ピーターラビットに特別な思い入れはないのですが
評判もいいし、舞台が100年前の英国というのに惹かれて観てきました。
この映画の主人公でありピーターラビットの生みの親
ビアトリクス・ポターについては、その半生を紹介した文章を
数年前に教材で読んだため、大雑把ですが知っていました。
そのため、想像通りの内容ではあったのですが
それでも十分に楽しめました。
とにかく 風景 が美しい!
彼女が後世まで残したいと思った気持ちがよくわかります。
英国の上流階級の家の様子なんかも興味深かった。
私自身が婚期を逃した独身女 なので
彼女の考え方に共感するところがたくさんありました。
編集者ノーマンの紳士ぶりは笑いを誘いますが
2人の物語は誠実さや純粋さが伝わってきて感動的です。
それから、ピーターラビットをはじめとする彼女の作品たちが登場して
ときにかわいらしい動きを披露するのですが、これがまたイイ。
そこだけアニメーションなのに、全く違和感を感じない。
彼女にはこんな風に見えていたのかもしれないな…と思いました。
ラブストーリーあり、女性の自立問題あり、環境問題あり
著名なキャラクターの誕生秘話でもあり
ともすればゴチャゴチャしてまとまらなそうなのに
1本芯の通った+上品な作品に仕上がっていると思います。
映画を観終わったとき、「赤毛のアン」や「若草物語」といった
古典的な少女小説の読後感と同じものを感じました。
思いがけず良いものを観たなあ。
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