里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

コナギ 棚田の青い花

2017-03-25 | 日記
一関市弥栄地区の山道を下りていくと、舗装された集落道に出ました。 そこは窪地のような細い沢沿いで、5枚ほどの棚田が連なっています。 上の方は完全に耕作放棄されていますが、最下段の一枚だけ水が張られています。 ただ何も栽培されていないため、コナギやオモダカなど水辺の植物が繁茂しています。 自然は移ろいが早く、既に初秋の草花が咲き始めていて、この水田跡でもコナギの 青紫色の花が、畔に沿って咲いていまし . . . 本文を読む

ヤマボウシ 熟し始めた果実

2017-03-25 | 日記
一関市弥栄地区の北で、高圧送電線が北上川を越える箇所があります。 その近くの林道を歩いていると、頭上に枝を伸ばしている木があって、赤い実が ちらほら見えます。これはヤマボウシの実ですね。 未熟な実はイボイボが目立ちますが、この一つ一つが果実で、それが寄り集まって 直径1.5cmほどのボール状になっているところから、集合果と言うようです。 ヤマボウシの実は食べられます。 甘くやわらかな食感ですが、 . . . 本文を読む

アブラチャン 精油分の多い実

2017-03-25 | 日記
一関市弥栄地区北東部の北上川沿いに、川底という集落があります。かつて北上川の水運が盛んだった時代にあっては、重要な役割をもった集落だったのでしょうが、それがなくなった今は6~7軒が点在するだけの過疎集落です。そのうちの数軒は無住のようですから、寂しい限りです。それも仕方ないのかも知れません。ここは大雨で北上川が増水すると、洪水にみまわれた集落で、防災無線塔の見上げるような高みに、過去の増水位置が記 . . . 本文を読む

キササゲ 長い鞘状の果実 

2017-03-25 | 日記
一関市弥栄地区の北ノ沢川沿いで見かけた、キササゲの実です。名前にササゲが付きますから、豆に似た長い鞘状の果実で、中に多くの種子が入っています。初夏の花がきれいなようで、民家の庭先や街路に植えられているのは見ますが、山野に自生しているのは初めて見ました。その全てが川沿いで、空地に一本、道路法面に一本、川端に四本。他では見ませんでしたから、川沿いを好む樹種と思われます。キササゲは日本の在来種ではなく、 . . . 本文を読む

タムラソウ アザミ様の花

2017-03-25 | 日記
タムラソウが咲いていたのは、石巻市雄勝町の峠崎道路沿いです。前回、8月21日の踏査時に、道路脇に自生しているのを見つけたのですが、その際はツボミだけで花の写真が撮れなかったため、開花時期を2週間後と予測して、今回改めて踏査したものです。タムラソウは花も葉もアザミに似ているのですが、葉にも茎にもトゲがないので、識別は容易です。アザミと違って自生数が少ないため、これだけまとまって生えているのは、初めて . . . 本文を読む