なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

久しぶりの明治生まれ

2012年06月04日 | Weblog

 101歳女性。大腿骨頸部骨折の既往があり、寝たきり状態ではあった。家族の介護と内科クリニックの往診を受けていた。2-3日前から食事摂取量が低下していて、腹痛もあったらしい。土曜の夜に嘔吐して、日曜になって発熱もあった。 日曜日の内科日直をしていたら、かかりつけの内科クリニックの医師(以前当院の勤務医)から電話があり、救急車を要請するので診てほしいという。誤嚥性肺炎と思われ、引き受けた。しかし実際に来てみると肺炎はなく、胆嚢に複数の結石があり、胆嚢の腫大と壁肥厚を呈していた。血液検査で炎症反応の上昇と肝機能障害を認めた。胆石性急性胆嚢炎だった。さすがに101歳で手術はないので、内科で保存的に治療することにした。家族には経過をみないと助かるかどうかわからないとお話した。

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