なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

ツツガムシ病

2012年06月01日 | Weblog

 80歳台半ばの男性。前日から発熱があり、近くの診療所を受診しようとして、歩行できなくなり、救急要請した。軽い脳梗塞で入院して4日前に退院したばかりだった。来てみると体幹部と四肢に発疹がある。左胸部に黒色の痂皮(刺し口)があり、ツツガムシ病と診断された。実は前の週にツツガムシ病の高齢女性が搬入されていて、発疹と刺し口を一度見ていたので、今回は救急室の看護師さんがすぐに刺し口を発見した。この女性は発症してから1週間経過していてDICに陥っていた。主治医によると搬入時よりは改善しているが、まだICUで集中治療を受けている。私が担当のこの患者さんは、外来ですぐにミノマイシンの点滴静注を開始して、入院2日後には解熱して食欲良好となった。問題はいつ刺されたのかだ。脳梗塞で約1週間入院して、退院3日後に発症している。脳梗塞で入院する直前だったのだろうか。それとも退院した日か。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

腎膿瘍

2012年06月01日 | Weblog

 50歳台半ばの女性。糖尿病と甲状腺機能亢進症で内科クリニック(以前当院に勤務していた医師)に通院している。糖尿病はインスリン注射をしていた。2日前からの高熱で同クリニックを受診して、血液検査での炎症反高値がある、当院内科へ紹介された。肺炎はなく、尿混濁を認めた。腹部CTで尿路閉塞はなかったが、左腎臓内に低濃度域があり、腎臓辺縁のケバ立ちと周囲脂肪織のdirty fat signを認めた。腎膿瘍・急性腎盂腎炎と診断された。抗菌薬の投与(セフトリアキソン)で解熱軽快した。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする