33歳男性。今日の午後は救急当番だった。救急隊から外傷の受け入れ要請が入った。、解体作業中に3~4mの高さから転落して、コンクリートや鉄骨があるところに落ちて、左下腿に鉄骨が刺さったような穴が開いて出血しているという。整形外科医がいるのを確認して、来てもらうことにした。患者さんは大柄で筋骨隆々としていて、胸にタトゥーが入れていた。点滴と採血・X線のオーダーを入れて、整形外科医を呼んだ。左膝下の脛骨が骨折してバラバラになっている(粉砕骨折)。整形外科医二人が治療の相談をしながら、手術の準備に取り掛かっていた。外傷の救急では、内科医は単なる受付係なので、骨折のX線を見て驚くだけになる。
80歳女性。僧房弁置換術後・三尖弁形成術後で心房細動がある。1週間前から間欠的に頭痛・めまいがあるという。倒れているところを家族が見つけたこともある。気が遠くなることもあるという。当院の心臓血管外科外来(大学病院から週1回)に通院している。また糖尿病で内科医院に通院している。症状があって受診した際の血糖は正常域で低血糖ではない。今月当院の救急外来を2回受診しているが、受診時には症状が消失していたため、帰宅となっていた。今日は朝に同じ症状があり、内科医院を受診して精査目的で当院に救急搬送された。搬入時は何ともないという。心電図で心拍数正常域の慢性心房細動がある。推定だが、除脈性心房細動になるか、あるいは洞停止・洞除脈になるのではないかと思われた。入院して心電図モニターで経過を見ることにした。