今夏に発売予定のMicrosoft社の新OSであるWindows10が開発・ブラッシュアップ中のようですが、3月末からは「Microsoft Edge」(コード名「Project Spartan」)の開発が加わっています。
今までWindowsに搭載されてきた標準BrowserはInternet Explorer(最新版はIE11)でしたが、Windows10からはEdgeが標準Browserとして搭載されます。もちろん、IEも引き続き搭載されますが、これは企業など従来のIEとの互換性を重視するユーザー向けで、あくまでEdgeが標準ブラウザーとなる予定です。
Microsoft社は、Windows 10発売後1年間は、Windows 7/8/8.1のユーザーに対しWindows10へのアップグレードの無償サービスを提供します。具体的な日付は未発表ですが、Windows10へのアップデートは今夏に実施される予定です。
Windows 10のカーネルバージョンは10.0になるとみてほぼ間違いないと思われます。
つまり、windows Vista 以降Windows 8.1 までのカーネルバージョンが6.x だったので、Windows 10は、XPからVistaに変わったときと同様、カーネルからの変更となるようです。
したがって、OSをアップグレードできるのは、ハードウェアであるPCが新バージョン10.0に対応していることが条件となります。
Microsoft社は、Windows10のハードウェア最低システム要件として以下を3月18日(米時間)に発表しています。
このことからすれば、日本国内でWindows 7/8/8.1 プリインストール版として販売されていたPCの多くは、メモリが4GB、ストレージが500GB、ディスプレーは15.6型ワイドで、解像度がWXGAの1366×768pxであり、20GB未満になるほどに多くのデータやApplicationが保存されていない限り、Microsoft社が示したハードウェアの最低要件を満たしているものと思われます。
≪参考:旧OSのシステム要件≫
PC起動時の画面では、Windows 8でスタートボタンとスタートメニューが廃止され、Windows 8.1でスタートボタンが戻ってきました。Windows 10ではスタートメニューも復活します。これにより、デスクトップ画面から起動し、スタート画面を経由せずに操作を完結できるようになります。さらに、Windows 10の新機能として、好みのアプリやライブタイルをスタートメニュー内の右側に配置できるようです。
Windows 10はパソコンだけでなく、タブレットやスマートフォンにも展開されるOSなので、標準Browserとして搭載されるEdgeも様々な機器で使われることを前提に開発されているようです。
Windows7/8/8.1ユーザーが、発売から1年間の無償期間中にWindows10にアップグレードすることが多ければ、Edgeが一気に広まり、Webブラウザーの主流になる可能性もあります。
そんなEdgeの特徴は二つあるようです。
(1) ユーザーがWebサイトに手書きやメモを残せる。
ツールバーにある「Webノートの作成」というボタンをクリックすると、自分でメモなどを書き込めるモードに切り替わり、Webサイト上に手書きでメモをつけられる。また、任意の位置にキー入力でメモをつけることができる。
(2) リーディングモードの搭載。
これはWebサイトから記事と関係ない画像などを取り除いて整形し、読みやすい形に整える機能。
Webサイトには広告などが表示されていて、記事と関連画像が見づらいこともある。そんな場合はツールバーの「読み取りビュー」ボタンをクリックすると、広告などが消え、記事本体と関連画像のみが表示されるようになる。
現在はまだまだ開発途上といったところ。最新技術に対応しつつシンプルで軽快なブラウザーを目指しているようです。
【関係サイト】
○ Microsoft Windows - Windows10
○ Windows10 スタート画面(PC)
○ Microsoft Edge画面(PC)
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