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泣けました  オペラ座の怪人ー5月5日ー

2008年05月05日 11時35分00秒 | 観劇

4月29日に日本上演20周年を迎えた、オペラ座の怪人。
特別カーテンコールの情報もあちこちから入り、観に行きたくてもどかしい思いをしていました。
仕事の関係で早々にあきらめチケットを手放していたのですが、諦め悪く1枚だけ残していたのが役に立つとは思ってもいませんでした。
仕事のスタッフの頑張りもあり、急遽3連休が決まりました。
さすがに新幹線のチケットは取っていないため、帰宅の足に不安はあったものの新大阪始発を狙えば何とかなると思い、気づいたときにはのぞみで西へ向かっていました。
ハービスENTは、至る所に20周年記念のディスプレイが飾られていました。 P4000362

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記念グッズを購入するために混雑したロビーを抜けて客席に入ると、懐かしいセットが目に飛び込んでくるものの、オケピのない劇場はひっそりと静まり寂しい気分です。
今回は、花代さんと岸さんが初見となり、どんな舞台を見せてくれるのか楽しみの一つです。
5分遅れで響き渡るオークショナーのハンマーの響きに、一気に舞台に引き込まれます。
今日のオークショナー、語り口に重みがあるというよりも、ちょっとおどろおどろしい感じがしたのは、私だけでしょうか?
重厚なOvertureが終わると、いよいよ花代クリス登場です。
いろいろな話を耳にしましたが、私には違和感なく観ていられ、安心しました。
コーラスガールながら、ダンスがうまいのが気になったりもしましたが・・・。
逆に、岸ラウルの方に若干の違和感が。
どうしても、あの髭が似合わない?気がしてなりません。
スキンブルシャンクスでは何度か聞いていた歌声も、改めて聞くと「こんな感じだったかな?」という印象でした。
特にラスト近く地下室での三重唱は、声が大きすぎる感じも。
久々の高井ファントムは、迫力のある歌声に鳥肌がたちました。
特にThe Music of the Nightは、孤高な怪人の気高さが感じられ、とても素晴らしいものでした。
ただ、一瞬ビブラートがかからなかったのが気にはなったものの、その後も迫力のある歌声に圧倒されました。
逆に、こんなにパワー全開で大丈夫なのかなとさえ思ってしまうほどでした。
それでも、1幕ラスト「これほどの辱めを、決して許しはしないぞ~♪」を聞いた頃には、すっかり忘れていました。
休憩の時には嬉しさのあまり、友人にメールを送ってしまったほどでした。

去年の2月27日の舞台が私の中ではベストで、以来それを超える舞台がなかっただけに楽しみなような、不安なようなそんな気持ちで2幕が始まりました。
墓場での花代クリスのソロ、なかなか良かったです。
Wandering Childでの甘い歌声も、心地よく響き渡っていました。
期待を込めて待っていた、The Point of No Returnに入ると、歌い方が1幕の迫力から抑えたというよりも丁寧な歌い方に変わってきました。
喉の不安を抑え込むかのような感じもありましたが、それでもクリスティーヌとの緊迫感のあるやり取りには目が釘付けとなります。
クリスティーヌがファントムの存在に気付き、手を振りほどこうとしてもしっかりと握られたファントムの手は離れず。
All I Ask of Youで仮面を剥がすまでの花代クリスの表情、不安や緊張の表情良いですね。
地下室でファントムにキスをするクリスティーヌ、2度目のキスってこんなに長かったかなと思えてきました。
でも目を潤ませ、ファントムを抱きしめるクリスティーヌと、ラウルのロープを切るファントムの表情(こちらも、こんなに長かった?と思うくらい時間がかかった気がします)を観ているうちに、思わずホロッときてしまいました。
佐野さんのファントムには毎回泣かされますが、高井さんのファントムでは初です。
ラスト、「~夜の調べと、と~もに~♪」を歌い上げているとき、最後の最後で声が裏返ってしまうとは思ってもいませんでしたが・・・。
それでも、私にとってはとてもベストな舞台といえるものでした。
特別カテコは、皆さんが書かれているので今更ですが、スタンディングオーベーションお拍手はいつ鳴りやむか分からないほど長く続きました。
今日は、片手バイバイのみでしたが、観客からの笑いといっそうの拍手を浴びていました。

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■大阪四季劇場 ■2008年5月5日
オペラ座の怪人 高井 治
クリスティーヌ・ダーエ 木村花代
ラウル・シャニュイ子爵 岸 佳宏
カルロッタ・ジュディチェルリ 種子島美樹
メグ・ジリー 宮内麻衣
マダム・ジリー 秋山知子
ムッシュー・アンドレ 寺田真実
ムッシュー・フィルマン 小泉正紀
ウバルド・ピアンジ 半場俊一郎
ムッシュー・レイエ 斉藤 譲
ムッシュー・ルフェーブル 勅使瓦武志
ジョセフ・ブケー 岡 智
■男性アンサンブル■
増田守人 畠山典之 見付祐一
柏田雄史 佐藤季敦 町田兼一
金本和起    
■女性アンサンブル■
阿賀佐一恵 小野さや香 田窪万里理子
是澤麻伊子 吉田郁恵 梅崎友里絵
峰岸由佳 村瀬歩美 木村智秋
白澤友理 鈴木友望 松ヶ下晴美
■コンダクター■