My Favorite Things

写真、舞台、Jazz、バーボン、星空 等々。
私のお気に入りです。

キャッツ  7月26日

2008年07月26日 23時43分00秒 | 観劇

前回(7月12日)と比べると、半数近くが変わったキャッツを観てきました。
特に雌猫たちが大きく変わっています。
プログラムも7月版となり、今週のキャストは追補ではなく皆さんちゃんと掲載されていました。
そう言えば、1年ぶりに買ったのですが、ヒストリーの写真のうち下村さんのタガーが智恵さんのバブに、味方さんと青山さんのカットが濱田さんのグリドルボーンに、佐野さんのスキンブルが柳瀬さんに変わっているんですね。
今回特に気になるのは、先日の劇団創立55周年記念メドレーでメモリーを歌い上げた佐渡さんがグリザベラとしてステージに立っていることです。
去年のコンタクト以来姿を見かけなかった坂田さんが、ビクトリアではなくディミータで復活されたこと等々。
加えてイベント日と重なったため、探検ツアーも楽しむことになりました。
話題性はあるもののソワレのせいか、客席は2階席にかなりの空席があり、ちょっと寂しいものでした。

まず目に付いたのは、タントミールでデビューをした原田さんがヴィクリアとしてソロを演じているシーン。
かなり緊張でもしているのか、堅さが感じられました。
Y字でバランスを取っているときもバランスがうまく取れないのか、観ていてちょっとドキドキしてしまいました。
タントミールの時はもっとしなやかな印象があっただけに、ちょっと意外でした。
今週はタガーになった荒川さん、疲れは感じさせず、サービス精神たっぷりで楽しませてくれました。
佐渡グリザ登場には、今までのグリザとはだいぶ印象が変わります。
早水さんや奥田さんのグリザとは、年齢も生き様も違うのかなと思わされます。
スンラさんと、田島さんや村さんが演じるガスがかなり印象が変わりますが、佐渡さんのグリザもそんな感じかも知れません。
バストファーナンバーでは、谷内ジェリロがバブの尻尾をしっかり握り、ご馳走をねだるバブを躾けていたかのようでした。
上條ランペは、きれいな声でダンスもまずまずと思っていたのですが、最後に武藤さんのマンゴジェリーとのキメの時、呼吸が合わなかったのかランぺを支える腕が小刻みに震えていて、ギリギリセーフといった感じでした。
1幕ラストのメモリーは、声もトーンが高めで声楽系の歌声が響きました。
佐渡さんのグリザは足下がふらつくものの、歩き始めると割と早めに去っていってしまいます。
誰も相手にしてくれないとわかると、いつまでも止まる必要はないという感じでしょうか?
飯田ガスと谷内ジェリロのシーンは、今までの私の印象とはだいぶ違っていました。
以前に観たときよりも、花代さんのジェリロに近い印象を受けました。
ガスに顔を近づけ、かつてのガスを語りかけると、ガスもまんざらでもないといった表情をしていました。
今までは、ほとんど表情を変えない印象があったので、何かが変わったのでしょうか?
ガスが歌っているとき、床に座ったジェリロがガスにもたれ掛かり、微笑みを浮かべながら歌に耳を傾けている姿はいいですね。
美女と野獣で野獣に寄り添うベルを思い出したのは、私だけではないのでは?
グリドルボーンでは、相変わらず表情がクルクル変わり、観ていて楽しいですね。
花代さんのような悪女っぽい視線も笑顔に織り交ぜてガスに向けてくれると、いっそう楽しめるのですが・・・。
嶋崎さんはWICKEDで2回ほど観ているのですが全く印象がなく、初見として観ていました。
岸スキンブルほどではないものの、笑顔で気持ちよく歌っていますね。
目の前にいるときは注目をしていたのですが、新猫が多いので目移りがしてしまい、この程度の印象しか残りませんでした。

どちらも初見となる、坂田ディミータと西村リナ。
坂田さんはダンスはシャープで、歌声もいいのですが、レベッカさんのイメージが強いだけに優しい感じのするディミータです。
西村さんと比べても小柄で、メイクも優しい感じを受けます。
マキャの偽デュトの時も、レベッカさんは全身の毛を逆立て、飛び越えてしまいそうな勢いで飛びかかりますが、坂田さんの場合はちょこんと乗っかっる感じです。
そのまま、マキャに連れ去れてしまいそうです。
2幕オープニングで高倉タントを威嚇したときも、レベッカさんと比べると大人しめでした。
対して西村さんのリナは顔立ちやメイクもあるのでしょうが、立ち振る舞いなどを観ていても男前?な感じのするボンバルリーナです。

再び佐渡さんのメモリーですが、こちらはずっしりと心に響かせてくれました。
詞を噛みしめながら聴き入っていると、思わず泣けてきました。
落ちぶれてはいるものの、内面に強さのようなものを感じるのは、私だけでしょうか?
カテコでは、ハイヒールを履きながらキビキビ踊っている佐渡さんが印象的でした。
今回の舞台は、たまたまこの日のチケットがあったために観られたのですが、そこに佐渡さんを始めとした方々を観ることができてラッキーでした。
さらに、佐渡さんと握手ができたことも、ラッキーでした。
欲を言えば、手袋がなければもっと良かったのですが・・・。
個人的には、佐渡さんのジェリーロラムを観てみたいです。
カテコでも、荒川タガーはノリノリでした。

30分ほど時間をおいて、♪ジェリクル・ワールド探検ツアー ~RETURN~ に参加をしてきました。
マンゴジェリーとランペルティーザが出てくるトランクをくぐり抜けたり、タイヤ上でミストフェリーズのようにスポットを絞ったり。
海賊船に上がり、グロールタイガーが飛び込んだ海の中?も確認してきました。(笑)
できることなら、盆の下側辺りも観てみたかったですね。

初日に買いそびれてしまった、四季版のWICKEDのCD。
キャッツシアターで購入しようと思っていたら、汐留のWAVE同様に完売のため週明けの入荷待ちでした。
いざ入手できないとなると、必要以上に欲しくなりますね。

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キャッツシアター2008年7月26日
グリザベラ 佐渡寧子
ジェリーロラム=グリドルボーン 谷内 愛
ジェニエニドッツ 高島田薫
ランペルティーザ 上條奈々
ディミータ 坂田加奈子
ボンバルリーナ 西村麗子
シラバブ 久保田彩佳
タントミール 高倉恵美
ジェミマ 王クン
ヴィクトリア 原田真由子
カッサンドラ 大口朋子
オールドデュトロノミー 青井緑平
アスパラガス=グロールタイガー/バストファージョーンズ 飯田洋輔
マンカストラップ 西門宇翔
ラム・タム・タガー 荒川 務
ミストフェリーズ 金子信弛
マンゴジェリー 武藤 寛
スキンブルシャンクス 嶋崎孔明
コリコパット 花沢 翼
ランパスキャット 高城将一
カーバケッティ 松永隆志
ギルバート 入江航平
マキャヴィティ 赤瀬賢二
タンブルブルータス 川野 翔

わが魂は輝く水なり

2008年07月26日 10時24分00秒 | テレビ番組

今年の5月にシアターコクーンで行われた、『わが魂は輝く水なり』がNHK教育でオンエアされます。
この舞台は、蜷川幸雄さんの演出で、野村萬斎さん、尾上菊之助さん、坂東亀三郎さんと、豪華な顔ぶれがそろいます。
野村さんの老いた武将と、若くして死に亡霊となって父に寄り添う菊之助さんの妖艶な姿が印象的です。
それ以上に、秋山菜津子さんがとても印象的な舞台でした。
ご興味のある方は、お見逃しなく。
NHK教育 芸術劇場
8月8日 22:30~24:55