あぁ、足が痛い。足の裏が痛いよ。うぅぅ。
さすがに、初日は堪える。堪えると思っていたほどに堪えたな。
特に、この3ヶ月は、ペンより重いもの持ってなかったからな。30キロの泥の袋を屋根の傾斜をあっちいったりこっちいったりじゃ、体が悲鳴を上げるのも仕方がない。
不思議なのは、一年半も空いたとは思えないこと。一年半前の続きが今日のような感じだったということ。
一緒に仕事をする親方も同じようなことを言っていた。
一年半前と同じような会話を交わし、笑い、仕事をする。
ブランクを感じているのは体だけ。
屋根の上に吹く風が気持ちいい。雲を突き抜けて射し込む日差しが気持ちいい。屋根から見下ろす景色は・・・まだちょっと怖い。
あぁ、やっと戻ってきたなぁ。不思議なほどに馴染むのは、なぜだろう?
あぁ、楽しいなぁ。そう想いながら働けるのはなぜだろう?
あぁ、早く足の痛みが取れるといいな。
そしたら、楽しいことしかないんだけどな。