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屋根の上は、着々と地獄になりつつあります。今日の暑さぐらいが、気持ち良く過ごせる限界かなぁ。汗はたくさん出るけど、働いてるって感じがする。ビバ、労働。
あぁ、夏が近いな・・・その前に梅雨だ。
畑のカボチャが早く大きく育つといいなぁ。
堀口君が紹介してくれる友達の話、の続き。
電話で堀口君はこう言っていた。
「どうしてもしんぐさんに会わせたい人がいるんです。時間を取ってもらえめすか?」
ある日の夕方。堀口君と堀口君の友人が嵐山の我が家に現れた。
「こんばんは、初めまして」と挨拶を交わす。
実際、まぁ、よくわからない展開だ。
こういう展開で思いつくのは、マルチ商法か宗教の勧誘、コープの通販の勧誘?・・・それぐらいしか思いつかないのだけど・・・。
堀口君に連れて来られたのは、僕よりも歳上の人。名前は野原さん。
野原さんは、小笠原に13年間住んでいた。小笠原で漁師をやっていた。違法建築の家を自分で建てた。発掘の仕事で堀口君と知り合った。今は嵐山の椎茸農家で働いてる。
うんうん。怪しい勧誘ではなかった。
堀口君曰く、僕と野原さんは、とてもよく似ているのだという。・・・生き方とか考え方が。自由というかなんというか。わからないでもない。
まぁ、楽しくお喋りをして夜は更けていった。
時は今日の夕方。メールが届いた。野原さんからだった。
「近いうちにまた遊びに行ってもいいですか?」
僕が送った返事はこうだ。
「椎茸を持って来てくれるならいいですよ」
かくして、摘みたての椎茸を袋いっぱいにして、野原さんは現れた。
七輪に炭を入れて、椎茸を焼く。焼けた椎茸に出汁醤油を垂らしてパクリといく。
「あぁ、こんなに美味しい椎茸を食べるのは、生まれて初めてですよぉ」
今日の晩御飯は、炭火焼き椎茸の食べ放題。
そんなこんなで、夜は更け、野原さんは帰っていくのである。こんな言葉を残して。
「またこんな風に遊びに来ちゃってもいいですか?嬉しいな、こんな友達が出来て」
なんの話かって?
椎茸を持って来てくれる友達が出来たみたいだよ。っていう話なんですよ。
おわり。