急な階段を降りきって、川を覗く。温泉が出ている場所が白くなっている。温泉が川に湧き出している。・・・つまり、温泉は枯れてはいない。
窪みの中に川の水と温泉が混ざっていそうな場所がある。あそこが湯船か?
いや、違うだろう。大理石でできた洞窟温泉だと聞いている。
洞窟はどこだ?洞窟を探すんだ。洞窟風呂・・・洞窟風呂。
そして、見つけた。・・・わぉ。・・・洞窟風呂。
見事な・・・湯船。全部、大理石。天然。これは幻か?というほどに幻想的な風景である。
大理石で出来た大きな窪みに、岩肌を破って温泉が勢いよく湧き出している。
閉鎖中ね・・・。温泉閉鎖中ね・・・。温泉は、閉鎖していない。
台湾には温泉がそこそこある。台湾の温泉は人気がある。
がしかし、日本も台湾では温泉の文化が違う。台湾の人は、水着で温泉に浸かるのである。言うならば、真っ裸で温泉に浸かるのは、日本人だけだと思われる。
僕は日本人である。だから、出来得ることならば、裸で温泉に浸かりたいと思うのである。
本日はお日柄もよく、折しも、ここには今僕しかいない。
ここはもう、「失礼まーす」と叫び、服を脱ぐのである。
誰かがやって来たら、その時はその時なのである。
ここの温泉は、その日によって温度が違う。場合によっては、入れないくらい熱くなるとか。
足を浸けてみる。けっこう熱い。45度といったところか。入れない温度ではない。
へへへへ。上富良野、吹上温泉の上湯で鍛えたこの身体。福島飯坂、鯖湖温泉で修行を積んだこの身体。45度くらいなら楽勝でクリアできる。
大理石の湯船、硫黄泉に浸かりながら、国家公園の峡谷を眺める・・・これを至福といわず、何が至福か・・・。これを至福といわず、何が至福か・・・。二回言った。ははは。
硫黄泉は湯船を通り抜けて、川へ流れ出し、そのままタロコの峡谷を流れて海へ出る。
さて、帰るかな。
タロコ、楽しかったな。
気持ちよかった。
さて、今、ブログを書きながら、iPhoneで撮った写真をパラパラと見た。
温泉の写真は50枚くらい撮ったのに、タロコ峡谷の写真は3枚しかなかった。・・・我ながら・・・ひどい。ドイヒーなのである。
こめんよ、タロコ峡谷。
おわり。