なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

94歳女性の転科

2012年06月05日 | Weblog

 94歳女性。もともと高血圧症・腎不全(高血圧性腎症か)・貧血(腎性貧血)・心不全などがある。大腿骨頸部骨折で整形外科に入院して手術を受けた。その後リハビリ病棟に移ってリハビリを開始していたが、年齢もあり、あまりADLは改善していなかった。3か月経過していた。病棟の看護師が喘鳴に気づき、酸素飽和度をみると80%台に低下していた。リハビリ医が循環器科医に相談した。胸部X線で心不全が悪化していて、腎不全と貧血も進行していた。術後にNSAIDが処方されて、腎不全の悪化とおそらく消化管出血をきたしたためと思われた。純粋な心不全ではないので循環器科では診ないといわれ、内科で診ることになった。難聴で理解力も低下している。92歳はどこまで治療に反応してくれるだろうか。

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