なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

ひどい貧血

2012年11月06日 | Weblog

 41歳女性が両下肢のむくみを訴えて、内科新患外来を受診した。顔面というか、全身蒼白だった。血液検査でHb4.6g/dlと著名な貧血だった。MCVは77で、血清鉄と血清ファリチンが一桁になっていた。歩くと息切れがするが、仕事(居酒屋かスナックらしい)は続けていた。食欲はあり、特にタール便はなかった。もともと生理出血が10日続くが、先月はかなり出血したという。消化管出血よりは過多月経による貧血のようだ。生理の時以外に出血がない。子宮筋腫を疑って婦人科外来に紹介すると、子宮内膜症か子宮癌が疑われ、細胞診の結果待ちとなった。

 ここまで貧血がひどいと鉄剤だけで経過をみるのはまずい。入院して最小限の輸血をすることにした。鉄剤投与も静注から開始した。輸血後に消化管の内視鏡検査を行うことにした。

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