頓珍漢

人の話は最後までしっかり聞いて答えろ、そんなことは当たり前のことである

問いに対して正確に答えが出来ないなんて全く考えられないと考えていた

日本語は主語や目的語が曖昧になりやすいのだが、会話の流れで何を言っているのかは理解できるもの

見当違いな答えをするなんて何か他の事を考えていたのではないのか？と考える程である


先日、あるプロジェクトのヒヤリングが開催されたので出席した

担当する者に対して、審査する方達から色々な質問が飛んでくる

一人で受け答えするのではなく、担当する部分だけ答えればよいのだ

当然、出席した私にも質問があり、私なりに答えたと考えていた


暫くして、プロジェクトのメンバーが再び集まりミーティングを行ったときの事だった

一人の若者が、私に向かって「質問と全く違った答えを発言していた」と指摘したのだ

別の若者も、「議事録を読んだのだが、確かに変な答えを返していた」と続けた

冷静になり、議事録を思い出してみた

確かにその内容で合致しない回答を述べているように記述されていたのを思い出したのだが、私はきっと議事録作成者が間違って聞いたか解釈をして誤記したのであろうと思っていた

それが、皆そうだというので、可なりのショックを受けた


アルツハイマーだろうか、ボケが来ている

先日のニュースで、スマホを見すぎる壮年の物忘れ症状が増えているらしく、原因はスマホから得る情報の多さから脳が疲れ切っている事だという

私は、すぐさまプロジェクトチームの交代を上司に進言した


頓珍漢な受け答えを笑っていたのに、いつしか笑われるようになっていたのかと思うとお恥ずかしいというよりも悲しくなってくる

暫く何も考えないで脳をしっかり休ませよう

神対応

１年ほど前から仕事で使用しているリュックタイプのバッグのお話

リュックタイプのバッグは最近はやりだが、重い荷物を抱えたり、ゴロゴロ引いて歩くよりも楽で便利だとヒットしている

重い荷物の場合は両肩のベルトを固定すると更に安定して楽になるのだが、この金具が片方無くなっていた

金具と表現したが、実は樹脂製で、なんと表現した良いやら悩み、つい金具と書いてしまった

とても不便なのでメーカーに問い合わせようと調べたのだが、メールでの問い合わせ法しかないので仕方なくメールしてみた

暫くして返ってきた返事は直接部品販売は行わないので、購入した店に相談しろという

全く、偉そうな対応だと少々頭に来たのだが、とりあえず店に行くことにした


購入した店の記憶があいまいで、ある有名デパートだと考えていた

そのバッグ売り場に立ち寄って使用しているバッグを見せて取り扱っているかどうかを尋ねてみた

その店員の答えはノーであった

しかし、その店員の対応はそのバッグメーカーにその場で電話して問合せ、近くの取り扱い店舗を調べたうえで、近いので尋ねてみて欲しいと紹介してくれたのである

全く利益に繋がらない、まさに神対応であると感激した


頭を床に擦り付ける程お礼を言って、さっそく紹介された店に行く

その店は高級バッグ店でどれもお高い価格の商品を扱ているのだが、デザインや素材は流石に他店に無い斬新な商品ラインアップである

そんな高級店だから、そんな金具だけの取り寄せなど相手にされないだろうと、恐る恐る訊ねてみると、優しく承諾してくれた

再びの神対応である

丁度、小銭入れを無くしたのでお手頃の小銭入れを購入して、少しでもと感謝を伝えたかった


高級店は馴染みが無いのだが、こういった店の良さを改めて知ることが出来た気がしている

オリンピックは面白かったね

オリンピックのバックアップをしている方と久しぶりに食事をした

話題は何と言ってもオリンピックである

勿論、日本の成績が良かったこともあるのだが、更に面白いのは裏のお話である

彼の話は本当に面白い


スポーツの世界には系列という派閥がある

出身地とか所属していた団体とか、学校の派閥もある

こういったくくりは競技の表面には表れないで、我々の目にはチームジャパンとして映る

しかし、彼に言われてよく見てみると、同じ競技なのに意外と近くにいない者がいることに気付く

種目は違っても同じような競技ならば仲良く互いを応援しあっているようにも感じる

しかし、現実には派閥があり意識しなければ隣に立つことは無いというのが現実の様である


韓国のスピードスケートの女子パシュートで問題になった選手も実は派閥が違うらしい

元々、女子パシュートに力を入れていなかった韓国にとって、ロシア選手のドーピングによる参加資格のはく奪で急遽作ったチームであり、それもまったく派閥が違うのだという

メディアでもこのことに触れいていたが、まるで差別していたのような解説内容だったのだが、派閥が違えばコーチも違う為に、起こってしまった状況の様である

日本のチームではこういったことはあり得ないが、それでもそう言われて観てみると何故この人がいないのかと気付くようになる

私の場合は実名を挙げて教わったので、より具体的であった


動画ならイニシャルで言うか、ピーが入るのだろうけれども、こんな事を知るのも面白い

人を想う

大杉漣さんが急逝された

この様な突然の訃報は驚きと悲しみが倍増する

強面であるけれども実は優しいおじさん、というイメージは我々世代にとって憧れの姿でもある

時々テレビで観るゴチになりますで２週連続ピタリを出された時にはやらせかと驚いたが、運命の反動ではないがそう見えてしまう

ご冥福をお祈りする


少し前だが、藤井聡太が羽生善治を破り、一般棋戦で初優勝して５段から６段に昇進したというニュースは驚いた

彼の言動は以前から大人びた所があり、１５歳にして偉業を達成するからこういった性格なのか、こういう性格だから偉業が達成できるか判らないが、いずれにしても人とは少し異なった部分がある方が宜しいようである

いずれは７大タイトルも獲得してトップ棋士になるのであろうが、オリンピックの若い選手の活躍と共に日本の若者の素晴らしさを改めて知ることになった

これからも応援したいものである


平昌オリンピックの女子の活躍は凄いね

小平選手の金メダルに続いて女子パシュートでも悲願の金メダルを獲得した佐藤選手と高木姉妹の見事な滑りは観ていて興奮した

女子のカーリングも初の決勝トーナメントに出られたし、女子フィギュアのフリーも楽しみである

彼女たちには是非メダルを獲得して欲しいと祈っている


報道される五輪の疑惑

この所、選手や審査員、運営関係者や施設など数え上げたらキリがないほどの疑惑が報じられている

実際には疑惑ではなく現実だと言われているが、ここでは敢えて疑惑としておく

こういった背景には国が選手や関係者に良い成績を求め、それに応えない限り認められないと言う風習や姿勢、民族性があるからだと思う

結果は兎も角、楽しんでくるなどは絶対にあり得ない環境なので、同じ人間として全く別な趣なのである

国際的な競技は一堂に会して行う為に世界中が観ているから、この違いがハッキリと現れてくる


最近、人を観て人を想うので書いてみた

小平選手の金メダルに観たもの

男子フィギュア個人の羽生選手に続いてスピードスケート女子５００ｍで小平奈緒選手が金メダルを獲得した

またまたウィスキーをなめながらの観戦である

一発勝負の競技が始まる前にはオリンピックまでが好調過ぎると本番になって失速する前回の女子ジャンプのようにならなければ良いと、実は心配しながら観戦していた

それに、オリンピック本番にやたらと強いイメージがある強豪オランダの選手達にも注意が必要だとも考えていた

スタートのピクリが気になっていたのだが、ネットでは嫌がらせだとかで２位になった韓国のイサンファ選手の時との違いを画像で比較していたりもするのだが、なんでもかんでも陰謀であるようにとらえるのは良くは無い

ジャッジが人間である以上、そういった間違いは起こりえる事であるし、その結果が問題になれば競技審査を担当する部署なり責任者が問われる問題であるので、あまり騒ぎすぎない事を願っている

それは、小平選手が２位に終わったイサンファ選手と肩を並べて国旗を手にウィニングランをする姿に現れている

お互いを認め合う二人の選手にとって、作為的な陰謀や行為は無用であり邪魔なのである

世界の中で認め合いライバル関係にある選手同士は、そのような薄汚い思惑などは関わってほしくないのである


オリンピックに政治は関与してはならないと言われるが、それは違うとしか言いようがないが、少なくとも選手同士の間には政治の都合などが関与されない事を示した、その光景は実に素晴らしい光景であった

国ぐるみのドーピングや、国の都合での合同選手など、うさん臭い話の中に全世界の人々が願うであろう人種を超えた関係の構築こそ、オリンピックの素晴らしさであることを、小平選手の行動にに観た気がしている