私の中で横浜赤煉瓦倉庫というと、古びた佇まいと撮影のロケ場所というイメージです。
明治の末から大正にかけて作られた倉庫も、目的を終え使わずに放置された状態でした。
これを横浜市が国から譲り受け、補修工事を行ったものが現在の赤煉瓦倉庫です。
2棟のうちの1つは、ホールや多目的スペースを備えた文化施設として。
もう1つは、商業施設として、2002年から現在の形となっています。
広い敷地もあり、物流の拠点として活気があったであろう建設当時とは目的が異なっていますが、多くの人で賑わっていることだけは共通しているのかもしれません。
昼間の賑わいが一段落してくる、夕暮れ時。
闇がライトアップの効果を引き出し、赤というよりも赤褐色という感じの煉瓦の方が、私は好きです。
周囲は、海側にはベイブリッジが。
反対側には、ランドマークタワーや巨大観覧車と華やかなものが目に映りますが、何でもそろっている観光地的な印象を受けてしまうのが残念です。
小樽の色内運河や函館にも同様の景色がありましたが、どこも生き残るためには同じような形で存在していく以外には方法がないのでしょうね。