急性膵炎で入院した26歳男性は、血液検査で炎症反応が陰性化して血清アミラーゼも正常化していた。MRCPで見ると主膵管は不整だが、拡張は目立たなかった。MRCPでは膵管内の結石は良くわからないし、途切れたように見えるところも、実際はどうなっているかERCPをしないと読めない。食事を出してみて、症状が出るかどうか、検査値が悪化するかどうかをみるしかない。
右足の蜂窩織炎で入院した83歳女性は、抗菌薬(セファゾリン1gを1日3回)点滴静注で、まだ腫脹と熱感はあるが、発赤は軽減してきた。炎症反応も改善していたので、そのまま治療継続とした。
高血糖高浸透圧症候群で入院した62歳男性は血糖が200~300台になっているが、食欲がなかなか出なかった。胃癌健診で二次検査になっていたということもあり、今日は上部消化管内視鏡検査を行ったが、胃潰瘍も胃癌もなかった。ただし、胃体部全体の発赤が目立ち、いかにも痛そうな粘膜だった。糖毒性は解除しつつあり、ぼんやりしていた入院当初とは全然違って会話がまったく普通になった。内視鏡検査後には、ある程度食べられるようになった。あとはインスリン混合の点滴を中止して、インスリン強化療法で血糖コントロールするだけだ。
癌終末期の患者さんや老衰の高齢者(90歳以上)は、変わりなく週末を乗り切っていた。昨夜は89歳女性が急性心筋梗塞で入院して、緊急PCIを受けていた。また透析患者さん2名が肺水腫で入院していた(腎臓内科)。内科入院はなぜかなかった。