退位

一般の企業では定年制度が導入されている

最近は年金の引き上げに伴って定年年齢の引き上げを行う様に政府が要請しているが、これも都合の良い噺である

ある番組でコメンテーターの１人が定年制を廃止すれば良いとコメントしていた

年を重ねても働いている人は一応に元気であるので、定年といって無理に仕事を辞めなくても良いという考え方のようだった

それでは、昔はどうだったのであろうか？


年齢を重ねていつまでも居座ると若い人の重荷になるという考え方が昔からあった

勿論、そんな時代でも年老いて働く者は存在したのだが、大家の旦那が楽隠居するイメージが強いのであろう

一家の家計を支える柱が交替し、それまで頑張ってきた者は隠居する

そんな風潮は今では懐かしいとさえ思えてくる


敗戦後、日本国の象徴となった天皇の地位を真摯に受け止められている今上天皇の生前退位のご意向は、政府内でも検討されている

色々な考え方があって喧々諤々としている様だが、もっと単純に考えられないものなのかと思う

崩御されてから引き継がれる事でも差し支え無かった以前の天皇とは違って、今では日本国の国事を含む様々なお仕事が存在し、それ自体が停滞することの影響を考えれば、体力のある世継ぎに早めに交替する事は理に適っている

定年制のような年齢の制限は難しいだろうから、体力的に鑑みて適切な時期に天皇のご意志で交替で切る制度を取り入れれば問題は無いように思う

一部、政治に利用される等の懸念事項もあるようだが、天皇の公務を観ていればそんな心配は無用である事が判るし、そう懸念する事こそ悪く利用する事を考える兆候のようにも感じる


後生に悪い影響を与えるのなら早めに退き、健康ならば他の仕事を見付けて働き、生きがいと健康な身体を維持して生活を一変して行く折り返しが定年なのではないかと思う

勿論、世の中には少ない年金だけでは生活出来ない方々も多く存在しているのだが、これからの世代は親との同居を軸にして、折り返しの人生を考える為に退位（定年）を考えた方が良い気がしている

ラブコール

アメリカのトランプ大統領が次々に大統領令を発令している

違法移民やテロ犯の入国を妨げる為としているが、多くの来訪者が困惑しているというニュースを聞いてアメリカはある意味鎖国を
しようとしているかに映る

安倍首相もTPPの永久離脱や輸入関税の不均衡など日本に対する措置を懸念して早速首脳会談を申し込んだ

本当に実施するだろうかと懸念していた過激発言が現実のものとなり、正直な安倍首相の答弁を観ていてもその困惑度合いが判る

企業トップが発した命令を即座に実行する組織があるかどうかが問われる一般の企業のように、アメリカ大統領の言動は軽くない

やっぱり間違っていましたでは済まされない事態にならなければ良いのにと心配になってきた


次女の孫から熱烈なラブコールを受けて、次女宅に遊びに行った

お土産をもって昼食を共にし一緒に遊ぶ

別段、爺に何をして欲しい訳でも無いが、取り敢えず脇にいて欲しいのだと理解した

それでも、ラブコールを受ければ悪い気がしない

帰り際に寂しくて泣いてくれるのも可愛さが増幅する事態である

次に会えるのは三女の結婚披露宴の前夜、家族が一同に集うホテル

次女から電話があり、その日に赤丸を付けて楽しみに待つ事にしたという


必要とされて感じる幸福がある

それが家族だろうが他人だろうが関係ない

トランプ支持者のラブコール、アメリカ国民にとって間違っていなかったと言えれば良いのだが

海外展開

経済団体の事業部会が開催され、次年度事業計画と予算、人事に関する件を打合せた後、新年懇親会が開催された

しっかり審議を行った後は叔父さん達の酒盛りである

流石に各企業を代表する方達だけあって話題が豊富なのは、私と違って色々な役職を兼務しているからである

中には観光協会長を務めている先輩もいて市の観光PRについて熱弁を振るっていた


若手の中でも最も若い方と近くになり、もっぱらお話ししたのは海外展開の話題

その会社は食品製造会社で数年前に立派な食のテーマパークをオープンし、マスコミからも注目を浴び、連日大盛況という華々しい実績を持たれているのだが、内容は未だに不採算であるという

原因は初期投資の額が大きかった為に減価償却費が賄えないとのこと

本業の利益圧縮に一役買っていると考えれば上々なのだろうと推測した

その彼はほぼ毎月タイへ行っているという

目的は食品製造会社を作る準備をしているとか

作られた食品は日本では無く、東南アジアを中心とした世界各国がターゲットだとか

昨今の日本食ブームではあるが、とんでもない日本食が供される現実を目の前にして、これは何とかしなければと思い立ったそうな

どう言えば、テレビでそんな番組を観たことがある


細かな内容に付いては企業秘密なので差し控えるが、次の夢に向かって行動する人の言動は興味が沸いてくる

アメリカ大統領の言動で右往左往する世の中ではあるが、いつの時代も日本だけでは無く世界に目を向けてチャレンジする姿勢こそ明日の日本に大きな力を与えてくれると感じている

のど飴

気が付けば周囲にコンコン咳をする人が多く存在している

訊ねると風邪で長く状態が続いているという

流行しているのだろうか

私の風邪がうつった妻も酷い咳に悩んでいる

もっぱら我々は市販ののど飴を愛用している


妻が選んできたのは龍角散のど飴のブルーベリー味

龍角散特有の薬臭さが少ないと妻の推薦付きである

試しているとなるほど舐めやすい

これでしばし安静の喉が得られるなら一日中舐めていたいのだが、糖分の過摂取の心配もあるのでほどほどに我慢している

当然、二人で消費すれば早く無くなってしまうので、私はコンビニで別ののど飴を購入する事にした

そのコンビニでは同じものが売られていなかったので、仕方なく購入したのは普通の龍角散のど飴

これでも効果は変わらないのだが、味に嗜好が現れる

逆に考えれば食べ過ぎることは無いので丁度良いのかもしれない


花粉の季節まではのど飴がよく売れるのだろうと陳列されたのど飴を物色するが、残念ながら目を引く真新しいものは発見できなかった

欲しいと思う時に手元にあると嬉しいのがのど飴

一端、喉の具合が良くなれば隅に追いやられ、古くなったと処分される事もある

大阪のおばちゃん達のように持ち歩き、消耗してゆくシステムがあれば処分などあり得ないだろうが、一般には哀しいがこれが定めなのだろう


子供の時、飴はお菓子であり、学校で舐めていると叱られたものである

それが、仕事中でも舐めている人がいても咎めることも無い

クリエイティブな仕事をしている職種ならガムでもありなのだろうが、我々の仕事は御法度である

しかし、のど飴は別

マスクの下で判らない様にペロペロしてるのも密かな楽しみになった

プチ断食の薦め

今年もお得意先の社長が新年の挨拶巡航でおいでになり、恒例の新年会が開催された

お得意先に関係する会社が招待され、当社の場合は私が参加させて頂く事も恒例となっている

その関係会社の会長さんが今年も参加され盛り上がっていたがその会長のお話


会長とは昨年、東南アジアへ出かけたのだが、その際に腸の具合が悪くなり心配した

どうしても東南アジアでは衛生的な問題があるのだが、個人的にも手洗いを励行し、生ものは口にしない事を旨としているが、供された料理には気を許してしまう事が多い

帰国してから１週間、調子が悪いのでついには２日間プチ断食を断行したという

水分意外は口にせず過ごした結果、体調が戻ったという


体力を要する仕事をしているとこんな芸当は出来ないのだが休日ならば出来る

胃の中を空っぽにしていると不思議にお腹は空かない

健康ならば空腹でストレスを感じるかもしれないが、少々弱った状態では意外にもすんなり出来る事はインフルエンザに感染して寝込んだ為に奇しくも経験する事ができた私のは理解できた

以来、小食になり、意外にも体質が変化した気がすると会長は周囲に向けて訴えていた


私には久し振りの酒なので、食事量も飲酒量も極力控えていたのだが、会長は以前にも増して沢山食べ沢山飲んでいたが、驚く体力である

それもプチ断食の効果だと鼻息は荒かった

呑んで帰るとお腹が空く

そこで食べてしまうと翌日胃もたれになり、朝食もままならない

体調も芳しくなく感じてしまうのは仕方の無い事だ

やはり、週末はプチ断食をやってみようと考えている