学校の統合問題は少子高齢化と過疎化が進む地方都市だけの問題ではない
都市でも中心部の住人の高齢化により子供がいなくなり学校が維持できずに統合に至るケースも実際にある
統合するにしても出来れば近くに
自分が卒業した学校が無くなるのは寂しい
などの意見が数多く出されて、統合までには、いくつもの山を越える必要がある
こういった反対意見はお年寄りの発言が多い印象がある
子供の意見を聞けと言っても幼い子供に分別は難しい
従って子供を中心に置いて大人達が考える必要がある
義務教育は全国どこでも同じような環境の元で子供達に受けさせなければならないと考えている
地方の学校は生徒数が少く小中学校が一緒になっていて、且つ複式学級で授業を受けざるを得ない場所もある
立地の要因で他と統合しようにも難しい場所もあるが、ネットワークを利用した授業や遠方の学校との交流授業などを工夫して少しでも同じ環境下での授業の実現に努力されている
一方、平成の大合併で市になった自治体でも住民の少ない旧町村部の学校統合が検討されている
こういった場合、何処も我田引水的な反対論がまん延し統合の検討に歯止めを目論む活動を目撃する
こういった活動の中心人物は多くは教師だった方々で、その反対意見は先に記載したノスタルジー的なものや、重箱の隅を突く小さな事や
統合費用が高いと言いつつ、出来もしない場所に新しい校舎を作れなど支離滅裂な意見が出てくる
彼らは子供の身になって統合したメリットを全く無視していながら、子供の負担が大きいなどと、さも子供の立場に立っているかの振りをする
このような不毛な説明会が統合時期の延期に繋がり、その結果が子供に回ってくる
我々大人は地域の宝である子供達が市内どこに住んでいても同じ環境で学べる様に協力すべきでは無いだろうか
この様な閉鎖的な我田引水的な考え方では若者は都市に流出しても仕方が無いと言うしかない
これからの地元を支える若者家族が地元愛を維持しつつ、将来に向けて夢を持てる地域にするように、我々老人は協力すべきだと考える