ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

no where~薔薇が咲く場所

2010-09-25 13:05:02 | 2010夏北海道ツーリング~旅日記
昨日はグッドモーニング帯広。睡眠三時間の朝7時。南へ東へ北へ南へ北へ南へと迷走する旅。早々とパッキングを終え、一路西へ。

十勝平原を横断し、日勝峠を越える。今年一番の寒さ、気温はついに一桁。さらに強風、突風のおまけ付き。直線なのに、バイクを右側に傾げながら走る。突風をまともに受けてしまわないように、前傾気味の姿勢をとる。そう・・・こんな日は、イージーライダーではいられない。・・・硬直ライダー。

予定走行距離250キロ、朝9時に出発。随分と余裕がある。国道を避けて、十勝平原の眺望を堪能しながらいく。日本最長9キロも続く一直線の風防林、美瑛の丘とは違い、見渡す限りの平面をスクエアに区切る広大なパッチワーク。そんなものを眺めながら、写真に収めながら、のんびりと走る。

国道38号は完全にパスし、274号へ。日勝峠の交通量が随分少ないと思ったら、高速道路無料化の影響だった。とても走りやすい・・・風さえなければ。上り始めてすぐの清水ドライブインで話した、今日千葉から北海道へ到着したハーレー乗りの兄さん・・・こんなに寒いとは思わなかった・・・と、かなりの薄着で震えていた。

山を越えれば風はおさまると信じて、走る。
峠を下って、日高の道の駅で休んでいる時に、風が止んでいる事に気付いた。風が止んで雲の切れ間から陽が差せば、気温が低くともポカポカと感じる。

12時半。そうだ、お昼ご飯を食べよう。今回の旅では、まだ野外ランチ活動をしていない・・・そうだ、ランチを作ろう。

スーパーでちゃっちゃっと食材を買う。道の駅は人や車が多すぎるので、出発。道路脇に場所を探す。
名石PA砂利の部分には誰もいない。そこに風呂敷を広げる。調理器具、食材、調味料。
そこへ車がやって来た。池田から来た、いいのぉ若いもんはオジサン。30分ほど身の上話をしていった。その間、調理は出来ず。

ご飯を炊いて、切って、付けて、焼いて、食べ終わって積み直したら午後二時半。優雅なランチになってしまった。

再び走り始めて、しばらくすると・・・強烈な睡魔が襲って来た。国道が退屈なせいもある。お腹がいっぱいのさいもある。連日の寝不足のせいもある。寒さが少し和らいだせいもある。
危ない危ない。道端にバイクを停めて、座ったままタンクに突っ伏して少し寝た。・・・はたから見たら「疲れ切って死んでしまったのね・・・かわいそうに」状態。

少し意識を失って、気が付くと三時半。超余裕のスケジュールのはずが・・・もうギリギリ。
まだまだ遠回りをしながら行くはずだったのに・・・。最短距離を行かなければ。目的地は北の都、札幌・・・のちょっと向こう、銭函。札幌市内を通れば余計に時間がかかる気がする。
最短距離で市街地を避ける。

そこから二時間半。タバコ無し、トイレ無し、休憩無し、一心不乱に走った。

銭函到着は六時ちょうど。嶋田のけんちゃんの仕事が終わるのは六時。間に合った。

そう、メグちゃんと打ち合わせて、内緒でけんちゃんのお迎えに来たのであった。

余裕で始まり、中はのんびり、焦りで締める。これ、ここ最近の、僕の旅のトレンド。

ハロー札幌。アイムバック。