久しぶりなのでいっぱいしゃべる
モウリーニョが
Cadena Serの「El Larguero」(ラジオ番組)に出演しまして、山ほどの質問に答えたようです。アグエロやコエントランについて聞かれたことにも答え、バルダーノについてもフィナンシャル・フェアプレイを見据えたチーム作りにも言及し、カナレスやペドロ・レオンについても答え、慇懃無礼っぽいけどバルサの優勝も賞賛し…とわりと面白かったわりに公式日本語がざっくり要約だったので、
ASのQ&A式の記事から、できる限り。レアル・マドリーのアレビンチームの子供たち、Bruneteフットボールスクールの子供たちがスタジオに入っていたそうです。
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Q:早く寝ていますか?
A:そうだ。今はトレーニングがないから。朝は7時30分に起きて、妻や学校に行く前の子供たちと朝食を食べ、それからスタジアム(ベルナベウ)に出勤する。シーズン中はバルデベバスに行っていたが。
Q:そこで何をするんですか?
A:私と共に働く人たちと面談をする。時には会長やホセ・アンヘル・サンチェスと、そうでなければ、私のチームを構成する人々、アシスタントやメディコと…。7月11日に仕事を再開するために、物事をきちんとしておく必要がある。心配事なしにバカンスに行きたいんだよ。
Q:良いシーズンでしたか?
A:そうだな。私は働くことが好きだ。たくさんの仕事がある1年だった。私はフットボールを楽しんでいるよ。家族はゆっくりと慣れていって、幸せでいる。私は疲れていない、それは何よりも重大なことだ。なぜならそれは、すべてが容易だったという意味だからだ。この「容易」には引用符を付けて言っているよ。帰ってくるのに、しかもより強靭になって戻ってくるのには、15日間で十分すぎるほどだ。
Q:先月は、多くのプレッシャーがあったのではないですか?
A:いや、プレッシャーは大きな問題ではない。フットボールは、私にとってプレッシャーの要因にはならない。喜びの要因だ。勝つか負けるかは、決して問題にはならない。たぶん、負けより勝った方が多かっただろう。プレッシャーについて話をするのは、おそらく不公平について話をすることであり、それならそのとおり、私にとってのプレッシャーだった。しかしフットボールは、その純粋な意味では、プレッシャーの要因にはならない。
Q:今あなたは、クラブのすべてのパワーを手にしたようですが…
A:以前よりも多くの力を手にしてはいない。マドリーは、組織の新たなモデルと、そのモデルが機能することを求めている。非常に優れた構造が成功に結びつくわけではないが、非常に優れたものではない、現代にそぐわない構造は、失敗につながる。そして我々は、スポーツ面での成功を探し求めている。私の力が以前より大きくも小さくもなったわけではない。私は決して力を求めては来なかった。私が求めていたのは、機能する共感と協調した仕事だ。
Q:会長が既にそのことを説明しました。
A:説明はしたが、しかし分析的にだ。(今後)よく構造化された機能のすべてで構築されたフローチャートを見ることができるだろう。力の中央集権化というよりは、協調した構造のものを。私はただの監督であり、それ以上のものとはならないだろう。
Q:バルダーノとフロテンティーノの会見は見ましたか?
A:直接には見ていない。会長は可能なだけのことを話した。それ以上の説明は、すべてが組織化されたときになされるだろう。そして、まさにクラブを離れようとする人の言葉と言うのも、違うことがないものだ。バルダーノにとっても全員にとっても悲しい瞬間であったし、それは偽善ではない。なぜなら、何であっても、私は偽善者ではないからだ。彼の解任を私は喜んではいない。もし何であっても私が喜ぶのは、クラブの組織の新しいやり方と共にあることだ。
Q:バルダーノはあなたとのミーティングを求めたのに、あなたはしなかった。
A:私はその辺りのことに向かいたくない。人生は戻ってこないものだし、道は一方通行だ。その決定は、考慮され話し合われたものだ。人生は、私にもバルダーのにも、続いていくものだ。彼に最高のものがあるよう願っている。
Q:マドリディスモからは、支援も批判もありましたが…
A:私は、考え方の異なる人を批判する人間ではない。私は私だ。私はファンに喜びを与えられるよう一生懸命働いている。彼らは、このクラブの中で最も重要な人々だ。彼らのために私たちは働いている。そして、もしそのために我々が自分たちのイメージを害さなければならないとしたら、私はそうするだろう。
Q:審判たちが、あなたを異常だと受け取るのが、心配ではありませんか?
A:フットボールはスポーツであり、正義の世界であらねばならない。それを変だともそうではないとも、思ったことはない。純粋であらねばならないんだ。
Q:UEFAの懲罰をどう思いますか?
A:懲罰の理由を知らされないユニークなケースだ。もう1ヶ月が過ぎた。懲罰の理由を求める権利も、弁護する権利もない、議論する権利もない…私が信じるのは、私には弁護をする権利があるということだ。だから私はTASに上訴して、最後まで行くつもりでいる。私は既に1試合のサスペンションを全うし、私のチームと私自身に負荷されるネガティブな意味の4試合も全うすることになるのだろう。しかし私はTASに上訴するつもりだ。なぜなら、私は真実を求めていて、私には私の弁護をする権利があるからだ。もしこれでも十分でないなら、私は欧州を2度制し、私は異なる国で4度タイトルを取り、私はバロン・ドールを手にした1番の監督であり、私には私の弁護をする権利がある、ということだ。
Q:バルサがあなたをUEFAに訴えたことに痛みを感じましたか?
A:いや。(うまく訳せなくて一文割愛)
Q:バルサについての意見を変えましたか?
A:いや。私は1997年から2000年まであそこにいた。2000年から2011年までではすべてが変化した。人々も、組織も。別のクラブだ。私は、その期間に働きたいと言ったことはなかった。ただ私はあの組織に対抗するようなものは何もない。
Q:グアルディオラをどう思いますか?
A:私は彼を選手として知っていた。それから10年が過ぎた。今彼は、彼のチームのリーダーであり、違っている。私は彼を知らない。私は、違っているグアルディオラと知り合った。同様に彼も、いまある私とは異なった私と出会っていたのだ。こうしたことは、希望やモチベーションを知ることなしに、将来も起こることだろうと考えた。
Q:あなたのことを「puto amo」と呼んだことについて、何か言いたいのでは?
A:何も特別なことはない。彼は思ったことを言うことができる。
Q:なぜ何も話さないのです?
A:そう決めたのは、懲罰を受けているからで、私はこういうふうに続けていく。私がいまここにいるとしたら、それは(スタジオにいる)子供たちのためだ。
Q:マドリーは、あなたが想像したとおりですか?
A:私が過ごしたいと望んでいたとおりの経験だった。自分の国で過ごし、イングランドやイタリアのフットボールに移った後で、私はスペインでの経験を楽しんでいる。特にマドリーで。なぜなら、試合の中で誰もが考えているのが、ゴールのことだからだ。何年か前にここで過ごす機会があったが、その時はそうではなかった。いま私はここに来ると決めて、何の後悔もない。自分の決断を喜んでいるよ。
Q:一番好きなリーグはどこですか?
A:それぞれが違っている。私はいまスペインにいて、マドリーは90ポイントも勝ち点を取ったのに、それでも優勝するのには十分ではない。このレベルでは異常なものだ。私たちが遠征するどの街にも情熱がある、それは重要なことだ。私は本当に喜んでいる。だから次のシーズンも続けようとしているんだ。私が幸せで、私たち皆がそうなら、私は続けていくことに魅せられているんだ。そういう相互の関係があることで、私は皆が望むまで続けていくだろう。
(ひとつ飛ばして)
Q:あなたは、ベストな結果は2年目のシーズンに訪れると言っていますが…
A:マドリーが今そうだという意味ではない。ポルト、チェルシー、インテルでそうだったということだ。マドリーも例外ではない、と言うことはできない。そうあるはずだが。既に類似した、学んだ手法による、フットボール上の行動があるということだ。しかしこのチームはコパ・デル・レイを勝ち取り、チャンピオンズではセミファイナルに進み、リーガで2位だった。それをさらに成長していくのは簡単なことではない。そうなるためには、少なくとも、リーガを獲り、チャンピオンズのファイナルに到達し、国王杯を獲るということになるだろう。
Q:バルセロナとマドリーの間には大きな違いがありますか?
A:私は比較はしたくない。誰もが、自身のチームについて話をする。このチームは成長し、向上してきている。私はプレシーズンのトレーニングのための準備をしているが、選手たちを、昨シーズンのこの時期の彼らと比較している。それは違うものだ。成長と前進があり、トレーニングが必要ないほど自動化された部分もある。我々が参考にするのは、我々自身だ。
Q:シャヒンをどう思いますか?
A:シャヒンは、ブンデスリーガの選手たちによって選ばれたベストプレイヤーだ。我々は彼をしばらくフォローしていて、進化が見られるプロフィールを手にした。彼は、エジルやディ・マリア、マルセロ、ベンゼマたちと同じ、素晴らしい子だ。そうしたことは我々に、フィナンシャルフェアプレイが導入される2014年2015年時点での、素晴らしい将来のチームを考えさせるものだ。マドリーは非常に若いチームと、大きなビジネスの視点を持った会長と共にある。欧州のフットボール界での、新しい時代を作ることができる…。
Q:クン・アグエロの獲得を求めたことは?
A:私は偽善者になるつもりはないから言うが、クンはファンタスティックな選手だ。そう言うことを私は恐れないよ。しかし彼はアトレチコの選手、それ以上のことはない。マドリーは、クラブとの合意が取れる前には、選手には接触しない(ほんとかよ)。だからマドリーは、どんな関係者コメントの背後にもいない。シャヒンの時もそうだった。最初にボルシアと、それから彼自身と代理人と交渉した。アルティントップ、カジェホンも、同じだ。
Q:彼をほしいですか?
A:いや…彼はアトレチコの選手だ。彼は素晴らしい選手であり、私は彼が好きだ。
Q:イグアインとベンゼマは、移籍不可の選手ですか?
A:そのとおり。
Q:彼らの移籍を許しませんか?
A:許可を出すのは私ではない。私は何も許可するものではない。もしクラブが何かをすることを望めば、私は誰でもない。我々は全員が、イグアインとベンゼマについて意見が一致している。我々は、彼らをそのままにしておきたい。
Q:マテオスとカジェホンは、あなたのリクエストですか? それとも移籍に利用できる?
A:我々はカジェホンを好んでいる。特徴が際立っていてメンタリティがある。彼はチーム戦力に入り、移籍の取引には使われない。我々は、彼の成長を望んでいる。マテオスには契約がある。プレシーズンは我々と一緒にスタートするだろう。その後、彼がチームに残るか、もう1年を与えるか(レンタル)がわかるだろう。しかしその場合、今度はプリメーラのチームか、欧州でプレイするようなチームだ。
Q:ではアデバヨールは?
A:彼はシティの選手であり、買取オプションが付いている。我々には特典条項があり(買い取りに有利な点がある?)、彼はここで続けたがっている。それは重要なことだ。
Q:モウリーニョは、白髪が増えたのが注意を引き始めているようですが…
A:遺伝だよ。私の祖父は40歳でほとんど真っ白になっていたし、私の父もだ。私にとって、フットボールが白髪の原因にはならないよ。(子供の質問らしい)
Q:カンテラの選手がトップチームでプレイするためには、どんな特性が必要ですか?
A:今シーズン、カンテラの選手は11人か12人がデビューした。共通した特徴は、トップでプレイしたいという強い欲求を持っていたことだ。そういう行動には、私たちと一緒に遠征に行かせ、情熱を感じさせるということで報いたいと思っていた。それが私には何より重要なことだ。
Q:なぜすべての選手があなたのことを高く評価して話すのでしょうか?
A:だいたいすべてだな(笑)。私が思うのは、共感を作り出しているということだ。相手を助けたいと思い、相手の将来を考え、正直であり、他の人たちに対するのと同じ愛情や強さで対応してくれるような人について知ることだ。それはまるで、兄や2番目の父親、友人のようだろう。
Q:フットボールの世界にいたチェンドをどう思っていましたか?
A:これは君だな(この質問はチェンドの息子のもの)。君のお父さんは、3人兄弟の中で君だけが彼のプレイを見たことがないと言っていたよ。(ここからは、先日のロルカでのチャリティマッチの話らしい)私は、「エドゥアルド(質問をしたチェンド息子)は家で試合を見ているのか?」と聞いた。そうしたら彼(チェンド)は、「そうだと思う」と。私は、「じゃあ今日、彼は君がプレイしているのを見ることになるだろうな、あまりミスしたりするなよ。」と言ったんだ。
Q:バルサは正当にチャンピオンズ・リーグを勝ち取ったと思いますか?
A:彼らは、ファイナルを、最高に正当に、最高級に、非常に平穏に勝ち取った。セミファイナルの勝ち上がりは、非常に良いものではなかった。しかし最終的には、感服したよ、まさに当然のことだった。ファイナルは、最高のチームが勝った。
Q:クリスチアーノとメッシ、どちらの選手が好きですか?
A:それは私の議論ではない。私にとっては、私自身が最高だ。カシージャスは世界で一番だ。クリスチアーノも、マルセロも……。
Q:2年間はここにいますか?
A:もし会長と、役員会と、選手たちと、そしてファンたちが幸せなら、私はいるよ。
Q:チームの特定の選手にとってアンフェアな状況になっていたと思いますか?
A:いつでも、監督というものはいつでも、ある時には、1人にとってだけでなく、他の多くにとっても悪いものになることがある。私は常に、チームにとっての最善を探しているし、時にそれはある選手にとって辛いものになる。
Q:カカは、バロンドールの頃のように復活できると思いますか?
A:カカは4年間に渡ってプレシーズン(トレーニング)を過ごしていない。我々の確信と願いは、彼が違いを見せられるようにということだ。彼の才能は驚くべきものだ。
Q:コエントランは好きですか?
A:さっきクンに対して話したのと同じだ。彼はベンフィカの選手だ。彼は多機能的で、それでずっと以前から好きな選手だ。ほとんどすべてのポジションでプレイする。チームを作るに当たって、私は多くの要求をするだろうが、彼のような選手をもてたらボーナスだ。
Q:ペドロ・レオンとカナレスについてはどうですか?
A:カナレスとは今日(2日)話し合った。誰にとっても重要な話し合いだった。セルヒオと、彼の父親、代理人、そしてジダンとホセ・アンヘル、私だ。5人ともが、セルヒオとマドリーにとっての最善を望んでいる。彼はマドリーの選手であり、マドリーに管理されるだろう。
(残留ってこと?)
Q:ではペドロ・レオンは?
A:私たちは明日(3日)彼と会い、最善の解決方法を話し合う予定でいる。ディ・マリア、クリスチアーノ、アルティントップ、カジェホンとサイドには4人いる。最善の解決は移籍だ。.
(モウリーニョの中では戦力外らしい。ちなみにPL自身はマドリー残留を希望している模様)
Q:ジダンはよりあなたの近くにいることになるのですか?
A:そうだ。バルデベバスは特別な仕事場だ。ジダンやパルデサのような人材を、このレベルで持てるのは良いことだ。
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長い。長すぎ。
とりあえず、イグアインとベンゼマは残留という認識でよろしいですか。