えまちゃんと

C43(S205)日記とチャリ少し

F48こと、NewX1

2015-12-02 | 車関連
今さっき、税務署へ寄ったついでにBMWへお邪魔した。
そう、X1が配備されているとの事で、たまらず伺ったのです。
一度だけ面識のある営業の方に、試乗をリクエストした。

用意されたのは、「X1 xDrive20i xLine」であった。
2Lターボ搭載の4WDである。
エクステリアを見渡せば、地味な色目であった事もあり、MSで見たよりもインパクトは少ない。
むしろ従来型の面影を感じたりしました。

さて評論家が、「FFベースとしたことでのマイナスは一つもない」なんて豪語するF48ですから、期待は大きい。
乗り込めば、そこにある世界はF20やF30の世界とは別のもので、やはりSAVである事を感じます。
違和感を覚えるほどではないが、低い着座位置から醸し出されるスポーツネスとは違うものである。

走り出し、バリアブルステアに慣れていると、これ程までにハンドルを回すのが普通なのかと感じた。
それは良いとして、細めのステアリングは握り心地も良くなく、そのデザインも足りない。

更には、シフトノブが、かなり下の方から生えており、電磁式シフトに慣れてしまった身には野暮ったい。
2シリのツアラーシリーズがそうであるらしいのですが、FFモデルの特性らしい。

さて走り出し、192馬力を誇る心臓に不安などない。
この4駆武装をしているボディを軽々と引っ張り、それはディーゼルと違い高回転までもを楽しめるもの。
とは言え、120iと比べて加速性能に差があるかと言えば、無いと思います。
音や車重、ドライビングポジション等の関係で、F20で踏んだ方が楽しいのは想像の通りです。
ただ、3、40キロからの再加速においては、プラス400ccの線の太さを感じることができますが、神経を張らなければ分からない程度です。

ただ、New X1トータルとしての評価に厳しい点数を付けざるを得なかった。
良く出来てはいるし、走るし、その挙動もキビキビを意識したモノであった。
ただ、それがBMWらしくないのだ。
一言でいえば、ゴルフ6GTIの様なコツコツ感を伴うとでも申しましょう。(6GTIが悪いのではなく、車両の性格的にそぐわないと思う)
剛性が高いのは分かるが、脚が突っ張っている様な、角が取れていない様な、そんな感じでした。
ほとんどコーナーを試すことができなかったので、その張りが良い方へ作用するのかは分かりません。
少なくとも通常速度で走っていて「懐の深さ」を感じる車両ではなかった。

荷室から入ってくる音も、X3やX5とは次元の違う音である。
この手のワゴンタイプにおいて、この部分は金を出しただけ見返りのある事が多いのですが、やはり他のXシリーズとは駆動方式の違いだけではないと感じました。
2シリあたりに乗った方ならば分かると思いますが、この共通したプラットフォームを持つX1の乗り心地はF20に劣ると感じます。
あくまで伝統やラクシャリーを標榜するFR種としての土壌からの見解ではありますが、どちらが高級か、どちらの懐が深いかと聞けば大方はF20と答えざるを得ないでしょう。
評論家は、ある意味「新型車の良いところを探す」のが仕事の一つです。
今までのBMW車の延長線上にビタッと当てはまりませんので、試乗もせずに買ってはいけません。
もしかすると、今までの方向性よりも好みである方もいらっしゃるでしょう。
それこそ「ティグアンあたりがもう少しスタイリッシュになれば」とか「ディーゼルのGLAが欲しい」という層にはど真ん中でしょうし、古くなって見栄えのしない「Q3」あたりはいいお客さんになることでしょう。

最後に、初期ロットであることに起因する部分もあるでしょうし、FFモデルでもまた違ったものになるでしょう。
新型車の場合、我先にとオーダーを入れる方は多いが、最初の数カ月ふり返って見られる程の視線を浴びるという事以外、メリットは少ない。(と私は思う)
様々な国のユーザー意見をフィードバックし、毎年毎年ブラッシュアップしていくのは誰でも知るところでしょう。
サスペンション等においては、大きく手直しをするところですから、せめて翌年度のモデルを狙いたいと考えます。
コメント
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