今日は当直だったので午後4時に病院に出てきた。内科当番なので、日直の循環器科医が日直帯で内科入院にしていた3名をまず診察した。
81歳女性は今月に入って食事摂取ができなくなってきていた。長男夫婦と同居しているが、ほどんど介護放棄に近いらしい。数か所の褥瘡があった。介護保険はまだ受けておらず、家族は入院させるとすぐに帰ってしまっていたが、自宅で介護する気はないと言っていてそうだ。脱水症で末梢循環不全となっているので、週明けまで点滴で経過をみるが、どうなるだろうか。
94歳男性は高熱と嘔吐で受診していた。腹部CTで診ると医、急性胆のう炎で胆嚢が腫脹して小胆石と胆泥があった。外科は血管外科医だったので、内科日直の循環器科医が相談してところ、内科で診てもらうようにと言われた。緊急手術は高齢でできないかもしれないが、普段は歩いている人なので、できるだけの治療をしたい。ところだ。ドレナージ(PTGBD)がひつようになるかもしれないので、外科で診てほしいと思った。明日の外科当番は別の若い先生なので、相談してみよう。
27歳男性は発熱と嘔吐で入院していた。腹痛もあった(臍周囲)が、下痢はない。家族に同様の症状の人がいる。腹部CTで虫垂炎はなく、他の異常所見もない。点滴と抗菌薬(FOM)で経過をみることにした。
当直帯では何人入院することになるだろうか。入院の指示を出していると、救急隊から連絡が入った。77歳男性が餅をのどに詰まれせて心肺停止だという。診ている余裕がないので、外科当直の先生にお願いした。また27歳女性で産婦人科で有名な病院に卵巣出血で入院した既往があり、最近も症状が出てかかっていたそうだ。下腹部の激痛で救急要請があったという。週末の当院の産婦人科体制は大学病院からの応援医師が、出産にそなえてホテルで待機しているというもの。緊急手術はできない。まずかかりつけ病院の産婦人科に連絡するよう伝えると、その後連絡がなかった。受けてもらえたのだろう。