新年おめでとうございます。
今年はどんなものに興味を持つのだろうと、楽しみではありますが今年は車を買わない年の筈です。
さて今は、第三次パワーウォーズなのだろうか。(本当は何次なのか分からないけれど)
若かりし頃、毎年毎年最高出力は更新されていった様な雰囲気がありました。
4代目Zが280馬力に到達した頃、国土交通省が日本自動車工業会に申し入れを行い、その280馬力規制ができたと聞きます。
出力の増加と交通事故が比例した時代で、「交通事故非常事態」が宣言されたという。
少し前にも書きましたが、私の乗っていたR33GTS-tは2.5L直列6気筒を積み、ターボ武装し250馬力を誇った。
それを受けとめるタイアは205/55-16というもので、当然ながらFRです。
それ以前に乗っていたランサーターボなどに比べれば、いとも簡単にという程ではありませんがテールスライドを前提とするような乗り物でした。
ランサーの頃など、2車線道路から3車線道路に曲がる交差点など、かなりの確率でスキール音をあげてカウンターを当てていたものです。
それがFC3Sで185馬力、R33で250馬力となり、操るに緊迫感を持つようになったと思います。
まぁ160馬力位であった頃の車は本当に楽しめたと感じます。
確かにあの頃の車は、今の車に比べるといとも簡単に破綻するものでした。
ここ10年で後輪をスライドさせた車って何だろうと考えると、E90(3シリ)とM135iくらいしかなく、それもドバーンとさせたわけではなく限界を軽く超えたところでズリズリーっとした程度です。
そう考えると、ここのところ交差点でズバーっとテールをスライドしている人なんて見ません。
それには、車の性能の進化とタイアがモノを言っているのは間違いないでしょう。
簡単には破綻せず、更には高性能なアクティブセーフティの普及がそうさせているのでしょう。
横滑り防止装置やトラクションコントロールの介入具合が凄まじく、破綻をさせるにはそれなりの覚悟を持つか、ないしはそれらの装置をオフにすることとなるのでしょう。
それでも立派なサイズを履いたタイアに30年前とは比べ物にならないシャシ性能があり、300馬力を超えるパワーがざらにある時代、相当なスピードも必要となるのでしょう。
普通のドライバーが、そこまでの領域を一般道で欲するかというのが一番の要因なのかもしれません。(少なくとも自身は)
確かに280馬力規制が入った頃の車は危ないものが多かった。
そこに比べ、現代の車は安全になったのでしょう。
ブレーキの高性能化、4輪駆動化は真っ先に実施され、そこへタイアのグリップが上がってアクティブセーフティが充実したと。
事故が減ったのは、少なくともドライバーの腕が上がったのではなく、間違いなく車両側の性能が上がったものです。
その車両性能の上昇は、この過渡期においても休むことを知らない。
燃費性能を落とさずにモーターを使ってシステム出力を更に引き上げている。
それどころか、内燃機関だけのモデルであってもその開発の手を止めない。
そこまでの性能を欲する人がどれだけ要るのか、という出力を誇る車が少なくない。
気持ち程度のモーターを入れ、環境性能を落とさない代わりに出力を上げるモデルも多い。
ここまでくると、内燃機関時代の集大成ではないけれど、後世に残すためのものなのだろうかと訝しむ。
マッドマックスのインターセプターに積まれるV8を、皆が羨望の眼差しで見るような時代が来てほしくはないと願います。
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