ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

クレーム処理班出動です。

2016-01-28 02:31:52 | Weblog
電話がかかってきて、目が覚めて、電話に出たら、瓦屋の親方だった。

電話と話しながら、ベッドから出て、カーテンと窓を開けると、瓦屋の親方が立っていた。

「あぁ、おはよう」というと、「おはよう?もう昼だよ」と言われた。

いやぁ、だって、おれは、朝に寝たばかりだから・・・さっき寝たばかりだから・・・。ムニャムニャ・・・。

「あぁ、おれ、狭山に行かなきゃ。大工さんに頼まれてるんだ」と親方は言う。

へぇ・・・そうなんだ。へぇ・・・そうなんだぁ。へぇ。いってらっしゃーい。

親方は庭先に立っている。どちらかというと、立ち尽くしている。

うーん・・・むむむ。うーん・・・むむむ。これはどういうことなのか・・・ということだ。

仕方ないので、着替える。仕方ないので、着替えた僕は親方のトラックの助手席に乗る。仕方がないので・・・。うーん・・・なんでだ?

嵐山から狭山まで1時間ほどのドライブ。現場に着く。ピンポンを押すと、おばさまが出てくる。関西弁のおばさま。

なんだかおばさまは怒っている。親方にクレームをつけている。
聞くと、数年前に親方が屋根を直した家らしい。
やった仕事のクレームが来れば、当然対応するうちの親方なのだが・・・。おばさまが言うクレームは、どうも親方の仕事とは関係のない事柄についてのようで、たとえば主に大工さんの仕事に対するクレーム。

まぁ、それはいいんだけど、親方はさっさと屋根の上へと消えてしまい、事情が今ひとつ理解出来ていない僕がおばさまのクレーム対応を一手に引き受けることとなる。

大体からにして、事情をわかっていない俄か瓦屋の小僧(現在休職中)に、クレームの対応など出来るわけがない。
おばちゃん、関西弁だし。関西弁で怒ってるし。

まぁしかし、どんな時も目の前の危機には対応していかなければならない。これは生きる上での鉄則なのである。

いつ工事をしたのかも、どんな工事をしたのかも、さっぱりわからないので、とりあえずおばちゃんの言うことにはすべてこう答える。

「そうなんですかぁ!」
「ほんとですかぁ!」
「それはひどいですねぇ!」
「なんでですかねぇ?」
「そりゃあ、まいっちゃいますよねぇ!」

こんな感じかな。ってな感じで。

元来、うちの親方ってのは、仕事で手を抜く人ではないし、ズルをする人でもないし、お金を多く請求したりする人ではない。現代では珍しい、誇りを持った職人なのである。

だからまぁ、こんな感じかな?ってな感じで対応しつつ、おばちゃんの怒りが収まってきた辺りを見計らって、「親方ならこんな風に説明するんだろうな、きっと」という想像をもとにして、なんとなーくゆるーく説明してみる。素人なりに。

結局、親方は出来得る限りの対応、つまり自分がした仕事とは関係のない仕事を、おばちゃんのためにしてあげた。無料で。

僕のクレーム対応もうまくいったようで、帰り際のおばちゃんの機嫌はすこぶる良好であった。


おばちゃん、寂しかったのかもしれないなぁ。


いや、まぁ、いいんだけど・・・。なんでおれは狭山まで連れて行かれたのだろうか。

トラックは嵐山の我が家で僕を降ろすと、ズドドドズビビビと音を立てて帰って行った。辺りはもう真っ暗だった。

なんだったんだろうか・・・。まぁ、いいんだけど。ははは。

なんのたぐいライフ?

2016-01-28 01:01:59 | Weblog


裏山の木々の間から、月が顔を出した。天空には星が瞬く。

気温は零度である。零度というのは低いのか暖かいのか・・・わかりかねる。
数日前のマイナス8度と比べると、随分と暖かい気がする。顔と手が痺れるということはない。

外にいる。薪ストーブに火は入っているのだが、以前のように暖かくはない。
先日の雪で、我が居場所のテントが崩壊した。もはや、テントに囲われたヌクヌク生活は送れまい。
薪ストーブの前で、身体の前面は暖かいのだが、背中側は寒い。非常に寒い。

でも、考えてみると、この状況、この状態は好きである。
ふと、空を見上げると暗闇の中に星がある。
まるで秋の北海道でキャンプをしているような錯覚に陥る。少し、幸せな気分に浸ることができる。

外で本を読みながら、外でジーンと感動したりする。感動と寒さでブルブルっと震える。ちょっと幸せな気分に浸ることができる。

我が家は家の中も寒い。なぜ寒いかというと、暖房をつけないからだ。部屋の中が零度であろうと、暖房をつけない。最近では、意地でもつけない。いやぁ、こうなると、もう意地でしかないですよ。
なぜ暖房をつけないかというと、江戸時代には石油ストーブなんて無かったからですよ。

いやぁ、すごいなぁ、江戸時代人。

寒さに震えて過ごしているなんて可哀想・・・とか、思わないでくださいね。
僕は全然寒さに震えてなんかいない。
なぜならば、江戸時代人になくて僕にあるもの。それは・・・ダウン。つまり羽毛。羽毛グッズの類。

そう、僕は暖房器具に頼らずに、ダウンの類に頼るのです。

そうそう、そんで、なんで外で本を読んでいるのかっていうとね、薪ストーブでお湯を沸かしているのです。お湯をたーくさん沸かして湯たんぽに入れて、部屋の中でダウンの類とか共にヌクヌクするのです。

いやぁ、全然怖くないなぁ、マイナス温度なんて。

いやぁ、楽しいなぁ、ダウンの類ライフ。

うーん・・・去年の今頃も、同じようなことを書いたような気がするなぁ・・・。

関係ないけど、うちの地区、まだ全然雪が融けてないんだよぉ。すごくない?