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住まいの安全 心の健康 住まい塾 21

住まいの安全性、食物の安全性、政治の危険性、感動の共有
心と体のリラクゼーション、誰かに秘密を話すストレス解消

家族って、・・・  愛 ?

2011年01月02日 | 日記
 それは、彼が小学5年生くらいの時だっただろうか。
松飾も取れた後の、棟梁を頭にした協力会(職人の結束の為)の新年会の時であった。


 其れまでは、子供が2歳で難病を患ったことも有り、子供が小さいからと夜間の宴席は長い間遠慮させてもらってきていた。 
子供もそろそろ大きくなったからと、自分の判断で行なった再参加の第一回目の宴席であった。 

「今年も仕事が沢山有るから、無理しても協力して繰れ」という云わばグループ内の棟梁の、お願いを兼ねた決起集会である。
天童のある有名ホテルで、仲間は殆ど一泊の宴会であった。 私の事は当然、皆了解事項であったので、午後8:30分頃帰る予定で、子供には「午後9時には帰ってくるよ!」と言い残して参加していた。

 私には当時、母が居たが先に逝った父の後を追って、痴呆が始まり寝たきりの状態であった。 私の心労が重なった様子を見たある市会議員の進めで、母を施設に預けていて、自宅には子供と二人だけで暮していた。 それから、母は亡くなったが、当然今も自宅には子供と二人暮らしではある・・。

 宴もたけなわの最中で、元来、酒の雰囲気の好きな私に抜け出す事は至難のことではあったが、どうやらこうやら、9時前にはホテルを出ることができた。
自宅に着いたときには、9時半を少し過ぎていた。 玄関と茶の間は、出かけた時のままこうこうと灯かりがついていた。 そして、茶の間の真ん中に敷いた掛け布団の真ん中には、膝まづいて涙で顔をぐしゃぐしゃにして子供が泣いて待っていた。


心が張り裂けそうであった。
だが子供は、私よりもっと心が張り裂けそうで有ったのだろう。
言葉は、何もかける事ができなかった。 ただ、申し訳ない申し訳ないの思いだけであった。
二人は、ただ布団の上で涙が止まらなかった。

今でも、年端の行かない子供が何も言わずに泣いているのに出くわしたりすると、涙が止まらなくなるのは其のせいである。


その子も、今年誕生日が来れば、二十歳になる。
難病特定疾患の研究事業とされた、治療費の免除も二十歳までで、その後は自費となる。
今では、夜間の酒の席でも「12時まで帰ってくればいいよ、余り飲みすぎるな ナ!」といってくれる所まで、成長した。
20歳以降の、月々10万を超える治療費はどうにかなるだろうとは思うが、ならない時は子供共々「死ぬしかないなー」と常々覚悟は決めさせている。


明日の事を、もっと希望を持って語りたいのはやまやまであるが、現実は思うに任せない。





家族の崩壊

2011年01月02日 | 日記

 今更言うまでの事象でなく、それはコイヅミ政策(新自由主義に引導)が実行され始めた、21世紀初頭から、国内で目を引くようになった。

 今年も年明けから、肉親を殺める事件が相次いで報じられている。

何故? 社会を構成する基本単位である『家族』が成り立たなければ、国家などと言う言葉は、空念仏でしかない。 それでも、仙石氏の言うように『法に則って』事を運べば、世界平和が実現するとでも言うのか・・・ 。
昨年は、不在老人、あるいは戸籍だけ同居の御高齢の方が表出して、世間を賑わした。


儒教の真髄である『礼』を、字義から入ればそれは旧字体に拠れば、『神』が『豊』すなわち『禮』と書いた。
『新自由主義』を、転換させる思想的なヒントが、東洋思想に隠されているのではないかついつい思ってしまうが、あながち的外れでもないような気がする。 
だが儒教を生んだ本家『中国』でさえ今や、『礼儀』をわきまえて居る人は殆ど居ない。 中国では、時代の節目節目で『焚書』と云うことが、全国的に行われるので、一部の学者以外には『儒教』と云う言葉自体どこかへ消失してしまった。 『礼』の言葉を生み出した国さえ、この有様では、やはり『中庸』と云うところに落ち着くのだろうか。


 産経ドットコムに、小中生所在不明326人、記事に寄れば調査方法が杜撰で、増える可能性もあるとしてあった。  背筋に、薄ら寒いものを感じるには私だけでしょうか。
  *** 以下引用 Sankei.jp.msn.com 1/1付より ***

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 住民票がありながら1年以上所在不明な小中学生が全国で326人(小学生238人、中学生88人)に上ることが、文部科学省の学校基本調査(昨年5月1日現在)で分かった。 さらに、産経新聞の調べで各教育委員会のずさんな調査の実態が判明。  

 実際にはこれ以上の児童生徒が所在不明とみられ、憲法で保障されている教育を受ける権利がないがしろにされている可能性がある。

 日本国籍を持ち、住民登録されている児童生徒については、各市区町村の教委が学齢簿を作る。 所在確認できず1年経過した児童生徒は学齢簿から抹消し、別の「簿冊(ぼさつ)」を作成。 
教委は毎年5月1日の学校基本調査で、簿冊記載の児童生徒の累計を「1年以上居所不明数」として文科省に報告することになっている。
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  *** 以上引用  終 ***