10月4日 木曜日の朝、いつもどおりに駅に向かって歩いていて、かりんに青い実がついているのに気付きました。
(あぁ!すっかり秋だなぁ)
そう思わずにはいられない朝でした。
10月27日 土曜日、ワイン城に行きました。ここのカリンは既に収穫期を迎えており、売店では調理レシピを付けて販売していました。
11月2日 土曜日の今朝、件の道傍のカリンを見あげると、色づいてきていました。もう間も無く収穫期を迎えることでしょう。
カリン(榠樝、別名「安蘭樹(アンランジュ)」)は、マメ科のカリン(花梨)とは全く別の種類で、バラ科の落葉高木であり、その果実はカリン酒などの原料になります。
日本薬局方外生薬規格ではカリンの果実を木瓜(もっか)と称しています。
原産地は中国東部で、3月~5月頃、白やピンク色の5弁の花を咲かせます。
実には果糖、ビタミンC、リンゴ酸、クエン酸、タンニン、アミグダリンなどが含まれており、その成分が咳や痰など喉の炎症に効くとされ、多くののど飴に配合されています。
実は渋く堅いため生で食されることはなく、砂糖漬けや果実酒に加工します。加熱すると渋みは消えます。
種子の仁には、アンズ、ウメ、モモ、スモモ、ビワなどのバラ科サクラ属植物の未熟果実の種子にある仁(じん)に青酸配糖体のアミグダリン (amygdalin)が多く含まれています。
アミグダミンの多量摂取による有害作用として、悪心、嘔吐、頭痛、目まい、血中酸素の低下、肝障害、異常な低血圧、眼瞼下垂、神経障害による歩行困難、発熱、意識混濁、昏睡、死亡などが知られています。
果実が成熟するとアミグダリンは糖に変わるため、果肉中の青酸配糖体は消失していきます。また砂糖漬けや果実酒などに加工するとアミグダリンの分解が促進されるといわれています。
果実の楽しみ方は、蜂蜜漬け、シロップ漬け、砂糖漬け、かりん酒などのようです。