「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

寒太郎

2019年07月05日 |   中3 
中3国語は俳句の学習に入っています。

年々、季語があらわす季節がわからない生徒が増えています。
今年は「『ひな祭り』っていつですか?」という質問が複数ありました。
だからといって、最近はやりのハロウィーンがいつなのかも知らないようで
すべてにおいて知識がうすぼんやりしているんだと思います。
関心のないことには、とことん関心がない。

『ひな祭り』を含めて、20個の季語を季節ごとに分類する問題だったのですが
正答率は6割といったところ。
その20個の中に『菜の花』『菫』『ひまわり』『菊』の4つの花があったのですが
『ひまわり』以外はアヤシイ生徒が多かったです。
見たことがない、見たことはあっても認識していない生徒が多いんだろうな。

20個の中の1つ『北風』の季節がわからない、という生徒も多かったので
「『北風小僧のかんたろう~』の歌は知ってる?」と
ダメもとでヒントを出したところ、正解率アップ。
私が子供のころから「みんなのうた」で流れていて
古い歌だから知らない可能性が高いと思ったんだけど
意外と知っている生徒が多かったです。

『北風』がなぜ「冬」なのかは、理科の時間に改めて学習してもらうことにして
国語の時間では少しでも生徒たちの語彙力をアップさせ
使える表現や知識を増やせるようにしたいなあ。

2回目

2019年06月15日 |   中3 
今日は中3クラスで2回目の模擬テストを実施しました。

定期テストが終わったばかりで気が抜けている
あるいは
部活動の大会が近くて連日ヘトヘト
という悪条件ではありましたが
「この結果を夏期講習会のクラス分けの参考資料とします」
の声に少しだけやる気を奮い立たせてくれたようです。

見た目は時間いっぱい真剣に取り組んでいるようでしたが
集めた解答用紙のうち、英語をパラパラと見ていたら
記号問題のところに英単語を書いている生徒が2、3人。
「次の英文はa~eのどこに入るでしょう?」という問題なのに
まったく関係ない英単語を書いている生徒もいて唖然としました。
気が抜けているのか、疲れているのか、その両方なのか…。
かなり何度も見直しをするように言ったのになあ。

今回は結果のデータが戻ってくるのが怖いです。


上野

2019年06月03日 |   中3 
中3国語では、『握手(井上ひさし)』が今回の定期テスト範囲に入っています。

話の中で、主人公が仙台の児童養護施設にいたとき無断で東京へ遊びに行き
帰ってきて園長にぶたれた、というエピソードが語られるのですが
東京のどこだったのか?という問題が生徒たちの国語のワークにありました。

文中に書いてあるので、読んで書き抜くだけの簡単な問題です。
作中に何度か出てくる地名だから、すぐにピンとくると思ったのに
生徒たちの第一声は「東京に遊びに行ったんだから…、渋谷?
イマドキだなあ。
舞台は昭和の中頃ですよ。と言ったら「じゃあ、新宿?
「じゃあ」の意味がわからん…。

パンダがいます。というヒントで「上野か~。」とやっと正解が出ました。

おそらく、当時は東北から東京に出るといったら上野。終着駅だから。
上越新幹線も、しばらく終点が上野だった記憶があるなあ。
(調べたら最初の2年ちょっとは大宮で、その後の約6年が上野でした)
そんなこと、平成生まれの生徒たちにはピンとくるわけないか。

しかし、それはともかく。
学校でも塾でも何度か読んだのに、内容をほとんど覚えていないって、どういうこと!?

ベテランには程遠い

2019年05月16日 |   中3 
中学校の定期テストのための居残り自習が始まりました。
今日は中3クラスの生徒中心。

中3だから、定期テストにも慣れているし
ペース配分も集中力もバッチリだろうなんて甘かった。

ワークの問題を3問解いたら、靴を履きなおし
次の3問を解いたら、靴ひもを結びなおし
次の3問を解いたら、カバンの中でしわくちゃになった数学のプリント
引っ張り出してファイルに閉じ
次の3問を解いたら、今度は社会のプリントを引っ張り出してファイルに閉じ
次の3問を解いたら、今度は英語のプリント…
という生徒がいて、見ていてイライラしました。
本人は自習時間終了後に「今日はけっこう進んだ!」と満足げだったけど
設定時間の半分しか勉強してませんから!

一方、すごい勢いでワークに取り組み
「やべぇ、今日で理科の範囲終わっちゃった!」と言う生徒も。
まだテストまで2週間くらいあるのになあ。
これからしばらく理科以外のワークにかかりきりになり
今覚えていることも忘れてしまうかも。
ワーク2回目、3回目ができる余裕があるといいんだけど、どうなることやら。

彼らにとっては9回目の定期テストだけど
まだまだ「テスト勉強のベテラン」といえる生徒は少ないです。

三者面談(後)

2019年05月06日 |   中3 
先週に引き続き、祝日返上で中3クラスの三者面談を実施しました。
日程を変更した生徒もいたので先週より人数が少なく
余裕をもって進めることができました。
1組だけ予定時間になっても現れず、電話をしてもつながらなかったので
後日ということにしましたが、あとは予定通り、1回目の三者面談を終了しました。

この時期しっかり家庭学習できている生徒が少ない、というのは毎年思うことだけど
年々その割合が増えているように感じます。
定期テスト前はかなり本腰を入れるけど、普段はゲームかユーチューブ三昧。
なんて生徒が思った以上に多かった。
この先この遊び時間をどれだけコントロールできるかが
志望校に合格できるかのカギになってきます。
でもやっぱり中学生(=子ども)には難しいと思うんだよなあ。
ゲーム機やスマホを安易に与えない、という保護者の姿勢も
必要なんじゃないかと思いました。それもまた難しいんでしょうけど…。

今回の面談で塾生が語った志望校に何人が合格できるのか。
我々にとっての「入試対策」もスタートです。

三者面談(前)

2019年04月29日 |   中3 
今日は祝日返上で中3クラスの三者面談を実施しました。

春期講習会中に実施した模擬テストデータをもとに
入試の仕組みや受験に向けてのアドバイス、勉強方法など
それぞれの生徒に合わせた指導を行いました。
今回は中3になって初めての面談だったこともあり
説明は丁寧に!を心がけたつもりだけど
元来早口なので大丈夫だったかなあ。

今日1日面談をしてみて
自分の将来に対するイメージを持っていない生徒が多いと感じました。
将来の職業、まではいかなくても
どんな高校生活を送りたいか、ということすら考えていない。
数年前は、なりたい職業や行きたい学校(大学・高校)を
ハッキリ言える生徒がそれなりにいたのに
今日の面談では私が担当した中ではたった1人。
「高校には行きたいけど、どこでもいい」は数名。
「就職氷河期」が過ぎ去ったのが背景にあるのかなあ。
こういう生徒は成績が伸び悩むのでちょっと心配です。

今日は中3クラスの半数だけで、残りの半数は来週実施します。
参加者みんなにとって有意義な時間になるように
連休を挟んでも気を抜かず、しっかり準備しなくては!

狐につままれる

2019年04月16日 |   中3 
中3国語で慣用句の問題をやってみました。

いくつかの選択肢の中から意味を選ぶ問題で
「狐につままれる」というのがあったのですが
この慣用句を始めて見たという生徒がほとんどで
消去法で選ぶしかないという状況。

見かねて
「『狐』って、日本の昔話ではどんな動物か知ってる?」
と聞いたら
「ああ!背中を燃やされちゃうヤツ!
それはひょっとして『カチカチ山』のタヌキでは?
気づくまでしばらく狐につままれたような気分を味わったわよ!

彼らにとって、知っている昔話のレパートリーがかなり少なく
物語の中の狐のイメージも小学校の国語の教科書に出てきた
「てぶくろをかいに」「ごんぎつね」程度のようでした。
どちらも「狐が人を化かす」というインパクトはそんなにないもんな。
こんなふうに、言葉は使われなくなっていくんだな…。

最初の模擬テスト

2019年04月01日 |   中3 
今日は新中3クラスで模擬テストを実施しました。
彼らにとっては当塾での初めての模擬テスト。
緊張した面持ちの生徒もいれば、ウトウトしかけている生徒も。

このテストのデータを使って三者面談をします!
とアナウンスしてあります。が、今年は反応が薄かったな。

自信ありげな表情をしている生徒もいたので
どんな結果が出るか楽しみです。

最終授業

2019年03月04日 |   中3 
入試を明後日に控えた今日、中3クラスの最終授業でした。

担当教科の英語と国語については、入試対策授業になってから
授業のたびに入試問題の攻略ポイントを語ってきたので
今日はそれをもう一度、各クラスで授業の最後に手短に伝えました。
そして、最後の授業の最後には、受験上の注意点と激励の言葉
(これはボスが印刷したものを配って代読+もう一言)
授業が終わって帰っていく生徒一人一人声をかけて激励し
これで中3クラスの授業がすべて終わりました。

終わってみると、あれも言っとくべきだったか?
もうちょっとわかりやすくできなかったか?
と、いろいろ考えるところもありますが
反省と検証は、明後日の本番とその1週間後の合格発表が
終わってからにしたいと思います。

この1年もあっという間だったな~。


ゲームやってる場合じゃない

2019年02月24日 |   中3 
今日は昼間から入試対策授業を実施しました。
例年より中3クラスの人数が多いせいか
生徒たちの入試への心構えや集中力や
仕上がり具合の個人差が激しくて困惑する場面も。

下のレベルの生徒が、この時期になって
基本的な暗記事項をすっかり忘れている
(例えば数学のルートの計算や因数分解のやり方など)
というのはよくあることなのですが
わりと上のレベルの生徒でも
「昨日ゲーム7時間やっちゃった。
なんて声を耳にしてビックリしてしまいました。
倍率が1.3倍を超えているところを受けようとしているのに
なんなの、その余裕。こっちがヒヤヒヤするんですけど。

基本事項がすっぽり抜けている生徒が
「家で何を勉強したらいいかわからない。
などと言っているのを聞くと
「毎時間、今何をすべきか具体的に言っているのに!」
と残念な気持ちになります。
話をよく聞いていない、理解できていない、覚えていない
ということが成績が上がらない最大の原因なんだなあと
改めて思いました。

とりあえず、あと10日間だけでいいから
我々がしつこく言っていることをよく聞いて
その通りにやってみてください!