雨の降る街。
懐かしい唄である。非常に懐かしい唄である。
十年来のファンであるtrash box jamマニアのアンバーが言っていた。
「この唄はCDでしか聴いたことがないよ。初めてライブで聴いた」
そのくらい歌わない唄なのである。
どうしても歌いたかった、雨の降る街を
なぜ歌いたかったのか?特に理由はない。
でも、ライブ当日は「雨」だった。
セットリストを組んでいる時に候補に入れた。
練習してみたら、すごく歌いたくなった。いや、すごく聴かせたくなった。
「申し訳ないなぁ誰も覚えていないだろうなぁ・・・雨の降る街」
ライブが終わって、エムケイと話した。
エムケイ、「雨の降る街」を聴きながら泣いたらしい。
そんなことがあるのか?
僕らには共通の友人がいた。「ワタ」という友人だ。
どうしようもないヤツだったが、どうしようもなく楽しいヤツだった。
だった・・・ワタは死んではいない。生きている。
生きてはいるはずだが、僕らとはもう交流はない。色々なことがあった。
エムケイは言った。
「シングがMCでバッチューの話をするからさ、ワタのことを思い出しちゃってさ」
ふーん、そうなんだ。。。
ライブが終わって、家に帰って、しばらく時間が経って、僕は色々なことを思い出した。
ライブのMCでバッドチューニングという倉庫造りのライブバーの話をした。通称バッチュー。
バッチューのマスターが僕にとても優しくしてくれ、いつもタダ飯タダ酒タダライブ。そんな事をしているうちにバッチューは潰れてしまったという話。
そのマスターが「雨の降る街」が大好きで、酒に酔うと、いつも「シング、雨だ、雨を歌ってくれ」と言う話。
思い出した。
バッチューに初めて行った時、エムケイと二人だった。何をしに行ったか?ワタがアルバイトをしていたからだ。アルバイトをしているワタを見に行ったんだ。
頼んだ焼き鳥がいつまでも出てこなくて、エムケイが怒っていた気がする。
ワタは、ベース弾きだった。正真正銘の天才ベース弾きだった。
ワタはエムケイのバンドのベース弾きだった。
僕のバンドにもワタはいた。
それ以前に、いつも一緒に遊んでいたんだ。
風の噂も聞かなくなった。
ワタは今何をしているのだろう?
今度エムケイと会った時は、ワタの話をしよう。そうしよう。
生きてるっていいよな。会わなくなっても、「生きてる」っていい。
また逢えるかもしれない。
今回のライブ、僕は天才的に歌が上手かった。まぢ。
その中でも、一番上手く歌えたのはこの唄だ。
きっと、いろんな人の心に届いたと想う。
遠く離れた、いろんな人の心にも、届いたと想う。
「雨の降る街」
昨夜夢に出てきた 君のこと
今すぐ逢いに行きたいな 涙が零れた
何処へでも連れていこう
何処へでも一緒にいこう
世界の果てが見たいと言うならば
西へ向かうあの船に乗ろう
あぁ恋しくて切なくて何も見えなくて
君にだけ逢いたくて
この胸が痛むほど近づく
寂しさ 退屈 苛立ち そんなのばっかりで
困った顔してる そんな君がね
あぁ人ごみを掻き分けて君を探すけど
見つからない見当たらない
何処にいるの?
あぁ雨の降るこの街で何も見えなくて
君にだけ逢いたくて
あぁ恋しくて切なくて何も見えなくて
君にだけ逢いたくて
この胸が痛むほど君にほら近づく
懐かしい唄である。非常に懐かしい唄である。
十年来のファンであるtrash box jamマニアのアンバーが言っていた。
「この唄はCDでしか聴いたことがないよ。初めてライブで聴いた」
そのくらい歌わない唄なのである。
どうしても歌いたかった、雨の降る街を
なぜ歌いたかったのか?特に理由はない。
でも、ライブ当日は「雨」だった。
セットリストを組んでいる時に候補に入れた。
練習してみたら、すごく歌いたくなった。いや、すごく聴かせたくなった。
「申し訳ないなぁ誰も覚えていないだろうなぁ・・・雨の降る街」
ライブが終わって、エムケイと話した。
エムケイ、「雨の降る街」を聴きながら泣いたらしい。
そんなことがあるのか?
僕らには共通の友人がいた。「ワタ」という友人だ。
どうしようもないヤツだったが、どうしようもなく楽しいヤツだった。
だった・・・ワタは死んではいない。生きている。
生きてはいるはずだが、僕らとはもう交流はない。色々なことがあった。
エムケイは言った。
「シングがMCでバッチューの話をするからさ、ワタのことを思い出しちゃってさ」
ふーん、そうなんだ。。。
ライブが終わって、家に帰って、しばらく時間が経って、僕は色々なことを思い出した。
ライブのMCでバッドチューニングという倉庫造りのライブバーの話をした。通称バッチュー。
バッチューのマスターが僕にとても優しくしてくれ、いつもタダ飯タダ酒タダライブ。そんな事をしているうちにバッチューは潰れてしまったという話。
そのマスターが「雨の降る街」が大好きで、酒に酔うと、いつも「シング、雨だ、雨を歌ってくれ」と言う話。
思い出した。
バッチューに初めて行った時、エムケイと二人だった。何をしに行ったか?ワタがアルバイトをしていたからだ。アルバイトをしているワタを見に行ったんだ。
頼んだ焼き鳥がいつまでも出てこなくて、エムケイが怒っていた気がする。
ワタは、ベース弾きだった。正真正銘の天才ベース弾きだった。
ワタはエムケイのバンドのベース弾きだった。
僕のバンドにもワタはいた。
それ以前に、いつも一緒に遊んでいたんだ。
風の噂も聞かなくなった。
ワタは今何をしているのだろう?
今度エムケイと会った時は、ワタの話をしよう。そうしよう。
生きてるっていいよな。会わなくなっても、「生きてる」っていい。
また逢えるかもしれない。
今回のライブ、僕は天才的に歌が上手かった。まぢ。
その中でも、一番上手く歌えたのはこの唄だ。
きっと、いろんな人の心に届いたと想う。
遠く離れた、いろんな人の心にも、届いたと想う。
「雨の降る街」
昨夜夢に出てきた 君のこと
今すぐ逢いに行きたいな 涙が零れた
何処へでも連れていこう
何処へでも一緒にいこう
世界の果てが見たいと言うならば
西へ向かうあの船に乗ろう
あぁ恋しくて切なくて何も見えなくて
君にだけ逢いたくて
この胸が痛むほど近づく
寂しさ 退屈 苛立ち そんなのばっかりで
困った顔してる そんな君がね
あぁ人ごみを掻き分けて君を探すけど
見つからない見当たらない
何処にいるの?
あぁ雨の降るこの街で何も見えなくて
君にだけ逢いたくて
あぁ恋しくて切なくて何も見えなくて
君にだけ逢いたくて
この胸が痛むほど君にほら近づく