コーラスライン、3回目です。
今回の席は、先行で取った2階席最前列。
前回、前々回ともに舞台に近い席だったので、今回の席は全体が見渡せて良かったです。
今回、コニーに青山さん、グレッグに武藤さんが復帰されています。
キャシーの坂田さんに目が向いてしまうのは相変わらずですが、ヴァル役の石塚さんも印象に残る1人ですね。
舞台センターに1人、ダンサーというよりも、器械体操の選手のような筋肉質の西尾リチーも気になる存在ですね。
緊張をしているかのようにも見える表情ながら、ジュディーと言葉を交わしたり、時折見せる笑顔を見るたびに、気になってしまいます。
今回、観客の笑いも引き出していた青山さんのコニーも、改めて観てみると小柄な体で頑張っていますね。
たまたま、昨日古いLaHarpeを見ていたときに、青山さんの記事を見つけました。
1993年10月号の、LaHarpeです。
四季のWebサイトを見ると、『あなたにとって、A CHORUS LINEとは?』という記事が掲載されていますが、似たような内容で『私とコーラスライン』という記事に寄せられたものです。
コーラスラインの初演の1979年、青山さんは研究所に入所されたそうです。
稽古を見つめながら「コニーというあのチビの役をいつか私が絶対に演ってやる!」と決心されたそうです。
6年後、座内オーディションにごうかくし、特訓のクラスに入ったものの、ダンサー出身ではない青山さんにとっては地獄のような日々だったそうです。
さらに、演出家からの「そのスタイルでは無理」と言われたそうです。
開演まで1ヶ月となり、食事を抜いて続けた特訓は体力を奪い、周囲からは体調を気遣われたそうです。
さらに無理を続けたために、それまで出来ていたことすらもできなくなり、稽古場から追い出されてしまったそうです。
その後、別の稽古場で死にもの狂いでした稽古の結果、見事出演を許されたそうです。
初演の日が、青山さんの誕生日だったそうです。
『辛いことはあまり思い出さないことにしています。
引きずっていたら次のことが出来ないから。
コーラスラインの稽古場は、本当に毎日がオーディションでした。」という一文で記事は締めくくられていました。
そんなことを考えながら見ていると、今でもそのコニーを演じ続けている姿に、考えさせられました。実際にこの舞台に立つまでに繰り広げられている、私たちが見ることのない苦悩がいくつもあるのでしょうね。
そう思うと、ここの役者の方々にも、演じられている役にも興味が湧いてきます。
そういえば、ポールがザックに自身の事を語りながら涙を流すシーンでは、思わずもらい泣きしてしまいました。
愛した日々に悔いはない
いっそう、心に染みてきます。
自由劇場 | 2009年11月22日 |
ザック | 深水彰彦 |
ラリー | 影山 徹 |
ダン | 松浦勇治 |
マギー | 和田侑子 |
マイク | 斎藤洋一郎 |
コニー | 青山弥生 |
グレッグ | 武藤 寛 |
キャシー | 坂田加奈子 |
シーラ | 増本 藍 |
ボビー | 横山清崇 |
ビビ | 石倉康子 |
ジュディ | 恒川 愛 |
リチー | 西尾健治 |
アル | 菊池 正 |
クリスティン | 染谷早紀 |
ヴァル | 石塚智子 |
マーク | 玉井晴章 |
ポール | 田邊真也 |
ディアナ | 熊本亜記 |
フランク | 笹岡征矢 |
ロイ | 宮本聖也 |
トム | 林 晃平 |
ブッチ | 吉田龍之介 |
ビッキー | 橋本 藍 |
ロイス | 濱村圭子 |
トリシア | 勝田里沙 |