ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

なんなの?このバンド。

2012-04-04 01:04:03 | Weblog
アニーって・・・すごいな。
ずっと、そんなことを考えている。

ライブが終わった直後の楽屋でのマコとの会話・・・
「なんなの?アニーって?」
「なんなんですかね?」
思わず、二人で笑ってしまった。

アニーはずっと、こんなだった。
数々のライブで対バンをしたバンドの面々は、いつもこう言っていた。「なんなの?このバンド」。
テクニックも数段上で、キャリアも上で、例えばメジャーデビューを果たしていたり、メジャーデビューを目前に控えているバンドなどは、アニーと対バンをすると怒っていた。なんなの?このバンド。ミホはいつも、対バンの女性ボーカリストに睨まれたり、嫌味を言われたりしてね。

「なんなの?このバンド」の答が、他人に分かるはずはない。だって・・・やってる本人達でさえ分かっていないのだから。それは、考えても考えても、ずっと分からないことなのだから。

五年半振りに、ミホの隣でギターを弾いて・・・想ったことがある。分かったことではない、想ったことである。

・・・ミホの声はポジティブなんだ・・・

ミホの性格は、こう言っちゃなんだが・・・ひどくネガティブだ。ミスネガティブの称号を与えてもいいくらいにネガティブだ。
でも、ミホの奏でる声は・・・ひどくポジティブだ。多分、ポジティブでしかない。
聴いている人は、泣きはするが、しんみりはしない・・・そう言った感じか?
ネガティブなミホに与えられたのが、最高にポジティブな声ってのが、誠に面白い。

ミホの隣でギターを弾いていて、アニーの復活を目撃しに来てくれた人たちを前にギターを弾いていて・・・想ったことがもう一つある。

自分のバンドを解散して、ミホの隣でギターを弾く事を決意して、アニーというバンドに全てを捧げた八年間。
メジャーデビュー確実と言われたチャンスを逃して、インディーズで出したCDはチャート入りもせず、ギターリストは何人も入れ替わり・・・結局未来が見えなくなって、何も掴めないままに解散という普通の結末を迎えてしまったけれど・・・あの八年は・・・やっぱり間違いじゃなかったんだなぁ・・・。そう想った。
そう実感出来たのは、幻であろうとなかろうと・・・やっぱりアニーが持つパワーが、まだ健在だったからなのだろう。

アニーは不思議なバンドだ。理由を求めるのが無意味なほどに、不思議なバンドだ。

とりあえずみんなに、一言お礼を。

アニーと・・・アニーの音楽と、手を繋いでくれて・・・どうもありがとう。