漁火祭りを堪能した僕ら三人。残念だったのは、祭りのメインイベント、ボート漕ぎ競争が雨のため中止になってしまったことだ。ワンピースキャラのコスプレをした漁師のあんちゃんたちの活躍を観たかったのに。。。
そろそろ祭りは切り上げて、温泉へ行く事にした。羅臼名物「熊の湯」。無料の露天温泉。
出発に際して、問題が一つ。鮭をどうするか?である。丸ごと一匹の鮭は意外に大きい。三人とも旅人ライダーであるので、積載能力に余裕などない。でも、オレは言ったね。こう言ったね。
「オレ、鮭積んでいい?」
コーカタにーさんをずぶ濡れにしてしまった罪滅ぼしに・・・という訳でもないが・・・
「じゃぁ、今日からオレのことをシャケライダーと呼んでくれ!」。シャケライダー見参である。
僕のバイクのフロントフェンダーの上にはテントが積んである。やっぱり鮭ライダーなのだから、鮭はエンブレムの如く前に積みたい。鮭丸ごと一匹、風にはためかせ走るライダー・・・もういかにも羅臼らしい知床らしい風景じゃないか?あぁ、あなたがあのシャケライダーだったんですね?的な。
実際、エンブレム積みは二人の猛反対にあい断念。まぁ・・・大事な晩ご飯のおかずだ。安定しないフロントに積んで前輪に巻き込まれグチャグチャになった鮭を思い浮かべ、二人の意見に従うことにした。
大きな荷物の上にちょこんと乗ったシャケ。破損と生臭汁防止のため、厳重に袋に入れられてしまった。
「これじゃぁ、シャケが全然見えないじゃないですか?」と僕。
「えっ、見える必要、あるの?」コーカタにーさんがさらりと言う。
えっ、だってオレ、シャケライダーだから・・・。千載一遇のシャケライダーになれるチャンスだから・・・。
コーカタにーさんが先頭、普段はしんがりの僕が真ん中、コデラーはシャケの見張り役で最後尾。そんな編成を組んで出発。
・・・シャケライダーなのに・・・。オレ、今シャケライダーなのに・・・。そうつぶやきながら、峠道を温泉へと向かうのであった。
(続く)
そろそろ祭りは切り上げて、温泉へ行く事にした。羅臼名物「熊の湯」。無料の露天温泉。
出発に際して、問題が一つ。鮭をどうするか?である。丸ごと一匹の鮭は意外に大きい。三人とも旅人ライダーであるので、積載能力に余裕などない。でも、オレは言ったね。こう言ったね。
「オレ、鮭積んでいい?」
コーカタにーさんをずぶ濡れにしてしまった罪滅ぼしに・・・という訳でもないが・・・
「じゃぁ、今日からオレのことをシャケライダーと呼んでくれ!」。シャケライダー見参である。
僕のバイクのフロントフェンダーの上にはテントが積んである。やっぱり鮭ライダーなのだから、鮭はエンブレムの如く前に積みたい。鮭丸ごと一匹、風にはためかせ走るライダー・・・もういかにも羅臼らしい知床らしい風景じゃないか?あぁ、あなたがあのシャケライダーだったんですね?的な。
実際、エンブレム積みは二人の猛反対にあい断念。まぁ・・・大事な晩ご飯のおかずだ。安定しないフロントに積んで前輪に巻き込まれグチャグチャになった鮭を思い浮かべ、二人の意見に従うことにした。
大きな荷物の上にちょこんと乗ったシャケ。破損と生臭汁防止のため、厳重に袋に入れられてしまった。
「これじゃぁ、シャケが全然見えないじゃないですか?」と僕。
「えっ、見える必要、あるの?」コーカタにーさんがさらりと言う。
えっ、だってオレ、シャケライダーだから・・・。千載一遇のシャケライダーになれるチャンスだから・・・。
コーカタにーさんが先頭、普段はしんがりの僕が真ん中、コデラーはシャケの見張り役で最後尾。そんな編成を組んで出発。
・・・シャケライダーなのに・・・。オレ、今シャケライダーなのに・・・。そうつぶやきながら、峠道を温泉へと向かうのであった。
(続く)