えまちゃんと

C43(S205)日記とチャリ少し

M135i(納車編)

2020-08-21 | M135i
私が愛車として所有した(家族モノは別として)車では、最大排気量は2.5Lでありました。
それはスカイラインまで遡る事になるのですが、これは紛れもなく直6でありターボが付いていて、250馬力を誇った。
マニュアルで購入した最後の車であるのですが、今の時代の車から考えると、恐ろしくスライドする車でありました。
FRで250馬力ですから滑らないわけはなく、205/55-16といった今では考えられない様な細いタイアを装着していたのですから。

BMWでは、X3のN52B型2.5Lが最大排気量であり、次にM54型の2.2L、そしてE30時代の2000㏄のスモールシックスも経験しています。
ミディアムシックスからスモールシックスを経験しておりましたが、私は常々本物のBMWの6発は2.8Lからであると信じています。
X3では車両の性格上といった側面もありますが、組み合わされるトランスミッションなどにより、とてもハイブリッドが蔓延る現代に生きる6発ではなかった。
今回、念願叶ってBMW3L直6モデルを手にしたのですから、それは嬉しいものでした。
とはいえ、X3の時の重さや古さが纏わりついて少し怖い思いもありましたが、試乗をした際に吹き飛んだものです。

エンジンに火を入れた途端、軽く回転を上げる仕様になっています。
この演出は過剰という程のものではなく、好きな方ならば目尻が垂れる程度のものです。
これは、ある種の特権の様なもので、ほんの少し吹かす事に意味のある車両など、一部に過ぎないからです。
車が、「このエンジンは特別です」と毎回主張してくれているような喜びを感じるのです。
軽く下道を流していても、分厚いトルクを足裏に感じ、ひとたびアクセルに力を入れると、あっという間に法定速度を飛び越える。
正にそんな車なのです。
高速道路でも、レーンに入るタイミングを計るなんてことをする必要が無い位、自由自在に加速します。
それは何時でもスタンバイOKであり、直ぐにやり過ごしたい車両などをパスすることができます。
そしてCセグとは思えないほど重厚感のある走りをしますが、それは通常の1シリに比べて110キロも重く、そのほとんどをエンジンが占めるといったことから、走りにも表れます。
悪い意味でなく、鼻先に感じる重さがDセグをドライブしている様な落ち着きを感じさせ、曲がればそれを忘れるボディサイズがある。
サーキットなどに持ち込むなんてことは微塵も想定せず、趣味としてのドライブやグランドツーリングに使いたい者にはうってつけである。

随分と遠回りをしました。
M135iは、今自分が覚えているだけでも2回ほど真剣にUsedを検討し、試乗までしている。
2回共に、価格が折り合わず断念した事までも、はっきりと思い出せます。
当時に比べると、150万近く値の下がったものを検討したのですが、当然に年式も古くなります。
しかし、この車両は割に距離を乗らずに手放す方も多くいらっしゃって、今回はそういうモノを手に入れました。
M135iに新型が発売されておりますが、FFベースとなったのみならず、そのスタイルは今までロングノーズを愛したファンには刺さりません。
となると、旧型を旧型然として乗るのではなく、このスタイルや直6のFRが手放せないといった車両になると思います。

私は今回、以前所有していた120iと同じ前期型を購入しました。
118dを購入し、万人受けするようになった1シリは、「何処から見ても良くなった」と書いたと思います。
確かにある部分そうでありますが、そうでないのが「M135i」なのかもしれません。
私は当初、フォグランプの無いM135iより120iのMスポの顔つきの方が良いとさえ感じていましたが、今は全く反対に思います。
M135iがフォグを付けないのは、エアインテーク流量を多くするためのもので、大して使いもしないお飾りのフォグなど要らないといったスタンスに痺れました。
更には、ブサ可愛フェイスはM135iの為にあったのではないかと思う程に似合うのは、そのフォグ部分のフィンが光るもの。
後期型では、その位置にあるダクトまわりをシルバーで縁取りをするという手法がとられた。
そして極めつけは、テールゲートに付いている「M135i」のバッチに位置である。
M135iと長めの書体は、高い位置にあるからこそ映えるもので、後期型の所定の位置では、下にありすぎ重くなってしまうのだと感じます。
そんなこんなで(予算という理由もゼロではありませんが)、3度目のF20生活が始まりました。

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