北海道なんて半年近く雪に閉ざされるわけだから、冬の途中で薪がなくなったりしたら死活問題なわけだね。ほんとに、そうみたいだよ。特に北海道でも田舎に住んでる人たちなんかはね。
北海道喜茂別にあるライダーハウス。
そこには、ちょっと風変わりな人が集まる。もちろん、僕も風変わりな人の一人ではあると自認すれど、そこに集まる人たちと比べたら・・・どこも何も風変わりなんかじゃありませんってなくらいでね。
リビングダイニングみたいな大きな部屋があって、夜はみんながその部屋に集まる。
どうもなんか気になる。どうも何かが気になる。
ちょっと離れたテーブルの席に座っているサラサラストレートのロン毛のおにーさんの、パンツが見えている気がする。
まぁ、気のせいだろうなぁ。ロン毛のおにーさんのパンツが見えるはずがないもんなぁ。うんうん、気のせいだ。と自分に言い聞かせる。
でもぉ、やっぱり、それはもう、パンツなんじゃないでしょうか?ってくらいに確実にパンツが視界に入ってくる。
たぶん、なんか事情があるのだろう。一着しかないズボンが濡れちゃったとかね。そういうことだってある。
おもむろに、ロン毛のおにーさんが椅子から立ち上がった。
ガーン!と来た。
ロン毛のおにーさんが着ていたのは、ワンピースだったのよ。膝上40センチくらいの。というよりも、股下5センチくらいの。ははは。そりゃあ、パンツが見えるっつーの。
そのおにーさんは女装家らしいんだけどさ、色々と複雑な事情を抱えていて、地元には居たくない、的な感じでね。
女装家はいいの。ゲイでもバイでもいいの。そういうの、あるじゃんね。でも、パンツを見せながら生きるってのはどうなのかなぁ?ってね。
そのワンピースがお気に入りみたいでさ、五日間で四日間のヘビーローテーションで、その超絶ワンピースを着ていたよ。
まぁ、最後の方は、パンツにも慣れたけどね。
他にも、片目を失った怒りを世間にぶつけまくりながら生きているおじさんとかね、色んな人がいたなぁ。みんな、数ヶ月の長期滞在っていうね。居心地がいいんだね。
で、その人たちが毎日何をしているか?なんだけどね。
毎日薪を切っているんですね。
近くの解体業者がダンプの荷台からガガガーっと降ろしていった廃材の山。
それをコツコツと少しずつ少しずつ切っては積み切っては積み。一冬を越せる分の薪を、ただひたすら切っては積み切っては積み。
僕には、一冬、ほぼすべての燃料を薪で賄った場合に必要な薪の量なんて想像もつかないのだけど、僕が見ただけでも相当な量が積んであったよ。そして、相当な量の薪の数倍の量の廃材の山が、まだそこにはあるという・・・。
オーナー曰く、「万が一薪がなくなった時のことを考えるとな・・・」だそうです。
つづく。
北海道喜茂別にあるライダーハウス。
そこには、ちょっと風変わりな人が集まる。もちろん、僕も風変わりな人の一人ではあると自認すれど、そこに集まる人たちと比べたら・・・どこも何も風変わりなんかじゃありませんってなくらいでね。
リビングダイニングみたいな大きな部屋があって、夜はみんながその部屋に集まる。
どうもなんか気になる。どうも何かが気になる。
ちょっと離れたテーブルの席に座っているサラサラストレートのロン毛のおにーさんの、パンツが見えている気がする。
まぁ、気のせいだろうなぁ。ロン毛のおにーさんのパンツが見えるはずがないもんなぁ。うんうん、気のせいだ。と自分に言い聞かせる。
でもぉ、やっぱり、それはもう、パンツなんじゃないでしょうか?ってくらいに確実にパンツが視界に入ってくる。
たぶん、なんか事情があるのだろう。一着しかないズボンが濡れちゃったとかね。そういうことだってある。
おもむろに、ロン毛のおにーさんが椅子から立ち上がった。
ガーン!と来た。
ロン毛のおにーさんが着ていたのは、ワンピースだったのよ。膝上40センチくらいの。というよりも、股下5センチくらいの。ははは。そりゃあ、パンツが見えるっつーの。
そのおにーさんは女装家らしいんだけどさ、色々と複雑な事情を抱えていて、地元には居たくない、的な感じでね。
女装家はいいの。ゲイでもバイでもいいの。そういうの、あるじゃんね。でも、パンツを見せながら生きるってのはどうなのかなぁ?ってね。
そのワンピースがお気に入りみたいでさ、五日間で四日間のヘビーローテーションで、その超絶ワンピースを着ていたよ。
まぁ、最後の方は、パンツにも慣れたけどね。
他にも、片目を失った怒りを世間にぶつけまくりながら生きているおじさんとかね、色んな人がいたなぁ。みんな、数ヶ月の長期滞在っていうね。居心地がいいんだね。
で、その人たちが毎日何をしているか?なんだけどね。
毎日薪を切っているんですね。
近くの解体業者がダンプの荷台からガガガーっと降ろしていった廃材の山。
それをコツコツと少しずつ少しずつ切っては積み切っては積み。一冬を越せる分の薪を、ただひたすら切っては積み切っては積み。
僕には、一冬、ほぼすべての燃料を薪で賄った場合に必要な薪の量なんて想像もつかないのだけど、僕が見ただけでも相当な量が積んであったよ。そして、相当な量の薪の数倍の量の廃材の山が、まだそこにはあるという・・・。
オーナー曰く、「万が一薪がなくなった時のことを考えるとな・・・」だそうです。
つづく。