ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

#15 シッシー、あの時、メールアドレスが変なことになっていてメールが送れなかったのはなぜなの?今も謎だよ。

2017-06-16 00:59:48 | Weblog
十五曲目。第3部の一曲目。「3グラムの奇跡」(trash box jam The Band 1st, マジカルステラーツアーに収録)。

ライブ前、お店の人に、聞かれる。

「今日は休憩挟みますか?」

はい。挟みます。

「じゃあ二部構成ですね」

いえ、二回の休憩を挟むから三部構成です。

「え?三部?・・・三部?」

一同、笑う。


別に、10曲や20曲くらい歌い続けても僕の喉は全然平気だ。・・・喉の調子が悪くなければ。
でもあれだ。10曲や20曲を続けざまに歌い続けると、聴く側の印象がボヤけてしまうような気がする。
耳と心を適度にリフレッシュさせる。これが大事だと思うのだ。僕はね。
それに、休憩を挟むと、お客さんがドリンクなんぞのお代わりをしたりして、お店の方も潤うのである。
アーティストとお店というのは、持ちつ持たれつだと思うのである。僕はね。

第3部。リハーサルが終わった時点で、用意してきた曲を二曲省くことにした。「まぁ、今回はこれはいいかな」といった具合で。

第3部の開始時刻が9時前だったこと。
僕の喉の調子がすこぶる良かったこと。
お客さんがすごく楽しそうに聴いてくれていたこと。

僕はね、省こうと思っていた二曲をリストに戻した。
「今日という一日は二度と来ない」
調整無用、言い訳無用、問答無用。
フルスロットルで挑むのである。


3グラムの奇跡。

言わずと知れた、trash box jam The Bandの代表曲である。

Trash Box Jamのギターリスト「シッシー」は、アニーズガーデンのギターリストとしてメンバーに加入した。もう10年以上前の話だ。

バンドメンバーの募集サイトで知り合った。

どこかのファミレスで四人で会った。ミホ、マコと一緒に会いにいった。
シッシー的に意気投合だったかどうかはわからないが、「一緒に夢、掴んじゃおうぜ!」と言ったかどうかもわからないが、「どうぞよろしく」という話になった。

ちょうど、ライブハウスからライブに出てくれと頼まれていた。クリスマスイヴの話である。

ライブの出演に関して、ミホはついに首を縦に振らなかった。
「クリスマスイブにライブなんてやりたくない」
「クリスマスイブにライブをやっても誰も来ない」
「絶対に嫌だ」
剣もほろろなのである。

そこで、シングANDマコの路上ユニットにシッシーを加えてライブをやるってのはどうだろう?ということになる。エムケイがベースを弾いたような気もするな。

そんなわけで、アニーズガーデンのギターリストとしてメンバーに加わったシッシーの初ステージは、アニーズガーデンのギターリストとしてではなくTrash Box Jamのギターリストとして、ということになったのである。

いやしかし、シッシー、よく引き受けてくれたなぁ、と今さらながらに思うのである。

このクリスマスイブライブのために、僕は四曲を書き下ろした。
シッシーを加えたバンドで演奏するのは、すべて新曲である。

エブリデイ。
セイブマイクィーン。
ラブ。
そして、3グラムの奇跡。

3グラムの奇跡。
それ以来、ずっと三人で演奏し続けている。

時に、昭和くんを加えて。
時にぎょいにぃを加えて。
時にマコと二人で。
時にシッシーと二人で。
時に一人で。

僕の大切な唄である。

ほんの少しの奇跡があれば、何かが変わる。
たくさんじゃなくていい。ほんの少しの奇跡でいい。
そして、その奇跡は必ずやって来る。
だからずっと、奇跡を待ってる。

だからずっと、僕は奇跡を待ってる。


「3グラムの奇跡」

そう毎日のルーティン 現実逃避の願望
僕は急ぎ足で地下鉄駆け込んだ
いつだってそう間違って誤解やっかいな世界
僕は手をこまねいて 茫然自失な存在

そして記憶が時空を超えだした
夕闇が目覚めたら・・・

夜を待って 風になって 君が待ってる街へ飛んで
手を握って 星の空遥か カ・ナ・タ
探してる 答なんて 見つからないかもしれない
だからちょっと3グラムの奇跡を・・・待ってる

僕は飛びたくて 空へ飛びたくて
背中辺りをいつも探ってるんだ
いつだってそうどっちだって道を阻む障害
詳細不明の迷路 明快な決断

そして断崖を眼前に立つんだ
ねぇ僕の翼はどこだ・・・

夜を待って 風になった 月が泣いて 星が笑った
手を握って 君の空遥か カ・ナ・タ
探してる答なんて 見つからないかもしれない
だけどほんの3グラムの奇跡を・・・待ってる

大人ぶって 背伸びをして 現実って 意味を知った
恐くなって うずくまった 君の姿が浮かんだ
立ち上がって 目を開いて 手を広げて 未来目指して
今目指して・・・僕の声が・・・僕の声が・・・聞こえますか?

夜を待って 風になって 君が舞ってる街へ飛んで
手を握って 星の空遥か カ・ナ・タ
探してる 答なんて 見つからないかもしれない
だからちょっと3グラムの奇跡を・・・待ってる