なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

C型肝炎でしたか

2012年06月19日 | Weblog

 40歳男性。高血圧症で通院してる内科医院から肝機能障害で紹介された。AST300台、ALT600台と高値だった。腹部エコーでは異常がない。アルコールは1週間に1回くらい飲むが、その時は日本酒5合相当くらい飲むという。検査してみるとHCV抗体陽性でC型肝炎だった。1歳の時に頭部打撲による頭蓋内出血で開頭術を受けていて、その時輸血しているそうだ。それにしても今まで異常を指摘されなかったのだろうか。仕事の都合ですぐには入院できないというので、肝炎の詳しい外注検査を提出して、結果をみて肝臓専門医のいる病院に紹介予定とした。外来処方としてはウルソとグリチロンくらいしかないが、そう効くとは思えない。インターフェロン治療になるだろう。

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入院したくない心不全

2012年06月19日 | Weblog

 76歳女性。内科クリニックに高血圧症などで通院していた。2-3週間前から労作時の息切れと夜間起座呼吸が出現したという。かかりつけ医(高齢の先生)に訴えたらしいが、咳止めなどを処方されていた。今日当院の内科新患を受診した。胸部X線で両側胸水貯留。心拡大がある。心電図では虚血性変化を認め、血圧高値だった。降圧剤はアダラートL(10mg)1錠分1なので高圧が不十分だった。第2肋間胸骨右縁に収縮期雑音が聴取され、心エコーでも大動脈弁狭窄を認めた。心エコー検査を見た循環器科医が入院治療を勧めたが、入院はいやだという。入院したくない理由をはっきり言わないが、タバコを吸えなくなるのがいやなのではないかと外来看護師は言っていた。家族は入院させたがったが、命にかかわると言っても、本人がいやがるのでどうしようもなかった。降圧剤と利尿剤を組み合わせて処方して、1週間後の外来に予約した。家族には悪化する時はすぐに病院に来るようにとお話しした。さらに一気に悪化して、治療が間に合わなくなることもあるとも伝えた。

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