3度目の、オペラ座の怪人を観てきました。
私の中で、ようやく全編を観られたような気がします。
今回、クリスティーヌを演じたのは、苫田さん。
小柄で、ちょっとあどけなさが残る表情は、他の方が演じるクリスティーヌとは少し違う感じが。
歌声はとても素敵なのですが、喋るとまたあどけなさが。
でも、私が受ける印象は彼女が演じるクリスティーヌが、最もイメージに合っているような気がします。
ファントムに全幅の信頼を寄せ、強い絆で結ばれていた2人。
ファントムのマスクを外したとき、少女の茶目っ気だったのでしょうか?
ファントムが怒り始めても、マスクを手に笑顔を向けている様は無邪気としか。
父親の言葉を信じ、音楽のエンジェルを信じ、ファントムを信じているクリスティーヌには、こんなイメージが合っているのでは?
イル・ムートの公演中の事件によって、ファントムへの恐怖心を覚えていく様子は観ていて辛くなります。
自分なりに精一杯の力で愛を与え、音楽を与えてきたにもかかわらず、最愛のクリスティーヌの気持ちを引き留められないファントム。
それでも、ドンファンの勝利でThe Point of No Returnを2人で歌い上げている時間は、ゾクゾクしてきます。
ここでも、マスクを外されるまでは・・・。
ラスト近く、クリスティーヌがファントムに口づけをしたとき、クリスティーヌを抱き締めることを躊躇っている手が佐渡さんの時以上だった気がするのは、私だけでしょうか?
ファーストコンタクトだった大晦日の公演は、圧倒的な迫力に押されてあっと言う間に終わってしまいました。
2度目は1月末。各場面の歌に酔いながら、少しは表情を観ることが出来てきた気がします。
3回目の今日、一番高い満足度でした。
ちょっと小柄でちょっとセクシーな苫田さん、舞台にいることが嬉しいのでしょうか?
カーテンコールの時、出てくる度に素敵な笑顔を見せていたのがとても印象的でした。