昨夜のNHKスペシャル「ジャパンリバイバル」安い30年を脱却し日本経済の復活なるか米投資会社迫真ルポ
という番組を観た
経済成長が停滞している間にアメリカ、中国どころかASEANのマレーシア、タイ、にも世界競争力ランクで抜かれた現状は事実である
昨今の円安により外資から見れば割安であると日本商品の購入どころか企業買収も進んでいると解説した
海外の大手投資ファンドが低迷した日本のホテルチェーンを買収し新しいサービスを再構築して日本内外の集客に成功している事例を紹介した
更に、日本の得意な製造業の買収も増えていると紹介し、伸び悩んだ技術開発を推進させ日本の開発技術力を活かす事が日本の中小企業の生きる道だと某大学の教授が後押しした
賃金さえ上がらない日本経済においては技術開発など二の次であり、コストを下げることばかりを求める姿勢は、私も個人的に不満を持っていた
確かに日本は現在も安い物に飛びつくという資質がある
これは無駄を省くという意味で安い物であった筈が、日本のトップ自動車メーカーが推進してきた定期合理化という名の強制値引き制度が原因だった気がしている
当初はその自動車メーカーも世界市場で打ち勝つために共に合理化に励み利益を確保しつつ合理化する呼びかけだったに違いない
それがいつしか価格競争をさせて自らは何兆円という利益を上げ、利益の出ない下請け会社の上に成り立っていることを忘れ
日本の限界を見て賃金の安い中国へ工事を移転
中国の賃金が高くなると東南アジア各国へ移転し続けた
中国の覇権、ロシアの侵攻等の要因で海外からの調達が難しくなり、更に昨今の円安で日本での部品供給見直しに切り替えるなど、日本の国を考えていないとぼやきたくなる状況だった
かつて半導体を日本から取り上げたアメリカの方策から始まって
その後の韓国への技術者の流出が中国にも波及し、巨大資本となった中国企業はあからさまに日本買いに走っている
尖閣などの領土問題と並行して日本侵略を進めているのは日本を益々弱体化させる事態だと言われてるが、政府はようやく対応を始めたばかりで不安は取り除かれていない
中小企業も新たな取組を始めて技術の日本復活に貢献して欲しいが
先月終了した朝ドラの「舞いあがれ」のように東大阪の技術力を集結発展させる施策が必要で
解説の某教授のように外資受入が不可欠ではない
外資は投資であり決して育てて儲けるのでは無く、育てて売るのがファンドである
必要なのは舞いあがれのお義兄さんのような日本の将来に投資する日本の投資家である
日本のトップ自動車メーカーもこういった状況を確認して頂いて共に成長してゆけるように新しい関係を考慮いただきたいものだ
海外サプライヤーに投資してきた資金を日本に呼び戻さないと日本経済は強くはなれないと考える