いしころとまとの花野果村(はなやかむら)

野菜ソムリエ全国大会金賞受賞料理教室『花野果村キッチンガーデン』主宰 
いしころとまとのベジフルこぼれ話

韓国式結婚式

2013-12-04 00:29:09 | Weblog

今から1ヶ月ほども前になりますが、11月2日姪っ子の結婚式に出席しました。
ブログで紹介したいと思いつつ、11月は仕事に追われてたため大切な姪っ子の結婚式についてはゆっくりじっくりと
腰を据えて書きたいという想いも強く、仕事が一段落する12月に改めてゆっくり書こうと思っていたわけです。

ここでは、姪っ子の名前をAちゃんと呼ばせていただきます。
Aちゃんは、在日韓国人の父親と、日本人の母親の間に生まれました。
この日本人の母親が、仙台在住のわたしと2歳違いの姉です。
Aちゃんは東京で長く勤めていたのですが、父親の家業をお手伝いしたいと仙台に戻ってきたのが、震災のほんの1ヶ月前のことです。
お父様は新しく事業を展開しようと熱い想いで契約を交わしたのですが、運が悪いといいますか。。。
開業日当日の午後にあの震災がやってきて、新事業はしばらくの間、休業状態となってしまいました。
それでもなんとか家業も軌道に乗り、約2年半の間、家業をなにくれとお手伝いしてくれて、
今回やっとAちゃんは東京に嫁いて行くこととなったわけです。

さて、このAちゃんの結婚式前日に我が家族が泊まったホテルからは、スカイツリーを
真正面に見ることのできました。

スカイツリーが見えるかどうかで、宿泊料も変わってくるというから、これも面白いものですが
まっすぐ目を向けるとその先には明るい光を放つスカイツリーが見えるということに、、、
姪っ子の結婚生活に明るい先行きを感じて、こりゃ又縁起がいいわいわい!とわたくし勝手に思った訳です。

翌日、Aちゃんの母親方の親族が(私達を含めて母親方の兄弟姉妹および姪っ子甥っ子達)どんどん集まってきました。
甥っ子のお嫁さんは、韓国式の結婚式に出席するのは初めてです。
ホテルのフロアーにやってきて回りを見渡し

「なんで、今日はこんなに妊婦さんが多いのだろう?」と思ったそうです。
そう、彼女が妊婦服に見間違ったのは、韓国の民族衣裳であるチョゴリです。
まずは親族紹介で、一室に両家の親族全員が集まります。
私達親族については、日本語で紹介してくれたので、ちゃんと理解出来たわけですが、他の親族はすべて韓国語での紹介。
ですから、私達にはどなたがどなただったのか、今でも殆どわかりません。
ああやって親族全員を結婚式前に紹介するのも、今の日本では考えられない慣習ではないかと思います。

 

さて、そろそろ新郎新婦が登場する時がやって来ました。
ドアが開いて、入り口から新郎新婦が登場すると




親族から大きな拍手とため息が漏れました。どんな衣裳で現れるのだろうと思っていたのですが
とっても上品なピンク色と若草色の衣裳がスリムで背の高い彼女にとっても似合ってます。

Aちゃん、ほんと綺麗ですね!いつも茶目っ気のある子が、今は輝くばかりで、目に眩しいほどです。

 

 

写真の撮り方が下手で、ほんと申し訳ないですが・・・
Aちゃん、まばゆいばかりにとても綺麗ですよ

 

 

そして、披露宴が12時に始まりました。

会場入りして、あまりの人の多さにびっくり。
総勢約500人近くの人たちが披露宴に招待されておりました。

 

私の席には

可愛いチョゴリの折り紙がおいてありましたが、
あとで聞いたら、新婦が眠い目をこすりながら・・・
又々居眠りをしながら 
一つ一つ、思いを込めて折ってくれたそうです。

 

 

披露宴では、まず参列している皆さんの前で、結婚式が執り行われます。
今、きっと誓いの言葉を述べられているのでしょうか。。。

Aちゃんはこの日、祝辞の挨拶を頂いている間もずっと腕を上げ続けていたわけですが、
けして中に支えの棒が入っているわけでもありません。

遠くから見守っている私のほうが、腕がプルプルと震えてきそうです。

無事、結婚式も滞りなく終わったようです。

 

 

 

皆さんが見守る中、お色直しに向かうお二人ですが・・・

カメラを向ける私に気がついたAちゃん。

チラ見で茶目っ気のある笑顔を見せてくれました。



 

この日の披露宴のお料理は、中華料理フルコースで大変美味しかったのですが、


韓国の結婚式らしく、韓国のお餅とキムチが最初にテーブルに置かれました。
もう既にずいぶん手がつけられておりますが・・
韓国のお餅はとっても美味しかったです。

 

真っ白い衣裳にお色直しをしたAちゃん、アボジ(お父さん)とも一緒に登場しましたが、

そちらは脇に置き・・・

この写真は、大好きなオモニと一緒に登場したところです。
このオモニが私と2歳違いの姉なんですが、結婚したのは20代半ば頃。
当時は愛一筋で、家族の反対を押し切って
国籍の違う人と結ばれたわけですが、
今だから言えますが・・・
当時は人に言えないほどの苦労をしたんです。
人生いろいろ、、、という歌がありますが
波のように寄せ来る苦難を乗り越え乗り越え、その間にぽんぽんと立て続けに3人の子供を産み
(子供にも恵まれ、、、と書くべきところでしょうが、姉様、オンニミア~ネヨ 
3人の子どもたちもとっても前向きで明るい性格の為、多くの友人に愛され、それに大変な親思い。
こうやって子どもたちが幸せな道を歩んでいく姿を見る日を迎えられたことに、どれだけ感慨無量だったことかと思います。

 

さて、、、
感慨深く昔のことを思い出している時間はありませんね。

姪っ子の可愛い子どもたちも登場して、否が応にも宴は盛り上がっていきます。

 

さて、新郎のアボジは、在日コリアン総合アーティスト集団「金剛山歌劇団」では大変有名なボーカリストだそうです。
その関係で、金剛山歌劇団ではスターと言われる方々が次々とステージに立ってくださり
座を更に更に盛り上げて行ってくれます。

 

画像が暗いですが、力強い演奏で、この場にいる方々を一瞬に魅了してしまった、李文基さん(チャンセナプ、チョピリ奏者)

パワフルな打楽器演奏「Fusion Music of korea」を演奏する若手アーティストたちです。

 

歌に合わせて踊る人が最初は一人ふたりだったのですが、3人4人とどんどん増えていき、
花嫁も踊りの輪に担ぎ込まれたようです。

 

そしていつしか踊りの輪は、、、手をつないで、手をつないでと・・・

次第に大きな輪になっていき

 

最後には・・・

150人ほどの人たちが手をつないでこんな大きな輪となり、大きな会場を歌い踊りまわります。
歌に合わせて踊り、更には手をつないで会場を練り歩く。
いつも韓国ドラマというディスプレイでしか見たことのない、嬉しい時には大いに笑い踊り、悲しい時には大きな声で泣きと、
感情を素直に表現できる韓国人の民族性を感じますね。

多分日本の結婚披露宴でこのような光景を見ることは、ないのではないでしょうか。 

 

 

最後にAちゃんからご両親に向けての言葉です。

「大好きなアボジ、大好きなオモニへ。。。」
・・・・

Aちゃんは、お料理が上手でいつも優しいオモニと一緒に今まで暮らせたことがとっても幸せであったこと、
オモニ・アボジのような温かい家庭を築くことが私の夢であるということを
涙ながらに語ってくれました。

家族が肩を抱き寄せて・‥‥

どんな言葉を掛けあっているのでしょうか。。。

 

新郎のお父さん、男泣きしてますね。
多分お顔を拝見すれば在日の方々は勿論の事、金剛山歌劇団をご覧になった日本人の方もご存知の
大変有名な声楽家の方だと思いますよ。

さて、この披露宴は結局、4時間にもわたって催された訳で
披露宴を終えて仙台に帰る頃には、もう外は真っ暗になっておりました。

 

会場を出るときに、新郎新婦から渡されたのは・・・

可愛い小物いれです。家族分4袋すべて色違いになりました。
これはAちゃんが結婚前の最後の思い出にとオモニと一緒に行った韓国から、わざわざ買ってきたものだそうです。
大切にとっておきますからね。

 

大変長々と書いてしまった、今回の記事「韓国式結婚式」ですが、、、
大切な姪っ子には、なんといっても幸せな人生を歩んでいただきたいなと強く思っております。
絶対幸せになるんだよぉ、ヘンボカハセヨ!!Aちゃん

 

 

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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おめでとうございます! (エリオ)
2013-12-04 01:16:12
東京まで来ていたんですね!
窓からのスカイツリー良いですね
関東に住んでいるのに一回しか見たことありませんよ(笑)

姪っ子さんの結婚式!すごく豪華ですね!
招待客が500人とは 芸能人もビックリですね。

その昔 韓国の女性と仲良くさせてもらってた事を思い出しました。
向こうの方はすごく家族を大事にしますよね
特に親は絶対みたいなところがあって お母さんも日本に来ていて可愛がってもらいました。
昔の日本もきっと同じ様なところがあったはずですが
昨今は・・・・・・・・・・
酔ってチマチョゴリを着たこともありました。
なかなか出来ない経験ですよね(男は)

幸せになって欲しいものですね!
マニマニチョワイヨ!ヘンボケヨ!
返信する
Unknown (パール)
2013-12-04 18:24:40
ご結婚おめでとうございます

ほんとにきれいなすてきなチマチョゴリのドレスでドレスの中では両手をくんでるんですよね。
とっても似合っててお色直しの白いドレスもすてきですね。

子供達の服もかわいいですね。
豪華な披露宴で幸せいっぱいですね。

とまとさんのドレスも見たかったかも・・
チョゴリを一度着てみたいです
ゆったりしてて着易いんでしょうね。

可愛いチョゴリの折り紙もいいですね。

韓国語を暫く習ってて先生が韓国の人だったので一度先生とともに旅行に行き案内してもらったことやいろいろ教えてもらいました。

韓国は本当に親思いですね、我が家の息子とは大違いです。
困ったときしか連絡してこないので・・

すてきな披露宴楽しませてもらいました。
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エリオさん (いしころとまと)
2013-12-05 08:41:44
エリオさんおはようございます。
私はスカイツリーにももう登りましたよ。
登るだけでお金が大変かかりました。
韓国の人は儒教思想が根底にありますから、目上の人を大切にしますね。
さて、、その方は
エリオさんとはどのような関係だったのでしょうか?
酔ってチョゴリを着るとは、・・チョゴリちゃんと入りましたか?(笑)
姪っ子たち幸せになりますね。
最後の言葉で、幸せが確実に到来という感じです!
返信する
パールさん (いしころとまと)
2013-12-05 08:46:20
パールさん、ありがとうございます。
子どもたちの笑顔がいいですね。
私は多くの人が結婚式に着るような感じの
ありきたりのドレスでしたよ。

パールさん、韓国語を覚えたんですね。
あら、それは楽しかったことと思います。
私は韓国ドラマから韓国語おぼえておりますよ。ミア~ネヨ、アンコラ、チング、アンジョ、オットケ。

息子なんてみんなそんなものかもしれませんよ。結婚したらなおさら奥様の方に行っちゃうのが息子のようですしね。
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結婚おめでとう (ひすじみ)
2013-12-05 16:41:56
凄いですね500人
相手も芸術家
いしころさんの家族の皆さんのそこのないエネルギーに
驚きました。
可愛い姪御さん。しあわせですね。
こんなに沢山の方が手をつないでお祝いです。
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ひすじみさん (いしころとまと)
2013-12-05 20:50:14
丸森から、ひすじみさん
おひさしぶりのこんばんは。
おめでとうコメント
かんさはむにだ
丸森もお祭りの時には町民が一丸と
なって盛り上がりますよね。
きっと、そんな感じではないかな
と思います。
うちの家族とAちゃんちの家族は
とっても親しい交際をしていますので
どこまででも参上しますのよ。
返信する
Unknown (チョロピコ)
2013-12-06 16:43:51
何度も画像を上げたり、下げたり。見入ってしまいました!!姪っ子さんのご結婚、おめでとうございました。姉上様の人生の道のりを察しながら、一緒に感激と祝福で涙ウルウル。。。
チョゴリの何と美しいこと
!とっても可愛く、チャーミングな花嫁さんに見とれてしまいました。
益々のお幸せを祈っております・・・。いずれ、とまとちゃんもこんな日を迎えるんですものね!母と娘の絆って、ホント羨ましいわ。私は素直さと明るさと逞しさとを合わせ持つ二人のお嫁ちゃんが大好き。一人は遠いけど、も一人はスープの冷めない処。だから3才の孫は独り占め。とまとちゃん姉妹の仲良きかな~良いですね!!
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チョロピコさん (いしころとまと)
2013-12-07 09:35:01
おはようございます。12月に入って
そちらは寒くないですか?
自分で書いたものですが、私も画像を上げたり下げたり、何度も見返しております。
何度見ても、、、感激がこみ上げてきますよ。
いずれ、その日がこなくちゃ!私ち主人んの遺伝子を次世代に伝えてもらわなくちゃ行けません。子孫繁栄は必要ですね。チョロピコさんの処もお孫さんが出来て幸せそうです。そんな老後を過ごしたいものだと、、、思っておりますよ。
返信する
素敵に載せてくれて感激と感謝で一杯です (よっこ姉)
2013-12-07 16:22:44
結婚式当日は忙しくゆっくり見ている時間も気持ちの余裕も無かったです

シホちゃんの記事を何度も見ては感慨に浸っています


娘の言葉にハンカチで涙を拭きながら横を見たら私以上に泣いているパッカサドンと温かく労わっているアンサドンと婿の姿が見えました
でも一番大泣きしてたのは婿の弟さんだったらしいです

そんな仲の良い御家族に嫁いだ娘に安心しました


それでも娘が嫁いで暫くは淋しく涙もろくなり「結婚させるって淋しいね」と言った私に「家族が増えるって楽しいね」と言った主人
そのお陰で前向きに考え楽しく過ごす様になりました

結婚して色々な苦労を乗り越えたから今の幸せがあるのだと記事を見て実感しています

これからも楽しいイベント一杯作ってね・・・シホちゃん
返信する
素晴らしい結婚式 (しんこ)
2013-12-07 16:32:45
きれいな花嫁さんですね、みとれてしまいます。
目の前で見たら夢のようなすごいお式だったでしょうね。
韓国ドラマにはまっているおばちゃんとしては一度着てみたいチョゴリです。
お姉さまもきれい、娘さんうりふたつだわ!
私も娘の結婚式思い出しちゃいました。
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