去年、銀座の街灯のデザインをリニューアルするというニュースが流れていました。
『日本最初の電気街灯建設の地』というのが、ここ銀座だそうです。
私の中では現在のこの形のものしか記憶にはないのですが、この街灯の形は昭和43年に明治100年を記念して設置されたものだそうです。
直線的なデザインは、街並みとの調和を基本に作られたものだそうです。
興味深いのは、街灯の電球にメタルハライドランプが使われていることです。
当時、『ショッピングや散歩に行き交う人々をより美しく照らし、ロマンチックな銀座の夜を印象づけること』が必須条件とされたそうです。
一般的な水銀灯では、肌がくすみ口紅が黒ずんで見えてしまうことが問題となったそうです。
そこで、当時開発されて間もないメタルハライドランプが使用されたました。
メタルハライトランプは、基本的には水銀灯と同等のものですが、特殊なガスや金属を使うことにより、高い演色性が得られるのです。
銀座の街灯に使われているランプも、水銀灯よりも赤い光が含まれているため、肌や口紅の色の再現性が高くなっているのです。
それから40年近く経ち、新しく設置される街灯はどんなデザインで私たちの生活を照らしてくれるのでしょう?
実際に新しいものに更新されるのはもうしばらく先のことになるのでしょうが、ちょっと楽しみです。