本物から学ぶ

雨模様のこの時期には、アウトドアは相応しくない

屋内で行う事で楽しめる事の中で、今回は久し振りに美術館へ行くことにした


国立美術館で日本画の巨匠の特別展示が行われていたので、妻と出掛ける事にした

何でも鑑定団で時折登場するその巨匠は、妻も私も覚えていた


流石に有名な巨匠の特別展示だけあって、沢山の人で混雑している

来場者は、圧倒的に女性が多く、熟年層の女性が目立つ

ちらほらと、男性の姿を見るが、おじさんと若者は同じ位の比率


間近で絵を観れば、細部迄、書き込まれた匠の凄さに圧倒される

おば様達の評価は漫画的だ

思わず吹き出しそうになる


若い人達の中には、美術に携わっている人が居るだろう

本物を見ることによって得られるものが、必ずある

テクニックだけでは無く、感性や情熱などが伝わってくる


本物から学ぶ事は絵画だけでは無く、音楽や書、演劇なども同じだ


素人で、何も解らない私だが、何でも鑑定団の鑑定士田中さんの様に、ハンカチを口に当ててじっくりと観て巡った


本物をじっくり観て、感性を豊かにする事は大切なのだと

感じさせられた

おみくじ

参拝し終わり、珍しくおみくじを引いた

めったに、おみくじは引かないが、女性はおみくじがお好きである


結果は、妻は大吉

私は、末吉


因みに、吉凶の一般的な序列は

大吉＞中吉＞小吉＞吉＞末吉＞凶＞大凶


序列よりは、おみくじの内容が大切で、戒めとして心に止めておくのだ


旅行の欄には「浪費に注意」の文字が

なる程、気を付けよう

これが、おみくじの戒めなのだ


妻の大吉の旅行の欄には、「連れに注意」とあった

連れとは、言わずもがな、私の事だ


宿に向かう車中で、そう話す妻に、いったいそれはどういう意味なのかを聞いた

妻は、神社で聞いたらと笑った

これも戒めだと、又しても自らを慰めた


所で私は、おみくじを結んできたが、妻も結んでいた

確かではないが、凶等の悪いものは神社に結んで、難を転じるようにする

大吉の様な良いくじは持ち歩く


そう、妻に話すと、そんな話は聞いたことが無いし、どこでも皆結んでいると言う

確かにいつまでも持ち歩けないので、神社に行って結んで御返しするから同じ様だが

これ以上の議論は雰囲気が悪くなると、引き下がった


早速、おみくじの戒めが役立った

ノープラン

妻と恒例のお詣りに行った

今回は西方面

お休みを戴いて２００キロ離れた神社へ行く事にした


道中、とりとめの無い話をしながらドライブする

ナビに目的地をセットしてあるので、楽なものだが、宿泊先を決めた位で殆どノープラン

それも旅の醍醐味だが、調子がずれると、思わぬ無駄を重ねて、くたびれ儲けに終わる事もある

適当に著名な名所を目的地に加えて車を走らせた


いくつか寄り道をしたので、目的地の神社近くに到着したのは、午後３時を回っていた

到着したが、駐車場が無い

下調べが十分でない為の結果だ

仕方無く遠くの駐車場に車を停めて歩く事にした


妻は長い距離を歩く事が気に入らない様子

なだめながら、人混みの中を歩いた

この時間帯でも多くの参拝者がいるのは、流石に有名な神社だと感心した


何とかお詣りを済ませたのは５時近く

妻を神社近くに残して車を取りに１人急いだ

脚が棒の様になり、額からは汗が落ちた

これもノープラン、旅の醍醐味だと自らを慰めるしかなかった


これで本日は終了

後は宿に行くだけだ

温泉に浸かれば、きっと疲れて、早々と眠りに就くに違いない

若い感覚

先日の話題で気にかかる事があった


歳上の上司がスマホのゲームやパチンコなど若者が好むものに積極的に取り組み、話題作りをしている姿を見て

くだらないと考えていたが、今では流石だと考える様になったと

中堅の者が感心して話していたのを聞いて、変な考えだと感じた


確かに年齢差があれば話題は少なくなる

しかし、話題が無いからとスマホのゲームやパチンコに興じるのは、いかがなものか


その事が悪いと言っているのではない

話題を作る為にとは単なる言い訳ではないかと思うのだ


スマホのゲームやパチンコは娯楽の１つとして浸透している

しかし、それが全てではない


釣やゴルフ、サッカー、野球、サーフィン、自転車、走るのや登山もある

実に様々な娯楽や趣味の領域がある中で、何故スマホのゲームやパチンコなのか


コミュニケーションで大切なのは、人の考え方、姿勢ではないだろうか

話題のきっかけとしてなら、何でも良さそうだが

そんな話を有り難がっている中堅の考え方が問題だ


歳下の部下に取り入る為に、そんな事をする上司が情けない

それを流石だと感じる様では、将来が暗いと感じる

横着者

梅雨になり、暫く経つが、雨の降り方が気に入らない

局地的に激しく降るし

あんなにひょうが大量に降るのを初めて見た


梅雨のイメージは、しとしとジメジメ

昔は、空のタンクがよく持つものだと感心したものだ

それが、降らない地域との差が大きい

本当なら広く満遍なく降らせねばならないのに、面倒臭くなって１ヶ所にバケツをひっくり返したみたいだ

雨を降らすのが雷様なら、相当な横着者が担当しているようだ


春雨じゃ、濡れて行こう

は有名な台詞だが、霧雨などは、職人芸のレベル

横着者では決して降らす事が出来ないだろう


汚いヤジを吐いておいて、都合が悪くなると黙んまりを決め込み、事が納まるのを待っている議員

最年少市長と囃し立てられても、結局収賄で逮捕された市長

彼らも横着者だ


ブラジルまで遥々応援に行っている日本人サポーター達は、ゴミ拾いをして世界から称賛を浴びている

こんなに素晴らしい人が居るのに、横着者も居る


どこか変だと、気候にも人にも感じるようになっている

身の回りの事をキチンとしよう

横着者が当たり前にならない様にしたいものだ