2014年7月30日(水)朝10時過ぎ、玄関のチャイムが鳴りました。一階の集合ポストに入らない郵便物を郵便配達員が届けてくれたのでした。
差出人はAmazonでしたが、委託者はシック株式会社であり、送り状にはシックのキャンペーンに当選した賞品であるとの内容が記されていました。送ってくれた賞品はSchick Hydro 5(ホルダー+2替刃)でした。
この新機能を搭載した剃刀(かみそり)を観て、私が今まで使ってきた剃刀のことをあれこれと思い巡らしました。
私が髭を剃り始めたのは、高校入学と同時でした。サラリーマンの家庭に育ち、髭は剃るのが当然であり、マナーだとも思っていました。 最初に剃刀を買った頃(1964年)は、一般的には両刃の『安全カミソリ』が髭剃りの道具だった時代です。一部の人は日本剃刀や折りたたみ式の剃刀を使っていたようです。シックが日本市場に参入したのは1963年のことで、本格的な片刃時代を迎えたのは1970年でした。
父親は、私が10歳になる頃まで、折りたたみ式の西洋剃刀を愛用していたのを覚えています。戦前から、そして出兵中も満州で使用していたものとのことでした。剃刀の使用前後に、革砥でペタペタやっていました。 髭剃りを始めた時、なけなしの小遣いで両刃の安全カミソリを購入し、顔を切り傷だらけにしながら剃っていました。
買ったホルダーは、持ち手部分に回転部があり、これを回すと、替刃設置部分が上に、そして両側に天体観測ドームのように開き、替刃の交換ができる仕組みのものです。
昨年剃刀を新しいものに買い替えるまで、髭剃りをして顔を傷つけないことは稀でした。
大学に進学したとき(1967年)、既に社会人となって久しい兄がBRAUnの電気カミソリ(Shaver)を買ってくれ、再就職する1973年まで使い続けました。 大学卒業二年後の再就職した頃にはBRAUn電気カミソリも壊れかけてきており、シック・ジャパン株式会社製T字形カミソリのシックインジェクターを使用し始めました。その後、それまでの一枚刃のホルダーで利用できる替刃に、二枚刃のシックインジェクターⅡが1974年に発売されると、それを購入しました。
宣伝文句通り、髭の剃り具合は一枚刃のものより優れていました。 1980年には結婚を前に、Schick SupperⅡ(1972年発売開始)に替え、1992年にSupperⅡPlusが発売されるとそれに替えました。
SupperⅡPlusはSupperⅡのブレード上部にシリコン製のスムーザーが付いたものと考えればいいかと思います。 SupperⅡPlus は2013年3月まで使い続け、2013年4月にSchick 3 Protector Ⅲ(プロテクタースリー キレてなーい)に変えました。
(プロテクター3Dは1998年発売開始。2001年シック・プロテクター3Dダイア、2007年シック・プロテクター3Dダイアプラスを発売。
シック・プロテクタースリーホルダーおよびシック・プロテクタースリー替刃<Schick 3 Protector Ⅲ(プロテクタースリー キレてなーい)>を2009年に発売開始。)
この剃刀を使ったとき、顔を傷つけることなく剃り終わることができ、大変感激しました。 私はずっと、髭剃りにはシェービングクリームではなく石鹸を使っています。シェービングカップとシェービングブラシで石鹸を泡立て、顔に塗って剃刀をあてます。この一連の動作がたまらなく気に入っています。
髭剃り後の肌ケアとして、アフターシェーブローションを使っています。
≪革砥(strop)とは≫ 剃刀は使用にしたがって刃先が磨耗し、当初の切れ味を失っていくが、軽度な磨耗の場合は砥石を用いずとも、革砥の上を数回往復させれば切れ味を復活させることができる。革砥は二枚一組になっており、上の一枚目は革(通常コードバン-馬の臀部の革-を使用)、下の二目枚は研磨剤が塗り込められたズック素材。
【関係サイト】
○ フェザー安全カミソリ株式会社HP
○ BRAUnブランドサイト(P&G)
○ シック・ジャパン株式会社
○Schick History in Japan - シック 日本での歴史