なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

食べられない高齢者、高血糖の高齢者

2012年11月02日 | Weblog

 80歳女性が1週間前から食べられなくなって受診してきた。腰が90度以上曲がっているので、胸の下はわすかに腹部があり、すぐ骨盤になっている。やせて骨と皮状態で、外見は実年齢よりさらに5~10歳年上に見える。今時の高齢者はもっとはりがある。普通の単純X線は撮影困難で、胸腹部CTで検索したが、通常の角度ではないので読影がむずかしい。肺炎はなかったが、消化管の検査はできればやりたくない、というかできるかどうかわからない。とりあえずは入院して点滴で経過をみるしかないが、それでも食べられない時はどうしたものだろうか。

 1年半前に高血糖高浸透圧症候群で入院した86歳男性が、また血糖800と高値になって、多飲・多尿・体重減少をきたして、通院している内科クリニックから紹介されてきた。血清ナトリウムとBUNも高かった。入院して点滴とインスリン注射を開始した。これまで何とか経口血糖降下剤で治療していたが、今回はインスリン自己注射にするしかない。当然認知症のある患者さんができるはずもなく、同居の嫁にしてもらうしかない。入院早々に廊下まで歩いてきて放尿したと病棟看護師がら言われてしまった。

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