Bモーターに関するニュースを見て改めて感じることがある
一代で急成長したカリスマ経営者率いる巨大企業
とても真似ができる事ではないが、その成功に反して何故この様な悲しい状況が起きてしまうのか
おそらく創業社長は当初は高い意志を持って仲間と共に懸命に働き会社をここまで成長させてきたのだろう
しかし、巨大になった会社をどうまとめていくのかはカリスマ経営だけではできるものではない
乱世の奸雄、治世の能臣
乱れた戦国の様な時代のリーダーと平和な時代のリーダーに必要な能力は異なるということ
カリスマ経営者は卓越したリーダーシップを発揮するが、自分の耳に心地良いものばかりを求めるようになり
周りにはyesマンが締めるので末端が全く分からなくなる裸の王様に陥る
巨大な象が寄り掛かるのは巨大な樹
企業は規模に合わせて当然のように寄り添い合う構図が出来上がる
木造建築専門の工務店に高層ビル建設が出来ないのと同じで、高層ビル発注者と高層ビル建設が出来る業者の関係は限られてくるのは当然のこと
従って車検、修理を日本で最も行う会社と損保会社との関係も同じ構図であり得ること
ケースによっては官からの天下りも受ける場合もあるだろう
こういった構図は今に始まったことではない
但し、こういった構図には不正は起きやすく、見直しや監視の強化をもって是正するという反省の言葉は何度も耳にした
従って、先人に学べば自ずと学べる事だが、苦労を知らない身内の役員は理解するのが難しい
息子というだけで、いきなり上層部へ付けてしまう人事の結果は能力があって昇進した者とどちらが会社の為になるかを比べなくても解りそうだ
ネット関係の会社を立ち上げて巨大化し、違法な取引を繰り返して身の丈以上に突き進んだ輩もいるが、今では過去の資産で暮らすのみ
つくづく人の能力は万能ではない事を知らしめる
信長と秀吉と家康のようだ