろうが」と言う。
「彼はフェノメノであり、最高の存在だ。今シーズン、(クラブが)彼を最高の待遇で扱うよう願っている。誰と名前は言わないが、マドリーのスタッフを形成している中の何人かが、彼を引退させたいと望んでいると、私は信じている。だけど、彼らはそんなことはできないだろう。ラウルは(そういった奴らの)誰よりも強い。もし私がチームを持っていたら、彼は常にプレイする存在になるだろう。」

36歳になるフィーゴは、彼の思うところを示した。
「レアル・マドリーで、もっと長い時間続けられたかもしれないが、彼らは私にそうさせなかった。良い契約を提示されること、それをまったく感じられなかった。そして私は人生の別の道を探す方を選んだ。」

最近のことだが、フィーゴはフロレンティーノ・ペレスを批判、彼のマーケットでの振る舞いを「恥ずべきこと」としている。
「私がマドリーを去る際、何よりも辛かったのは、5シーズン過ごした後で、私に合った形でファンにお別れを言えなかったことだ。これは最悪なことだ。5シーズンいたのに、最後には、私はファンに愛されている私ではなくなってしまったのだ。
「世界でも最高の選手たちを自分のチームに加えたいというのは、論理的なことだ。しかし、それが常に価値のある結果を生み出すわけではない。
しかし少なくとも、フロレンティーノの哲学は変わっていない。彼はビッグプレイヤーたちと契約を続けている。私はただ、結果がピッチの上で伴えば良いと願うだけだよ。」
そしてフィーゴは、クリスチアーノ・ロナウドは「マドリーに対して良いものとなるだろう」と付け加えた。

彼の発言の中で注目すべきは、イブラヒモビッチについての部分だ。
「少なくとも、時間次第だ。そのうち、将来にはどうなるかわかるだろう。しかし最終的には、彼は彼が行きたいと決めたところにいくのが常だろうと、私は思っている。快適だと感じていない選手をとどめておくことは、決してできないものだから。」

最後に、フィーゴは自信の将来について、プレイしない役割でジュゼッペ・メアッツアに戻るだろうと述べたことについて、明らかにした。
「私とモラッティファミリーとの関係は素晴らしいものだ。
クラブにとってベストなことを決める必要があった。そして、私はインテルとインターナショナルの関係を続けていけるだろうと考えている。それは、私がここマドリーにいて家族の傍にいてもできるだろう、ということだ。」
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あとは適当にニュース拾い。

移籍の話1
エスパニョールとシュンスケ・ナカムラの話の続報。続報といったって、相変わらずオフィシャルなニュースはありませんが、ASによると、エスパニョールが俊輔の獲得を公式に発表するのは来週になるだろう、というクラブ発の情報がある様子。よっぽどのことがない限り契約は成立しそうですが、前の記事でも書いたとおり、肖像権の書類が複雑らしく、これが契約成立を遅らせているようです。


移籍の話2
スペイン時間、18日の朝のニュース。ラ・セクスタによると、バルセロナからバレンシアに対に対するビジャ獲得に向けたオファー、5000万ユーロ+ボージャン、カセレス について。実はこれはビジャだけでなく、マタも獲得しちゃいたいな、という資金も含まれていたとのこと。例によって真偽は知りませんけど、ヨタニュースなので、当方もヨタなコメントをしてしまおう。

おとといきやがれ。


移籍の話3
本日(18日)、バレンシアのテレビ、カナル・ノウに出演したフロレンティーノ・ペレスは、

「ビジャは素晴らしい選手で、我々のプロジェクトに適している。マヌエル・ジョレンテ(バレンシア会長)は、何をしなければならないかをはっきりと知っている。私もそうだ。だから、この手続き(当然ながらビジャの件を指す)は時間の問題だ。」

とか言ったらしい……揺さぶられてる、バレンシア。フロレンティーノ・ペレスでは相手が悪すぎる。


移籍の話4
モリエンテスに興味を示しているらしいクラブ。
○メキシコのプエブラ(あまり可能性はなさそう)
○MLSのコロラド・ラピッズ(よくわからない)

あまり進展はないんじゃないだろうか。何しろヒネス・カルバハル(代理人氏)は、ビクトル・バルデスの件で忙しいだろうから。


6月17日付、レアル・マドリーの公式発表
本日、いくつかのスペインマスメディアが、英国の新聞「The Guardian」発の情報を報じておりました。それによると、レアル・マドリーが、プレミア・リーグのとあるクラブに対し、ファックスをもって、複数の選手たちの移籍を提案したというものです。レアル・マドリーは、当クラブのチームを構成する人たちへの敬意を決定的に欠いている、真実ではないこの情報を断固として否定することを望みます。


政治
昨夜の韓国-イラン戦にて、イラン代表の複数の選手が緑色のリストバンドをして試合に臨んだ。緑色は、先のイラン大統領選挙で、票の不正操作を行った疑いのあるアフマディネジャド大統領側に抗議している改革派、ムサビ元首相側を支持する象徴。改革派の一連の抗議活動と、それに対する大統領派の強硬な取り締まりの中で、既に死者、負傷者、不当な逮捕・拘束者が出ている。
緑色のリストバンドをつけていたのは、アリ・カリミや、オサスナに所属するネコ、マスード(なんでWOWはショジャエって呼ぶの?)など、5、6人ほど。しかし、後半になると、緑色のリストバンドは白いものに変わっているか、外されていた。イランのあるジャーナリストによると、改革派支持を表明した選手たちに、上からの圧力があり、リストバンドを外させたのだ、とのこと。


リーガ2009/2010の予定

2009-06-18 06:46:52 | football
来シーズン(一応今月いっぱいくらいは、今シーズン内に)のリーガ・エスパニョーラのおおまかなスケジュールが、LFP(Liga de Fútbol Profesional)から発表されました。


シーズン開始は、8月の最後の週末、8月29日、30日です。例年通り、遅いです。これはプリメーラもセグンダも同じですが、シーズン終了後にW杯があるので、プリメーラは5月16日終了予定、セグンダは6月20日終了予定。バルサのみ、8月31日月曜日に開催の予定。これは、28日金曜日に、欧州スーパー杯でシャクタールと対戦するため。

で、第1節終了後、インターナショナルウィークで、リーガはいきなり中断期間に入ります。今シーズン(08/09)もそんなだった気がするな……。スペインは9月5日にベルギーと、9月9日にエストニアとの親善試合が組まれています。12日、13日の土日から、第2節再開。
この後、10月と11月にもインターナショナルウィークがあるんですね。10月10日にアルメニアと、14日にボスニアと対戦予定。11月は14日と18日がインターナショナルマッチデイだそうです。対戦相手未定。

12月のクリスマスのお休みは、20日から。年明け、1月2日、3日にはリーガは再開されます。12月には、FIFAクラブワールドカップがあるので、12月20日の第15節はバルサが欠席の予定…なのですが、この試合はなんと前倒しで、12月2日に行われるとのこと。

シーズン後にW杯があり今シーズンの開催期間は短い。なのに、リーガはいつもどおりに8月最終週にスタート。ということで、ミッドウィーク開催が4試合あります。9月23日頃、3月24日頃、4月14日頃、5月5日頃。セグンダはミッドウィーク開催の予定はなし。

国王杯のファイナルは5月26日(水曜日らしい)の予定。ですが、スペインのチームがCLのファイナル(5月22日)に残らなかった場合には、変わる可能性があるとのこと。一応、そういうスケジュールも気にして組んでいたのか。

シーズン開始は、バルサとビルバオの対戦で始まります。というのは、スペイン・スーペルコパの話。8月16日にビルバオで、8月23日にバルセロナで激突予定。

以上のスケジュールは、LFPからRFEF(Real Federación Española de Fútbol)に送られ、批准されるそうです。この辺の仕組みというか役割分担はよくわかりませんが。


というのが、だいたいの内容。さすがにまだ組み合わせまでは発表されないか(08/09の対戦は7月半ば発表だった)。今シーズンみたいな、セビージャ→バルサ→マドリー→ビジャレアルとか、そういうのはちょっともう止めてほしいですね。面白いといえば面白いんだけど。