アニーズガーデンというバンドでライブをたーくさんやっていた頃、わざわざ遠い所まで来てくれる人に、何かしらのお礼をしたい・・・ってことで、来場者全員にオリジナル手作りキーホルダーを差し上げていた。
アニーズガーデンというバンドをやっている頃は、お客さんがたくさんいたもんだから、ライブ前になると、演奏の練習よりもキーホルダー作りやCD作りに四苦八苦していたような記憶が強かったりする。
アニーズガーデンが解散してTrash Box Jamのライブをやるようになった。
ギターのシッシーが描いてくれたイラストに、シングが物語調の詩を載せてハガキサイズに印刷したものを配るようになった。「僕とビスケットの旅」シリーズである。
シングソロでライブをやる時に、さて何を配ろうか・・・と。何を差し上げようかと考えるものの、なかなかいいアイデアが思いつかない。そうこうしているうちにライブの日時は迫って来てしまい、「何もあげないのもなんだよな」的な考えのもと、手元にある売れ残りのポストカードなんぞを掻き集めて差し上げたりする。ははは。
僕が作った影の人気作シリーズポストカードに、「自由を」「手紙を」「愛を」「旅を」というのがある。
前々回の下北沢ラウンでのソロライブの時に、そのシリーズのポストカードをほんの少しだけ書き変えて配った。
前回の下北沢ラウンでのライブ、初めて来てくれた人がいる。
名前は「コウちゃん」。なんとも変わり者だという噂の人だ。
僕は変わり者であるわけだし、僕は変わり者であるからに変わり者が大好きなわけで、どちらかというと変わり者しか好きじゃなかったりするわけで、コウちゃんに会うのを楽しみにしていた。
楽しみにしていたといっても、コウちゃんという人がライブに来ると知ったのは、開演の2時間ほど前、リハーサルの最中くらいだったのだけどね。
果たして、コウちゃんはやって来た。見たところ、いい感じの変わり者具合である。
僕はよく、「胡散臭いね」と言われたりするのだが、コウちゃんも、かなり胡散臭い感じがして良いのである。僕なりの「胡散臭い」の意味の取りようは、「この人には奥がある」、「相当なバックグラウンドがある」ということなのでね、胡散臭いというのは、とても良いことなのだね。
コウちゃんと話した。
コウちゃんは、前々回のライブで配ったポストカードを見せてもらって「泣いた」と言う。だから、今回のライブに来てくれた。
「うーーーん・・・泣くような箇所があったかしら?」と僕は想うのである。
だから、コウちゃんに聞いてみた。
「ねぇ、どこで泣いたの?どこが泣けたの?」
コウちゃんは教えてくれた。この箇所だ。
・・・
みんな僕のことを
赤いブーツのビリーブラウンと呼びます
なせなら
僕がそう名乗っているからです
・・・
全然、泣ける場所じゃないの。
ここでどうやって泣くの?っていう箇所なの。
でもさぁ・・・おれね、コウちゃんがこの箇所で泣いたっていうことを思い出してね、時々泣きそうになるんだよね。時々、ウルってしちゃう。時々、ホントに涙が零れる。ポロリってね。
もしかしたら、僕が感じる孤独と、コウちゃんが感じる孤独は、同じ種類のものなのかもしれない。
もしかしたら、僕が感じる喜びと、コウちゃんが感じる喜びは、同じ種類のものなのかもしれない。
コウちゃん、頑張ってるかなぁ・・・って。想う。
みんな頑張ってるかなぁ・・・って。想う。
おれも、頑張るっかなぁ・・・って。想う。
おれは幸せだなぁ・・・って。想う。
詩を書いて良かったなぁ・・・って。想う。
いろんな人に出逢えて幸せだなぁ・・・って。想う。
コウちゃんにもみんなにも、早くまた逢いたいなぁ・・・って。想う。
アニーズガーデンというバンドをやっている頃は、お客さんがたくさんいたもんだから、ライブ前になると、演奏の練習よりもキーホルダー作りやCD作りに四苦八苦していたような記憶が強かったりする。
アニーズガーデンが解散してTrash Box Jamのライブをやるようになった。
ギターのシッシーが描いてくれたイラストに、シングが物語調の詩を載せてハガキサイズに印刷したものを配るようになった。「僕とビスケットの旅」シリーズである。
シングソロでライブをやる時に、さて何を配ろうか・・・と。何を差し上げようかと考えるものの、なかなかいいアイデアが思いつかない。そうこうしているうちにライブの日時は迫って来てしまい、「何もあげないのもなんだよな」的な考えのもと、手元にある売れ残りのポストカードなんぞを掻き集めて差し上げたりする。ははは。
僕が作った影の人気作シリーズポストカードに、「自由を」「手紙を」「愛を」「旅を」というのがある。
前々回の下北沢ラウンでのソロライブの時に、そのシリーズのポストカードをほんの少しだけ書き変えて配った。
前回の下北沢ラウンでのライブ、初めて来てくれた人がいる。
名前は「コウちゃん」。なんとも変わり者だという噂の人だ。
僕は変わり者であるわけだし、僕は変わり者であるからに変わり者が大好きなわけで、どちらかというと変わり者しか好きじゃなかったりするわけで、コウちゃんに会うのを楽しみにしていた。
楽しみにしていたといっても、コウちゃんという人がライブに来ると知ったのは、開演の2時間ほど前、リハーサルの最中くらいだったのだけどね。
果たして、コウちゃんはやって来た。見たところ、いい感じの変わり者具合である。
僕はよく、「胡散臭いね」と言われたりするのだが、コウちゃんも、かなり胡散臭い感じがして良いのである。僕なりの「胡散臭い」の意味の取りようは、「この人には奥がある」、「相当なバックグラウンドがある」ということなのでね、胡散臭いというのは、とても良いことなのだね。
コウちゃんと話した。
コウちゃんは、前々回のライブで配ったポストカードを見せてもらって「泣いた」と言う。だから、今回のライブに来てくれた。
「うーーーん・・・泣くような箇所があったかしら?」と僕は想うのである。
だから、コウちゃんに聞いてみた。
「ねぇ、どこで泣いたの?どこが泣けたの?」
コウちゃんは教えてくれた。この箇所だ。
・・・
みんな僕のことを
赤いブーツのビリーブラウンと呼びます
なせなら
僕がそう名乗っているからです
・・・
全然、泣ける場所じゃないの。
ここでどうやって泣くの?っていう箇所なの。
でもさぁ・・・おれね、コウちゃんがこの箇所で泣いたっていうことを思い出してね、時々泣きそうになるんだよね。時々、ウルってしちゃう。時々、ホントに涙が零れる。ポロリってね。
もしかしたら、僕が感じる孤独と、コウちゃんが感じる孤独は、同じ種類のものなのかもしれない。
もしかしたら、僕が感じる喜びと、コウちゃんが感じる喜びは、同じ種類のものなのかもしれない。
コウちゃん、頑張ってるかなぁ・・・って。想う。
みんな頑張ってるかなぁ・・・って。想う。
おれも、頑張るっかなぁ・・・って。想う。
おれは幸せだなぁ・・・って。想う。
詩を書いて良かったなぁ・・・って。想う。
いろんな人に出逢えて幸せだなぁ・・・って。想う。
コウちゃんにもみんなにも、早くまた逢いたいなぁ・・・って。想う。