羅臼の漁火祭り。そうこうしている内に、イクラ丼の整理券配布が始まる。市場の倉庫の中に列が出来ている。漁協のおじさんが一人一人にチケットを手渡していく。並ぶ。もらう。鮭が待つテーブルに戻る。大体みんな二杯ぐらいは食べる。もう一回並ぶ。もらう。鮭が待つテーブルに戻る。ここで相談。「もっと食べられるかな?」「とりあえずいっとくか?」。ちょっと変装が必要だ。各々上着を脱いで、また並ぶ。もらう。鮭が待つテーブルに戻る。「もう一回ぐらいいけそうかな?」。さらに変装が必要だ。首に巻いたバンダナを頭に被って、また並ぶ。完璧な変装の甲斐あって(絶対ばれてる)、イクラ丼都合四杯ゲットン。
イクラ丼の配布が始まった。チケット片手にイクラ丼が積まれた配布所へ。まずは二杯ずつもらう。三人
揃って二杯ずつ。目の前には六杯のイクラ丼。赤い宝石がキラキラと光る。美味しそう。さぁ食べよう、今食べよう。いざ、食すべし!
そこでコデラーが一言。「うーん、大丈夫かなぁ・・・僕、・・・イクラ・・・苦手なんですよね・・・」。はっ?へっ?なんて?コーカタにーさんと二人で目を丸くしてしまうのである。
なんで来たの?
漁火祭りに行こうって言い出したのはおまえじゃなかったっけ?
さっきまでイクラ!イクラ!って一緒に盛り上がってたじゃん?
じゃぁ、なんで四杯分もチケットもらったの?
ねぇ、それさ、今言う?
なんで今まで言わずに、今言う?
なんなの?なんなの?
・・・もう質問攻めである。しまいにはもう笑えて来ちゃって、なんだこいつ?状態。あぁ、笑える。
結局、コデラーは本当にイクラが苦手らしく、ご飯の上に乗ったイクラを僕らにくれ、丼飯四杯、おかず無しでたいらげたのであった。
羅臼のイクラ、美味しかった。美味美味。そう、嶋田家の手作りイクラの次に美味しいイクラ丼だった。
(続く)
イクラ丼の配布が始まった。チケット片手にイクラ丼が積まれた配布所へ。まずは二杯ずつもらう。三人
揃って二杯ずつ。目の前には六杯のイクラ丼。赤い宝石がキラキラと光る。美味しそう。さぁ食べよう、今食べよう。いざ、食すべし!
そこでコデラーが一言。「うーん、大丈夫かなぁ・・・僕、・・・イクラ・・・苦手なんですよね・・・」。はっ?へっ?なんて?コーカタにーさんと二人で目を丸くしてしまうのである。
なんで来たの?
漁火祭りに行こうって言い出したのはおまえじゃなかったっけ?
さっきまでイクラ!イクラ!って一緒に盛り上がってたじゃん?
じゃぁ、なんで四杯分もチケットもらったの?
ねぇ、それさ、今言う?
なんで今まで言わずに、今言う?
なんなの?なんなの?
・・・もう質問攻めである。しまいにはもう笑えて来ちゃって、なんだこいつ?状態。あぁ、笑える。
結局、コデラーは本当にイクラが苦手らしく、ご飯の上に乗ったイクラを僕らにくれ、丼飯四杯、おかず無しでたいらげたのであった。
羅臼のイクラ、美味しかった。美味美味。そう、嶋田家の手作りイクラの次に美味しいイクラ丼だった。
(続く)